2022年9月18日日曜日

【にわかAVマニアのSEPP】 差動IN差動OUTヘッドホンアンプ

わたしには、回路設計とアートワークをやってると止まらなくなってしまう習性があります.昨日と今日はヘッドホンアンプばっかりやってます.

作ってるのは差動入力-差動出力のヘッドホンアンプです.
やっぱ「男は黙って差動」であります.

ヘッドホンアンプの出力電流は100mA欲しいとすると、OPAMPだとキツいです.
LM386という小出力アンプがありますけど、そんなもん使ったってつまんないので却下.
OPAMP+SEPP構成もあり得ますが、そこまでやるほどでもないのでやっぱ「漢は黙ってディスクリート」であります.差動IN/OUTのOPAMPって値段が高いですし.

ディスクリートで、差動FET一発のSEPPという構成.
open loop gainが小さいので、結果としてNFBはあまり深くかけない方向性です.
SEPPはとりあえずトランジスタ(2N3904/3906)で作りますが、二次試作ではFETに換装したいと思っています.

回路定数は実機に火入れして追い込んでゆくとして、いつものJLCPCBに基板を発注します.

85x98mmサイズの基板に部品を配置したところまで.
配線が汚ねぇし、Design Rule Checkはまだです.とりあえず2層基板.
中央にある巨大物体はVRです.2連VRを2つ連結させて、さらに3Dプリンタで印刷したシャフトでフロントパネルまで軸を延長して回します.
信号の流れは、画面上が差動IN、画面下が差動OUT.

リコリコ第12話すごかったー

追記:JLCPCBに発注しました.$6.52は安いですね.昔はユニバーサル基板で手作りしてからPCB発注していましたが、PCBがここまで安いと「机上設計+simulationでとりあえずPCB作っちゃお」というやり方に変わりました.この環境が自分の中高生の頃に在ったらよかったのにと思います.
追記2:4連VRの結線に致命的な誤りを発見し、早くもRev.2を発注する羽目になっちゃいました.最初の$6.52はドブに捨てました.

かしこ

6 件のコメント:

  1. >とりあえず2層基板
    >PCBがここまで安いと「机上設計+simulationでとりあえずPCB作っちゃお」というやり方
    いやなんか、凄い時代ですね・・・ 私も本気で始めようかな。
    (でも、手持ちのユニバーサル基板の在庫が、まだまだいっぱいあるし、生基盤(両面ガラエポ基盤。RF系の試作に使おうと思って確保していた。)もあるし、あんまり余計な出費は押さえたいし・・・ 悩みますね。)
    ※確かに、最初から「複数台作成」の予定があるなら、「穴あき基盤で、ちまちま」作る理由は無いんだよな。再現性の問題もあるし。
    (今のところ、複数台作るモノの予定はないのですが。なんか作って、コミケで小遣い稼ぎに売ろうかな。パーツ類の在庫は、いっぱいあるし、無いのは基板ぐらいというのはある。)

    こんな感じで「タダ同然」(仕事の設計で使うなら、こんなの「消耗品費」で余裕で落ちる。紙やボールペンと同じレベルになっちゃう、使い捨てレベル。)で作れるから、大陸のほうでは「こういうのを大いに活用して」商品作ってるから、太刀打ちできないよな。
    ※日本の企業で、こういうの活用してる話はあまり聞きませんね。多分「品質に問題が、云々」とかいって、許可が下りないんでしょうか。(なので、未だに、高い金出してC〇Kとかに、基板発注してんじゃないのかな?知らんけど。)
    (日本だと、「個人が趣味で、こういうところに発注しました」と言う、ネットの記事はよく見かけますね。ここもそうですが。)
    ※大昔は、大企業の中には、「『部署として』こういうモノを作る『試作課』」っていうのがありましたね。半世紀以上前の話ですが、「超特急」と言えば、「数日」で、こういう基盤を試作してくれました。(やってるのは社員なので、当然「内部費用」としてですが、かなりの高額の請求が回ってきます。なので、「あまり頼みすぎると、叱られ」ました。というか、こんなの使ってたのは、本来の「試作用途」ジャナクテ「市場不良対策」(とにかく「早く」なんとかしなきゃならないので、「早く」作ってもらうため)が、殆どだったような記憶があります。
    ※面白かったのは「超最速」で、基板を作る時は、
    ・生基盤を、「エンドミル」で「ガリガリ」削って加工
    してたところです。NC盤みたいなので、ホントに「目の前」で、プリント基板が出来ていくのを見てると、面白かったです。
    多分、CADの設計情報(このやり方は、CAD設計の基板しかできなかった。その為に、わざわざ基板を「CADに起こし直し(といっても、図面をデジタイザでトレースするだけですが)」)とかしてました。)を基に、それを「Gコード」に、変換してたんだろうな、と、今は思います。(当時はGコードとか知らないし。)
    (まさに今、「3DCADデータ」を「3Dプリンタ用データ」に、変換してるのと同じですね。
    まぁ、やってる変換は「逆」(こっちは「削ってるから」)ですが。たしかに、変換の仕方が悪いのか、見てると時々NC盤が「無駄な動きしてるなぁ」と思うことがありました。)

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    1. Windows 11 のIMEは、「アホ」なので、↑は、今見たら
      「基板」と「基盤」が、混在してますね。(あと、よく typo してる。気を付けてんだけどな・・・
      時々、変換が「帰って来ない」(多分、どこかのサーバと通信してる。忘れたころに帰ってくることがある)時がよくあるし。なんだかなー

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    2. アートワークを外注して日本の基板屋で試作したら、、、30万円コースですかね? ひー

      >パーツ類の在庫は、いっぱいあるし

      よろしい感じでなによりです.老後は回路設計をお楽しみください.

      >試作課

      わたしが入社した頃がギリギリ試作課が無くなった頃でしたかなぁ.残党はいました.

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    3. 「基板」
      一発変換できました.覚えたのかIME...

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    4. >半世紀以上前の話
      「四半世紀以上前の話」ですね。(素直に「’80年代」って書こうかと思ったが、面白くないのでやめました。)
      ※というか、基本的な技術って「’80年代には、もう既にあった」話の一つですね。技術が一般化して「安く」出来るようになった、という。

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    5. 現代だとプロトタイピングと呼び換えてFPGAでやったりするイメージですかね.

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