リコリコ、爽やかに終わりましたね.
なんでこんなにウケたのか?
よくある賞賛としては、、、
「百合・ゲイ・戦闘・JK・カワイイ・ロリ など、取り揃えたヲタクkeywordは凡庸ながら、ち密な構成で大正解を導き出した」
というもの.
では、リコリコが見出した解の核心は何だったのか?
最終回でのちさとの特攻を見て気づきました.
ちさと=藤岡弘 説 をわたしは唱えたい.
・自分のやりたい事をする主義者
・といいつつ、困った人を助けたいという博愛である
・間もなく死ぬ運命を粛々と受け入れ、他人を押しのけてまで生き残らない
・最終回では、独りで相討ち狙いの特攻に向かう、捨て身のヒーロー
ちさとってアツいなぁ.
昭和40年代のアツすぎて気恥ずかしいヒーローみたいじゃありません?
まるで藤岡弘.仮面ライダー1号の人です.藤岡弘はアツイですからね.
イジケ虫のアムロ・レイがヒーロー像をひねくれさせてしまって以来、藤岡弘みたいなヒーローは描かれなくなりました.(ライダーにはライダーなりの苦悩はありましたが)
ところが仮面ライダーから50年経った2022年にもなって、リコリス・リコイルのちさととして熱いヒーローが再登場したんだなぁこれが.
すなわち、
気恥ずかしいほどアツイ昭和40年代のヒーロー像を今日的視点で再現するのに成功した
のがリコリコの最強伝説なんじゃなかろうか?
それはたぶん懐古趣味なんですけど、逆に2022年にやってみたら、正義のヒーロー譚はやっぱ面白いよね、爽やかだし、スカッとするしって、バカウケしたのがリコリコ現象の本質ではなかろうか?
しかもカワイイで百合ときた!
正義のヒーローを2022に蘇らせるためのヲタクkeywordが、百合・ゲイ・戦闘・JK・カワイイ・ロリ などでした.ヲタクkeywordを散りばめるだけでヘトヘトになっている作品が多いですが、リコリコはヲタクkeywordを利用するだけ利用して正義のヒーロー2022を形成しました.初監督ながら足立慎吾の手腕は見事だと思います.
しかし、制作者もこんなにウケると思ってなかった風なのは、作画畑の人を監督に抜擢するわ、グッズが出遅れているわ、そんな事情から透けて見えます.がんばって遅れを取り戻してね.
非常にうがった裏読みですけど、正義のヒーロー2022ことちさとの死生観には、隠された演出意図が在ったのかもしれないと考えたりします.
3つの事がわたしの脳内にチラつきました.
1)元皇族のバカ夫婦がNYに居ますよね.他人を押しのけて他人に寄生して生きるくせに過剰な文句を言い続けるいけ好かない奴ら.ちさとの潔さが小室夫婦へのアンチテーゼだったら面白い.
2)オミクロンなんつう軽い病原体を未だに怖れてマスクだの3ヶ月毎に無限接種だのとガタガタ言ってる小さい奴らが居ますよね.ちさとの死生観が、コロナ脳へのアンチテーゼだったら面白い.
3)ちさとの特攻と、ゼロ戦の特攻が被ります.靖国の遊就館に行くと、ちさとみたいな死生観の遺言がたくさんあって泣くよ.そんな裏メッセージがあったら面白い.
時事問題や歴史問題にもチクリとやってるんじゃね?と裏読みしたくなるところが既に偉大な作品なんでしょう、リコリコは.
ごくろうさんです > スタッフ殿
続編よろしく~
かしこ
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