今日のニュースですが、日銀の発表によると、1年前に比べて銀行の貸出量が2%伸びたそうで、リフレ経済政策がひとまず奏功しているかに思えるニュース. http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA1R03820140228
日銀券をバカスカ刷ってインフレ期待を醸成したって、資金需要が増えて、市中でダブついていたマネーを食い尽くして、その後でやっとこさ銀行貸し出しが増え始めるまでには相当なライムラグがあるはずなわけですが、そのタイムラグがたったの1年だった、めでたしめでたし、と思ってしまっていいのかどうか??? (なんであれ日銀券ブタ積み状態が1年しか持続しなかったのはひら的には驚きでしたが)
いまエアコンも売れてるらしいですね.電車の定期券も売れている.クルマも売れている.これで2014年4月の消費増税が無ければ景気回復を祝福してよいと思いますけれど、現状は消費増税前の駆け込み需要だと思っておくのが正しいんじゃないでしょうか?
こちらの自動車屋さんは、消費増税の影響で2014年TOTALでは2013年比マイナス10%と不景気で真っ暗な予想をしています.でもマトモな予想だとわたしは思います. http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140224/k10015485891000.html
97年の消費増税の直前にも一時的に需要の伸びがあってGDPが増えたそうです.でも97年後半から景気が冷えてその後はドロドロになりました.これはその時期の株価チャートです.1997年夏頃に失速してます.グラフの元ネタはこちら.
アベノミクスをやっている政府としては補正予算をブッこむに違いない.異次元緩和をやっている日銀としてはもっと日銀券を刷るに違いない.デフレ脱却局面という悪いタイミングでする消費増税によってケチがついてしまった日本経済を、補正と金融でどれだけ浮揚させられるのか? 野次馬的に見物するにはかなり面白い2014年だと思われます.
過去約1年で平均株価はおおざっぱに1.5倍になりましたが、この先1年は現状維持できたらスゴイってところじゃないかな? 超空間金融緩和で円安に振れるとは思いますがねぇ.
旺盛な需要というニュースを見る度に、その反動が目に浮かぶわたしでした.
かしこ
追記: 現在のダウと、1929年のダウが酷似しているという素晴らしいチャート.これはすげえや.意味はわかりますよね? へへへっオカルトだ
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