トラ技が3Dプリンタの特集をやってますので感想です.ちゃんと買ったぞー
2021年8月27日に当ブログで「interface誌の3DP特集」の
感想を書いてます.いまいちだったという感想でした.
トラ技は根性入ってるか?
感想を一言で表現すると「自転車を持ってない人に自転車の乗り方を文章で説明するかのようなもどかしさ」でした.編集さんが着眼点に苦心した様は見受けられますがね、やっぱ難しいですかね、3DPを表現するのは.
以下、記事の個別の感想です.
お薦めの市販3DP
3DPはピンキリです.2~5万円の3DPにはauto levelingがついてないようで、お値段なりのようです.わたしが自作した3DPはauto levelingつきで部品代は2万円ぽっきりでぇす.
「変なフィラメントを投入するとメーカー修理の憂き目に遭うかも」的な事が書かれています.その指摘には同意しますが、あっさりしすぎかな.樹脂搬送系のトラブルを紙面2ページぐらい使って書いてこそのトラ技じゃないかな?
ここはまさに「自転車を持ってない人に自転車の乗り方を教授する」の印象です.
記事は、3Dモデリングに詳しく、スライサはあっさりとな比率になっています.
ひら的には、3DPの運用で最重要なのは「如何にトラブル回避するか」だと思うんです.トラブルは樹脂搬送系に集中します.ならばトラブル回避の主役はスライサであって、3DCADは脇役です.
スライサで設定する、印刷速度、肉厚、サポート、剥がれ回避策、インフィル、そういうところにfocusせずに3DPの運用を語ることはできません.トラ技読者の想定スキルならそこまでやっちゃっていいと思いますがね.
もっとも、編集の思惑も判ります.「市販3DPのデフォルト設定で無難に使うユーザーをtargetにする」ということなのでしょう.
「非商用は無償で利用できる」は間違いなんだけどなぁ.わたしは1年で強制終了されたんですけど.ライセンスってひょこひょこ変わるから.
工業試験場かJIS規格みたいな掘り下げです.
こういう他分野のアカデミズム領域に半分入ったような知識はトラ技読者には不要だと思うし、3DPの運用にも関係ないですね.
喩えれば、回路設計者には、虚数の行列を解く行為は不要です.そんなのは回路simulatorにお任せでいい.それと同じように、3DPの運用に材料物性は不要です.
3DPの運用者はG codeを読まずにいられないとわたしは思うのですが、俺だけかな?
でも、Gコードは簡単なので、場当たり的に理解できます.
この記事だけレベルが高いです.他の記事が自動車教習所なのに比較して、この改造記事だけはサーキットでA級ライセンスみたいなポテンシャル.メイン基板交換にまで触れています.
・主にFDM型の解説になっているのは、電気工作用途としては妥当
・「市販3DPのデフォルト設定で無難に使うユーザーをtargetにする」方針は物足りない
・3DPのめんどくささを紙面にするのを避けた感がある
最後に、言いつくされた事ですが、薄くなったね12mm.
かしこ
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