米中貿易戦争が始まったかに見えるこの頃です.貿易戦争で止まりますかね?
USの関税に中国がカウンターを繰り出しても中国に勝ち目はなさそう.この先どうなるかは、USがどこまでやるかで決まると思うんだよね.どうなっちゃうんだろうと考えてみたんだけど...
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1990年代からUSは日本封じ込めをしてきた.2018年のいま、日本封じ込めは止まっている.USが日本封じ込めをどこで止めたのかを考えてみたら、中国封じ込めをどこまでやるのかが判るかもしれない.
USの日本封じ込めはどんな手法だったかというと、、、
・日米半導体交渉で、日本は一定金額の半導体を買うことになった.それで最も高額なIntelのCPUをたくさん買ったら、日本のCPU産業が滅んでしまった.DRAMは供給過多になって韓国に負けてしまったので自滅.
・スーパー301条で、US現地生産の加速、日本国内生産の縮小
・USへの不動産投資は日本のバブル崩壊で縮小&叩き売り
・ドル安円高誘導
・日銀に過激なバブル退治をさせ、不良債権を増やさせたという陰謀説
・中国が工場として利用しやすかったため、国内製造業は凋落
・結果として、日本封じ込めと、中国の工場化と、日本の自滅が同時進行した
USの日本封じ込めはどうして止まったのだろうか?
自動車、半導体、不動産がUSを蚕食しなくなり、円がドルの基軸通貨を脅かさないようになった時点で止まったかに見える.
同じことを米中貿易戦争に当てはめるなら、中国によるUS経済の蚕食が止まればUSは中国封じ込めを打ち止めにすると考えられる.貿易戦争から逸脱せずに終了というわけだ.
だが、USは一定の成果が出たから日本封じ込めを止めたのだろうか?
なにせ原爆落とす奴等だ.そんな合理的じゃない、という見方も出来そうに思う.
すなわち、日本叩きよりも中国叩きをしなくちゃいけないと気付いて、日本叩きに力が入らなくなっただけではなかったか? USは常に敵を欲しており、中国を新たな敵と認識したから日本叩きを止めただけだろ、という見方である.
だとすると、米中貿易戦争の行く末を占うために日米貿易戦争を参考にはできなくなる.
代わりに何を参考にすべきなのか?
ソ連であろう.
エリツィンが西側資本に売った原油天然ガス会社を、プーチンはいささか強引に民族資本に取り返した.それでも、USが操作する原油天然ガス価格によって経済がガタガタにされかねない身の上であり、ロシアのGDPは韓国と同等しかない.現在のロシアにはUSと覇権を競う力は残っていない.
USの中国叩きが、ソ連・ロシアレベルまで止まらないならば、ソ連崩壊後に起きた事は一通り中国でも起きるだろう.
・USの言いなりで資本自由化を受諾.共産党の経済支配は後退.国有企業ドカドカ倒産
・人民元はかつてのルーブルのような大暴落
・財政赤字で軍事力強化は打ち止め.南シナ海、東シナ海から撤退.一帯一路は頓挫
・共産党による人治と腐敗は変わらず、デモや騒乱が頻発
・通貨安で輸出製造業は息を吹き返すかに思えるが、政情不安のためサプライチェーンがズタズタになり、低価格商品しか生産できない状態に
・何をしたいのか知らんが、地方軍閥が内戦を始める.USとロシアが火に油を注ぐ
・乱世が数10年続き、GDPが50~100兆円ぐらいの複数の中規模国家に分裂して中国の夢はおしまい.台湾のような民主的で安定した国家がある一方で、共産党残党が支配する不幸な国家もあるといった悲喜こもごもな状態になる.
USはやればここまで出来るのだから、ここまでやらんと止まらないんじゃないか?
その始めの一歩を見れた我々は幸運だ.
USは中国の次はインドを敵にするのかな?
かしこ
平坂氏の書いてあることが全て起きそうな気が・・。
返信削除ブレーキもアクセルも失脚につながる習近平の心労はレベル大変なものかと。切り抜けるには大統領選挙に介入してトランプ落とすしか無いかも~。
中華ロビイストと仲良しのヒラリーが当選しなくてよかったよかった.
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