2025年11月7日金曜日

千歳くんはラムネ瓶のなか 1~5話

既に放映された「チラムネ」1~5話を見た.それで6話以降が中断になってしまった.

第1話
本当に不愉快さしか感じない導入話.しかも1時間スペシャル.

第2~4話
1話ほど酷くなかった.と言ってべつに面白くはないが、切り捨てるほどではなく見た.

昭和よりも人間関係が希薄になった平成生まれ世代にとっての人間関係論が展開される.
例えば「自分とは?」「自己の確立」みたいな、心理学セミナーでよく見かける主題だ.

自己の確立のメソッドを描くにあたって、
 ・引きこもりの陰キャくん
 ・優秀陽キャの千歳くん
の対比を通して、
千歳くんのカッコよさを見た陰キャくんが自己の問題点を学び、自分は千歳くんを見習うべきという努力の必要性を痛感し、脱陰キャを決心する.

陰キャがそんなに簡単に解脱できるわけもなく、そもそも余計なお世話ってな小説だな.
まるでサイエントロジーだわ.えぐ~

というのが1~4話の脱陰キャ編.

第5話
女子が他校のストーカーに狙われているのを千歳くんが助ける新編の導入部分.

ストーカーが不良というステレオタイプで、物語構成において初手から面白さを捨ててしまっているのが痛い.

第6話以降が放送中断になってしまったのでストーカー編の全体像は不明.


総合的感想
登場人物がポエムを語る場面が随所にあるのだが、それが単に寒いんだよ.
ちっとも文学的でない不出来なポエムシーンで痛い.
そして致命的なのは、ポエム語りはアニメには向かないってこと.

原作ファンはあのポエムにすら文学性を感じているのだろうか?
だとしたらちょっと悪趣味じゃないか?

第5話の千歳くんと女子の会話を見ていて、劣化版村上春樹みたいだなと思った.
恥ずかしくて見てらんねぇぜ.

というわけで、わたしはアンチ原作小説なんですな.

アニメに不向きな原作を原作尊重でアニメ化したのは誤りだったと思うが、原作者がアニメ脚本もやってるのでアニメスタッフが独自に構成改変するような隙は無かったような気がする.不幸な企画だったということで、素直に死にましょう.

画が綺麗なところは満場一致的に評価される本作であるが、第1話の作画はなかなか凄かったものの、2話以降はフツーかな.綺麗なのは女子の描き込みだけであって、画面レイアウトには特段評価すべき点はない.まして動きはフツー.サッカーシーンに褒めるところは無かった.

ひさんぴ~

えいめん

3 件のコメント:

  1. ここまでフォローしているとは すごいです
    話はあれみたいですね
    よく異世界でひどいパーティーで主人公があれな扱いで追い出され
    主人公が別パーティーで、有能扱いされてもてる
    ぬけた元のパーティは、うまく行かない話もワンパターンでちょっとみたいな 読者

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    1. 心理学セミナーの勘違い表現原作ということで

      これからどうするんだろうなぁ

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  2. >心理学セミナー
    実は「某スーツ氏」は、
    ・この作品を見て「覚醒」
    したんだったりして・・・・(まさかね?)
    ※なんか最近も「第二の覚醒動画」(タイトルしか見て無いけど)
    みたいなの出してるし。あと、完全に「顔つき」変わってんだよなー。
    一体、何があったんだろう?

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