2013年11月28日木曜日

【分解】故障した謎のKVMスイッチの回路は?

先日故障したKVMスイッチをゴミ箱行きにする前に分解しました.
http://hirasaka001.blogspot.jp/2013/10/kvm.html

↓故障したのはこの製品です.DSUB・USB入力が4系統、出力が1系統という仕様です.
↓謎めいているのは、メーカー表記もないし、型名表記もないってところです.さしずめ扇風機が「扇風機」という商品名で売られているようなもんです.謎だ.
↓ネジ4本で簡単にバレました.これが回路の全てです.特に驚くべきところはなし.中央の切り替えSWは、しばしばチャタるのがいまいちでしたが、74HC74とか74HC138なんかが実装されていますので、凝ったチャタリング対策なんかできっこないという事情が推測されます.プルアップされたSWがモロに74HC74のCLKに接続されているとか、そういう素人風な回路だろうと思います.うはは.
↓DSUBの近傍には多数のトランジスタが実装されています.受信バッファ+切り替えSWをトランジスタで済ませているのでしょう.伝送特性及びアイソレーション性能は決して褒められたものじゃありませんが、安価に実現できるのは確かです.
↓ネットで調べるとすぐに出てくる「au9254a21」は、USB HUB controlerです.今般の故障では、PCが全くUSB認識しなくなった症状だったので、このICと周辺が推定故障箇所ですが、見た目では燃えた形跡とかはありませんで、迷宮入りで放置プレイってことでゴミ箱へ直行なのでした.
一部ではまだ入手可能な商品ですので、お買い求めの際にはご注意のほどをヨロシクお願い申し上げます.

かしこ


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