2019年11月7日木曜日

中国潰し、6G技術開発が進展中?

「5Gは中国に技術的キャッチアップを許してしまった.米国は6Gで中国を仲間外れにするべく日米連繋で6G開発を強化している」
なんかどこぞの陰謀論めいたハナシをわたしのアンテナがキャッチしたのはここ数日のことだった.

ひら印象ではこうだ.
5Gで採用された技術は2000年以降に研究開発されたアイテムの大棚ざらえ的な面があり、無線技術でそれ以上何をやるんだか謎である.なのにもう6Gだなんて眉唾っぽいなぁ.

5G技術については当ブログで以前書いた.  →こちら

ちなみに、「2000年以降に研究開発されたアイテム」とは、カテゴリ的にはデジタル信号処理に属するものが多い.長い目で見れば、その最後尾というか最先端にいるのがdeep leaningやAIであるとも言えるだろう.

そんなわけで「6Gなんて嘘でしょー」とバカにしてたところだったが、保守評論家の宮崎正弘のメルマガで6Gの話題が登場するに及んで「これはもしかして本当なの?」と思い6Gについてチロッと調べてみた.

ネットに在る日本語記事は、2019年初あたりから6Gに触れ始めたようだ.
2019年5月のこちらの記事では、米中覇権の観点から6G開発を分析している.

6Gの技術はどのようなものなのか?

1)codingではこちらの記事かな?  →こちら
シャノン限界まで符号効率を上げられるよ、というハナシだ.ただしシャノン限界まで到達する符号はLDPCという既存技術があり、それは5Gで採用されているので、6Gへのcodingの貢献度はさほど高くはあるまい.100Mbps→1Gbpsをcodingの一本足打法で達成できるほどの貢献は無いということだ.

2)チャネルの多重化はこちらの記事かな?   →こちら
記事中に起動角運動量多重伝送技術(OAM)という聞き慣れない用語がでてくるが、この「起動」は誤訳で「機動」が正解だろっていうのはウソ.機動ではガンダムになってしまうので「軌道」が正解.
軌道角運動量というのは原子核の周囲を電子が飛び回る角速度みたいな概念である.そのことからOAMを推測するとこうゆうことかな?
従来技術のQAMが位相と振幅の2次元多重化であるのに対し、OAMでは球面座標系のθ、φ、rの3次元多重化を行うのではないだろうか? 推測だけど.
OAMは美味しい技術かなと思うよ.

3)周波数帯域も同じ記事で触れられている.
「300GHz以上の周波数資源の開拓を目指して開発が進められている」んだってさ.
直進性すごぞう.もう少しで夢のTHzだね.


わたしがチャラッと検索したところでは6Gの技術は上記の3つだったが、これらのハイテクで中華様をのけ者にできるのかどうかが重要検討事項であろう.

まずcodingについては超簡単に真似されると思う.ソフトウエアは真似されやすいから.(中華様には知的財産なんかカンケーねぇ)

チャネル多重化もパクられるだろう.ソフトウエアに近い存在だからだ.(中華様には知的財産なんかカンケーねぇ)

300GHzを中華様がパクるのは難しいと思う.ハードウエアだからだ.
現状のシリコン半導体プロセスでは300GHzアンプは実現できないはずなので、もっと高速動作を期待できる化合物半導体を要するだろう.そういった物性技術や生産設備は中華様は弱い.この先も弱いままだろう.
だから、韓国へのフッ化水素禁輸祭りのように、中国へのanalog front end禁輸祭りを日本が実施する必要がある.それなくして中華様の技術的キャッチアップを阻害するのは難しかろう.

USがスマホのCPUチップをhuaweiへ禁輸するのは2019年現在では効果覿面だが、6Gが登場する頃には中華様であってもパクリ芸CPUチップぐらいは自国生産できるようになっているだろうから、USの禁輸措置が有効とは思えない.USには輸入禁止で貢献してもらうべきだろう.


結論: たとえ6G規格制定グループから中華様をのけ者にしたとしても、どうせスパイから流出するに決まっている.5.5Gぐらいの性能で価格が1/5ぐらいの製品なら中華様は速やかにキャッチアップしてくるだろう.素材禁輸や中華製品不買連合といった政治マターの手段の方がメインになるのではないかしら?

かしこ

7 件のコメント:

  1. 中国も負けずに6G規格作るらしいので、5Gが最後の世界統一規格になるかもしれませんね。

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    1. 中華様自国市場プランですか。
      あんだけ人民を抑圧しといて自国市場とか云う神経が他国からの理解の妨げになってるのにそれが判らんのだなぁ。
      わらっちゃうー
      USの市場開放圧力に耐える事ができるか?

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    2. いつもの通りすがりの人2019年11月8日 12:04

      そもそも、「なんとかG規格」って、
      「うなぎ登りに高騰する開発費を、共同開発でシェアする」ことに
      意義があったと思うのですが、なんか「全く逆行」してますね。
      (本来、それで低価格化の恩恵を受けられるはずのユーザーが、
      「覇権争い」に巻き込まれて、全く置いてけぼりにされている・・・)

      まぁ個人的には「物理的な通信方式」は、色々制約(地域性)があるので
      「各国各様」でもいいと思うんですけどね、
      (テレビが、日本/アメリカ/ヨーロッパでISDB/ATSC/DVB のように)
      mova辺りまでは、平和だったな・・・

      「統一規格」という意味で、「最も成功した」のが5Gで、かつ、
      「最後の統一規格」に成りそうな勢いですね。

      >もう少しで夢のTHzだね.
      ここまでくると、電波だか光だかわかんなくなっちゃうw
      そういえば、「特殊なレーザー」を使えば「直接脳内に情報を送れる」
      (頭の中で声が響く感じ?らしい。テレパシーの原理?とも噂されている)
      と言う話もあるので、受信だけなら「何も要らない」時代は、
      すぐそこかもしれませんね・・・

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    3. お久しぶりでございます.

      わたしも各国で別規格でもかまわんですかねぇ.
      端末が3G,4G,LTEに対応してればだいたいどの国でも使えるみたいですけど、SIMはどのみち交換せないかんかったのでなんだかなーでした.

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    4. 脳へレーザーというと、遠赤外線は頭蓋骨をある程度は透過すると聞いたような気がしてます.

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  2. (リアルに^^;)携帯電話持ってない自分には、まぁったく関係ないっす。

    TVなし・車なし・エアコン無し(ストーブもなし)・・・、これで
    インターネットがなければ、ウチは昭和40年代の一般家庭水準です。
    まぁ、冷蔵庫と洗濯機があるだけ相当恵まれてますね。40年代半ば
    までは、ほんとこれらも普通の家庭には”無かった”ですよね。
    そう思うと、熟”未来”になりましたなぁ^^)。

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    1. 鍛冶屋さんおはようございます。

      それは、、、わたしの小学生低学年の風景と同じです、S46頃の。ちな掃除機も無かったのです。

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