「岸田家の誉れのために増税」「宇宙が滅んでも増税」「増税のための増税」 by岸田
菅直人をも凌ぐ超災厄こと岸田率いる自民党が、インボイス制度へのあまりの反発を恐れたためか、抜け道を用意してくださるらしきニュースがあります.期待しましょう.
しかしこの記事はミスリードですな.
曰く、
「10%と8%の税率ごとに分けて記載したインボイスを発行しなければ、取引相手は仕入れの際に支払った消費税額を控除できなくなる」
これだと単なる事務処理手続きの手間の問題だと読めてしまいます.全然違います.
当ブログを読む人には零細個人事業者はほとんど居ないと思います.存在比率から多くがサラリーマンでしょう.なのでインボイス制度で零細個人事業者が困窮する理屈がほとんどの人には判らないと思うので説明します.
ちなみに、ヒラサカも零細個人事業者に該当します.
インボイス制度の問題点を説明するにはどこから話したら判り易いのか、悩むところです.
まずは謎の現象から話すのがいいかな...
1)わたしは一人親方でリフォーム業をやっているヒラサカというものだ.
個人のお客さんからの発注でやる仕事は問題ない.しかし、工務店から呼ばれる仕事は全くなくなってしまった.仕事を畳むつもりはないが、事実上の開店休業だ.インボイスが導入された頃に工務店からの「消費税分の日当値下げ」を断ったのがきっかけだったと思う.
2)わたしは一人でバーを営む者だ.
領収書をくれという個人のお客さんに飲み代の領収書を切るのは問題ない.しかし、接待で当店を利用されたお客さんからは、「消費税分値引きしてくれ」と言われるようになった.正直インボイスが導入されてから厳しい.
3)わたしはアニメーターの個人事業者だ.
インボイス制度が導入されてから発注が来なくなった.インボイス導入の後で制作会社から「単価を消費税分引き下げる」との通達が来て、それを断ったのがきっかけだったと思う.
4)わたしはピアノの先生が本業で、呼ばれれば演奏もするのよ.
でも、インボイスが導入されて以来、演奏に呼ばれなくなったわ.どうしてかしら?
皆さんお困りの様子.1234から共通項を抜き出してみましょう.その共通項こそがインボイス制度で零細個人事業者を困窮させる原因なんです.
どうやら「業者からの発注が細る」ところに共通項があるような気がしますよね.免税零細個人事業者と消費税の関係はこうです.
・個人事業者が個人向けにモノやサービスを売った場合は、受け取った消費税を懐にいれてしまうので従来通りで問題なし.
・個人事業者が業者向けにモノやサービスを売った場合は、受け取った消費税を懐にいれてしまうので従来通りで問題なし.
えぇっ、同じじゃん.なにが問題なんだー?
その通りです.インボイス問題の判りにくいところです.
直接的に問題が降りかかるのは「納税業者」なんです.そして問題が降りかかった納税業者は、零細個人事業者に発注しなくなり、零細個人事業者は副次的作用で徐々に死んでゆきます.
納税業者に生じる問題とは?
納税業者は、一人親方に、日当2万円+消費税2千円を支払うとします.
後日、納税業者は消費税を納めます.納税額は2千円ではなく200円です.
なぜなら消費税納税額は、「受領額-支払額」ですから、この例では2,200-2,000=200円です.2,200円の出所は、親方にやってもらった2万円の成果を2万2千円で売って2,200円の消費税を受領したからです.つまり利益率10%の経営ですね.
ところが、インボイス導入後の納税業者の納税額は2,200円になってしまいます.
なんで納税業者は2,200円納税しなくちゃいけなくなるの?
インボイス制度とは、免税業者と納税業者を逃げ道なく区別する制度です.免税業者は消費税を受け取らないはずなのだから、納税業者は一人親方に日当を22,000円支払ったと会計処理しなさい.ゆえに、納税業者が納税する消費税額は2万2千円で販売した場面で受領した2,200円丸ごとです.
まだピンと来ないでしょう.ここのメカニズムは混迷します.
・(免税)一人親方に日当22,000円支払い
・(納税)中堅工務店に日当20,000円+消費税2,000支払い
これって同じじゃん、と思うでしょ? だって支払額は同じですもんね.
しかーし、納税額が違うんです.
・(免税)一人親方に仕事を依頼した →消費税納税額2,200円 ✖
・(納税)中堅工務店に仕事を発注 →消費税納税額200円 〇
この判りにくさ、判ってもらえますでしょうか?
納税業者としては、税引き後利益の観点から、一人親方の日当を2万円に引き下げるか、発注をやめるか、それが合理的行動です.
その結果、一人親方だとか、独り経営バーとか、アニメーター、ピアノ先生から、納税業者がサーッと引いてゆきます.零細個人事業者は次第に死んでゆきます.
冒頭の記事のこれが全然本質を捉えてない駄文だと判っていただけましたでしょうか?
「10%と8%の税率ごとに分けて記載したインボイスを発行しなければ、取引相手は仕入れの際に支払った消費税額を控除できなくなる」
一流大学を出て大手マスコミに就職した優秀な奴等のオツムの程度なんかこんなもんなんですよ.上っ面を舐めるしか能の無い小市民のやることはホントにバカバカしいですよね.
インボイス問題の本質は、論理と現実の乖離を埋める気が政府に無いところ
論理的には「消費税を納めてないならそのぶん負けろ」が正しいのですが、それは論理のハナシです.現実はそうなってません.
上でさんざ説明したから軽く流しますけど、相場は益税込みで形成されています.一人親方は日当2万円ではなくて日当2万2千円で生活しているのです.
そういう相場形成を度外視して、ある日突然、日当2万円で生活しなさいと政府が命令する、その杜撰さがインボイス問題の本質です.経済合理性なんかありません.益税込みで相場形成させる政策を長年やってきて、ある日突然それを禁止する.江戸幕府のなんちゃらの改革じゃないんだから、冗談やめろよ.
一人親方やアニメーターが、日当2万2千円で暮らしている実情を劣化させない何等かの対策を何もせずに、ただ税制を変えましたから今月から日当2万円で生活しなさいと決めるのが自由主義経済国家で許されるとしたら驚いちゃうぜ.日本は中国かロシアだったのか?
もっとも、岸田は財務省と組んで官僚統制経済に日本国を変貌させたいわけですから、強引なインボイス制度導入も当然のことなのです.(なのに自民党が蠢いているなぁ、公明がぶーたれてんのかな?)
何等かの対策とは具体的になにか?
笑わせんなよ、俺が知るかそんなの.俺が考える事じゃない.愚問言うバカはしね.
かしこ