2019年3月11日月曜日

やっと観た「カメラを止めるな」、同じ釜の飯を食った仲な映画

「カメラを止めるな」が劇場で大好評だったのは2018年夏ごろだった.当時のわたしは地方出張に出ずっぱりで劇場へ足を運ぶ暇がなかった.

金曜ロードショーで放映されたので「カメラを止めるな」をやっと観れた.

種明かしが面白かったし、ラストへ向かって盛り上がるし、ハートウォーミングでよかったと思う.

日本人には宗教が無い代わりに、「同じ釜の飯を食った仲」ってのが日本人の心の紐帯なのだ.そこをノリノリで表現した脚本が本作の最大の高評価ポイントだと思う.同じ脚本でハリウッドでリメイクされたとしても、優秀なコメディと理解はされようが、外国人に心温まる思いまでは喚起しないだろう.

最初の40分間はいろいろな謎を感じた.ヒロインの大根役者さ、3人芝居の謎の間、横倒しのカメラ、わざとらしい斧拾い、ヒロインのあまりにも長い絶叫シーン、ラストでカメラ担いで梯子を登ってる... この辺が後半戦で種明かしされてゆく.
それらの中でわたしが最も笑ったのはこのシーンだった、「その表情はこれだったのか」と.とりわけ奥さんの詰んだ目つきに笑う.

疑問だったのは、本当に300万円で作れたのかねぇ? 役者はズブの素人ではなく、カメラで撮られることに習熟した者を起用している.登場人物はのべ30人ぐらいで、ロケ現場に20人は投入.会議室シーン等は別途撮影.編集は監督が一人でやったのかしら? PremiereとMACは無償で借りたのかしら? などと考えると、300万で?って思ってしまう.日当と交通費と機材レンタルでかなり喰われそう.

ところで1カット撮影というと、30分番組のTV放映を1カットでやってしまったデリバリーお姉さんへのリスペクトが永遠に止まらないわたしだ.
【驚愕】「デリバリーお姉さんNEO」第5話、23分間の1カットをかくにん!

やはり映画もアニメも俳優や制作費では計れない.制作者のエモーションこそが大切なんだね.たとえ300万円でもこんな素晴らしい映画が撮れるじゃないか!

ということで、あとでもう一回観ようっと.

かしこ

5 件のコメント:

  1. 映画館で見てとても面白かったのですが、手持ちカメラの揺れに耐えられず途中から目をつぶってました。途中で退席する人もチラホラいて、トイレ近辺の廊下には嘔吐物が・・。
    この映画は出演者がお金を払って作られたみたいですね。300万円とは別に。正確な情報ではないですが。
    このところ面白い映画がちょいちょい出てきて映画館で見る機会が増えました。年齢のおかげで割引が効くというのもありますが。この調子でいってほしいです。

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    1. 横倒しカメラが走り出すシーンで、「撮り方変わった」と思ったけど、あれも演出でしたw

      役者の日当なしだったら配当をたくさん受け取ってください、配当を.

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    2. ヤマトを観に行く劇場はいつも新宿ピカデリーなのですが、あそこは松竹系列なんです.
      予告を観るだに「だめだこりゃ」と思ってしまいます.ジャリタレがキスするような映画ばっかし.なんとかしてー

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    3. お金も少しもらえたみたいですし、出演機会も増えたみたいなので、報われているようなことを聞きます。
      予告編はあまり好きではないですが、予告と予告の間でプツッと入るノイズがなんか好きです。映画館ぼくて。

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    4. 悲しいかな、出演俳優さん達をほとんど見かけませんなわたしです.

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