4角関係は続くよいつまでもで軽く終わりました.それは別にいいんですけど、全体を通しての評価は「残念だった」としか言えません.
「WHITE ALBUM2」「冴えない彼女」と、予想のはるか上をいくキツさと、キツさを支える女子の魅力にドキドキさせられっぱなしの数年間を過ごしたヒラサカです.
その脚本家の丸戸史明をわたしは尊敬しているんです.
しかーし、その丸戸が脚本を書いたEngageKissにはイイところが全く無かった.手練れの脚本家がkeywordを散りばめて破綻なく、そつなく書いた、それだけでした.女子キャラの魅力も、悲しさも、キツさも、見られませんでした.
放映前の丸戸インタビューがあります.
企画段階で、
・いくつかの案の中からEngageKissが生き残った
・冴えカノみたいなラブコメとは違う丸戸史明を見てみたい
・「冴えカノ」の次に丸戸さんとやるならアクションだろう
という方向づけが制作側からあったそうです.
つまり、女子キャラの魅力や悲しさを描く企画じゃなかったんです.
アクションがベースで、女子や三角関係はフレーバーに過ぎなかったのでした.
問題はそれで丸戸史明の実力が発揮されるかどうかの見極めでしたが、実力発揮できませんでした.それはプロデューサーのミスリードだったと思います.
だったらアクションは優れていたのか?
第1話はかなり力を入れていましたけど、魔剣で斬り合うのと魔銃で仕留めるのとを速い動きで見せられても、もはや視聴者の目が肥えているのでそう簡単に賞賛はされません.アクションをウリにするならリコリコぐらい高度なアクションじゃないとキツいでしょう.
クズ男の主人公を描けていたかというと、そうでもなかった.
メインキャラの女子3名とヤッてしまった主人公でしたが、問題はそれが過去の出来事なんですよ.それじゃぁただの設定であって、クズ男が次から次に手出しする様を描かないと物語としては消化不良になると思います.
失敗の原因は、、、
得意分野じゃないところに入り込んで勝負してみたけど失敗しましたということかな?
というよりも、制作者の油断じゃないかと思います.
丸戸という、成功者でかつブランド保持者を神輿に乗せて、プロデューサは金集めが楽ちんで、イケイケでゲームも作っちゃった.しかし慎重さが欠けていたので謎作品が出来ちゃった.ハリウッド映画でもありがちな失敗の法則みたいな気がするんですがね.
EngageKillというソシャゲ?も同時リリースされました.
アニメ本編がコケりゃゲームビジネスもキツいんじゃないですか?
丸戸史明は次にどうやって再起するのかな?
アクションはもうやらせてもらえないでしょう.
ファンとして次回作をお待ちしています.
かしこ
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