2024年6月3日月曜日

「ヨルクラ #9」グループの絆って.....

これを書いてる時点で「ヨルクラ」最新話は#9です.
#8のラストでかのちゃん母からイラストの依頼があったときに「あーこりゃいかん」と思いました.

無報酬同人JELLYよりも大きな仕事のオファーが来たので、まひるが「ごめんそっちやる」と言ったら、かのちゃんが怒る怒る.母親への反発心も相まってか「あたしのおかげなのに母Pになびくのね、裏切り者」というような事を言ってグループ崩壊の危機へまっしぐら.

これと似たような風景が「冴えない彼女」にもありました.
エリリ+詩羽先輩の処女作ゲームが踏み台になって、紅坂朱音Pから超ビッグオファーが来る.エリリ+詩羽先輩は倫也のゲーム同人から抜けることになる.「ごめんね」と泣くエリリ+詩羽先輩.「二人の出世のチャンスを祝福」だけど泣く倫也.「仲間なのに」とエリリを問い詰めて泣く加藤恵.

「ヨルクラ」も「冴えカノ」も「所属グループへの裏切りはなし」というメンタルが前提なのだけれど、、、果たしてそうかな?

「ヨルクラ」「冴えカノ」の紐帯はたかが業務上の御縁に過ぎないと思うんです.業務上の御縁というものは、「お互いに利がある限りはお付き合いしましょう」で良いと思うんです.

だから、責任者の采配があまりにもプアだったり、金払いが悪いとかいう問題があったら縁切りして良い.BIGな仕事が舞い込んで来たら縁切りして良い.まさに御縁であって、御縁が切れることもあれば、偶然が御縁をたぐり寄せることもあります.「お互いに利がある限りは」という前提があるからこそ、「そんな回り道に投資する価値ないだろ」とか「うまくいかんよそれ」みたいなプロの議論を惹起できるのです.業務上の御縁はそのようにドライであるべきです.

JELLY発起人であるかのちゃんは、無報酬の同人なのだから出入り自由としか言えません.まひるの御栄転を祝すると共に、別のイラストレーターを探すしかないでしょう.そうする気持ちがどうしても湧かないのだとしたら、かのちゃんはまひるを仲間じゃなくて奴隷として見ていたのかもしれません.ヘッドハンティングが来るセカイで脱退を許さないのだとしたら、それは奴隷扱いですから.
まひるちゃんとしては、自分が一気に有名人にstep upするチャンスを与えてくれた恩があるので、キツくてもJELLYに恩返しをする方策を何か考えたらいいと思います.でも、自分の利己主義を大切にしなくちゃいけません.

そんな冷たいこと言ったら仲間なんか成立しないじゃないか?
仲間という関係性が成立するのは、ヘッドハンティングみたいな異動が生じない場面に限られます.例えば同窓会のような、過去履歴で決まった集団でならいつまでも仲間で居られるんじゃないですか?
あるいは、公務員になった人は定年まで辞めないでしょ.抜ける気がないのならどんな不利益でも不合理でも呑むでしょう.そうゆう組織でなら嫌でも仲間のフリぐらいはするんじゃないの? 平和(ピンフ)だねぇ....

かしこ

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