2022年9月16日金曜日

【にわかAVマニアの接点】4.4mmの差動ヘッドホンジャック(Pentaconn)

ヘッドホンアンプを差動ディスクリート回路で作ろうと思います.

差動ヘッドホンコネクタは規格がバラバラらしく、こちらのページにて分析されています.

↓3.5mmステレオプラグ2ヶ使いというのもアレなので、4.4mmの差動プラグでどうかな? とはいえ4.4mmは珍しいです.5極なのはいわずもがな.中華通販でも売ってまぁす.
↓なのですが、、、4.4mm5極ジャック(メス)が売られてないんです.
あのパチモン中華様をして何を躊躇しているのだ?
これが決まらないとPCBを作れないんですけど....
唯一目にするのはPentaconnという会社のもので、楽天で¥1,100もする.ワケワカメ
少し調べたらこちらのページに特許がらみではないかという情報がありんす.
このプラグジャックの規格は、JEITA RC-8141C, Pentaconn です.
そしてこれが特許らしい.
【特許番号】特許第6301559号(P6301559)
【登録日】平成30年3月9日(2018.3.9)
【請求項の数】4
【出願番号】特願2017-525999(P2017-525999)
ずいぶん新しい出願日です.

請求項を読みましたが、どこに特許性があるのかピンときません.
ひら意訳するとこういうことのようです.
まず、従来のステレオプラグ(3極)の断面はこのように、絶縁樹脂を流し込んで成型されている.
しかし、5極などという多極化すると樹脂を流し込むのが難しくなる.
そこで、本発明は、樹脂がうにゅ~っと流れる流通孔(15D)を設けます、というのが中心点みたいよ.
請求項には他にもいろいろと書いてあるが、「樹脂がうにゅ~っと流れる流通孔」だけだと漠然としているので制限を設けて特許として成立させようと努力したように、ひら的には受け取れました.

こういうのはモールド成型の既知ノウハウと思われ、これが特許成立する気はしないかなぁ.既知であっても用途を限定すれば防衛特許の役には立つかも、という事情でしょか.

それと、これはプラグ(オス)の特許申請であって、ジャック(メス)についてじゃないんです.だったら、偉大なる中華様の真似っこパワーで類似品のジャックがたくさん出そうなもんですが、存在しないのは特許のせいではないのかもしれません.市場が小さすぎて作る気がしないせいかな?

というわけで、4.4mmの差動ヘッドホン対応はや~めた.

追記: その後、読者からのアドバイスをいただきAliExpressで発見しました.なぜか「4.5 receptacle」で検索すると何件かヒットします.いくつか発注しました.

かしこ

14 件のコメント:

  1. ヘッドホンのバランス出力は据え置き機ならXLR4pinがメジャーな気がします。ペンタコンはもともとポータブル用かと。

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    1. お値段がね~
      アンプ本体よりもコネクタが数倍高価になりそうです.
      こんどyodobashiにでも行って見学しようと思います.

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  2. それこそ、Apple あたりが主導して「Lightning」みたいな、新規格作ればいいのにね。
    (言われてみれば「ステレオの、バランス出力チャネル」のコネクタって、今までは存在しませんでしたね。モノラルならば「(マイク)入力の規格」はありましたが。(XLR系が、そうですね。)
    プロのオーディオ・ビデオの世界では、どちらかと言うと最近は、みんな「シリアル化」の方向に行ってる(SDI規格とかそうですね)ので、「多極コネクタ」って、もうあんまり使わないんですよね。
    ※プロ用のヘッドホンも、何故か「バランス出力」ではないですね。何でだろ?すでに十分「高品質」なので、問題ないからでしょうか?

    ※ヒロセの「丸形多極コネクタ」は、仕事でも良く使いますね。何故か業界内でも「ヒロセのコネクタ」としか呼ばれなくて、それで通じちゃいます。堅牢だけど、値段も高いことで有名(沢山使おうとすると、叱られます・・・)です。

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    1. >ヒロセの「丸形多極コネクタ」

      軍事用というイメージがありあり.

      わたしはバランス好きなのでなんでもかんでもバランスになってしまえと思います.
      イーサネットもUSBもSATAもバランスですが、オーディオはあんまりバランスしてないですね.

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    2. >オーディオはあんまりバランスしてない
      そんなことは無いですよ。特にマイク入力なんかは、ノイズを嫌うのでプロ用は、ほとんど「バランス対応」だと聞いたことはあります。ただ、
      「ヘッドホンのバランス出力対応」は、今まで聞いたことがありませんでした。
      基本「ノイズ」とか関係ないし、「それで劇的に音が変わる」とも思えないし、今でも充分な音質と思われていたので、アンバランス(というか、シングルエンド)だったのではないでしょうか。

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    3. あと、レコードプレーヤのカートリッジのところもバランスですね.

      真空管時代の出力トランスを使ってた時代は嫌でもバランスになってしまいましたが、トランジスタアンプだと概ねアンバランスですかね.形態はOPAMPそのものですから.

      なんつって、、、
      BTL接続アンプはバランス出力と言ってもいいのでしょう.
      あと、D級アンプも終段構成は、Hブリッジのモータドライバみたいなもんですからバランスと言っていいんでしょうね.

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    4. >嫌でもバランスになって
      B級プッシュプルアンプですね。まぁ、トランス必須なので、その時点で、「バランス/シングルエンド」関係なくなっちゃいますが。
      >BTL接続アンプはバランス出力と言ってもいいのでしょう
      据置型オーディオでは、あまり見かけないのですが、特にカーオーディオは、「電源電圧」が限られており、高出力アンプには、BTL出力が良く使われていました。(業者がアンプを乗せ換えるときに、「マイナス側」を、GNDに接続して「アンプ破壊」と言う事故が、初期の頃には多かったと聞いています。)
      ※「ブリッジ」と名の付く回路は、今風に言えば「バランス」ですね。

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    5. >「マイナス側」を、GNDに接続

      先日、接続替えとかしてて、それでD級アンプICを焼いてしまいました。
      気付かずに数分間放置。
      保護回路で耐えられるのは3秒ルールってとこかと。
      えいめん

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  3. 色々調べると、なんかもう
    >各社がヘッドホンをカジュアルユースはBlueotooth対応の無線ヘッドホンに舵を切っている
    ので、わざわざ「バランス出力」にする必要もない、と、考えてるみたいですね。
    ※「バランス対応」なんて考えてるのは、ホンの一部の「マニア」だけ。(なので、いきおい市場も狭いので「統一規格」もへったくれもない。未だにだれも「天下統一」は出来てない。(現在は「ミニXLR4pin」にしておけば間違いがない、らしいですが。確証はないです。)
    (確かに、Blueotoothには、「バランス」も「アンバランス」も、無いですからね。「線」自体が存在しない。)

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    1. 有線ヘッドホンを自分で改造してバランス型にするのはそんなに難しくないので皆さんおやりください.¥2000のヘッドホンなのにバランスという妙な仕様を実現できます.

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    2. >有線ヘッドホンを自分で改造
      それ、罠があって、元のケーブルが、
      「2芯+シールド」の、3極ケーブル(ほとんどは、これだったりする・・・)
      だと、「ケーブルから新調」しなけらばならなくなり、元のが「カールコード」だったりすると、「ケーブルが出てなかったヘッドユニットにも、穴あけ」とかしなくちゃならなくなって、もはや「改造」と言うよりも、「既存ユニットを利用して、新しく作り直しました」と言うほうが正しくなっちゃいます。
      ※まぁ、そうは言っても「既製品を買うより」は、安上がりにはなると思いますが。高いケーブルやコネクタ、を、使わない限りは。

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    3. はい、秋葉で線材を買って根元からブチッとやりましょう!
      無酸素銅とか使わなけりゃ安くできます、たぶん.
      コネクタが高価という罠は......

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    4. >コネクタが高価
      コネクタなんて、どうせ標準ないから、
      ・3.5mm ミニジャック x 2
      で、いいでしょう。(差し替えると、左右が変えられるというオマケ付き)
      ※メーカー品(ソニーの「PHA-3AC」)でも、採用されてる方法だし。

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    5. そうなんですよ、ソニーのヘッドホンが3.5MM2本出しなんですよね.アバウトなもんで.

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