Androidのsoft開発をするのもエンジニアのたしなみと化してきたのが今日の状況ではないかと思われまして、こういうテクノロジブームに乗っかるにはかな~りコンサバなわたしですけれどもAndroid SDKというものを試用してみることにしました.いろいろとてこずったのでその様子をレポートしておきます.
ご注意: Androidの開発環境はupdateが速いようですので、以下の情報も短期間で陳腐化してしまうと思われます.以下では「Andriod SDK ADT bundle for Windows」という執筆時点で最新の配布形態における顛末記であります.ちなみにわたしの環境はwindows7 pro 64bitです.
●そもそもAndroid SDKのワークフローからして全然わからないわたしですから、初歩的な解説本として、こちらの本を買いました.ところがのっけからトラブルの渦中にいたわたしでした.この本は初版発行日が2012年9月とまだ7ヶ月しか経っていない比較的新しい解説本なのですけど、Android SDKのバージョンが新しくなっている今日では、この本通りにインストールすることは出来なくなっていたのです.この本を企画した方にはご愁傷様です.
Androidの開発環境は、かつてはこの本に書かれているとおり、いくつかのsoftwareをdownloadしてそれらを地道にインストールして、ようやく出来上がるというかったるいものだったそうです.しかし今では、それらを統一した(ほぼ)ワンパッケージでdownload→installできる配布形態がgoogleよって作られていて、それを「Android SDK ADT bundle for Windows」と呼びます.その長ったらしい名前の配布形態に上の本は対応していないというわけだったのです.昭和時代のギャフンというセリフを吐いてしまいました.
気持ちを切り替えまして、「Android SDK ADT bundle for Windows」に沿ったフローで以下の手順でインストールを進めます.
●Java SDKをインストール
「Java SE Development Kit 6」というやつの32bit版です.ここで、
a)Java SE7じゃないのはどうして?
b)64bit版じゃないのはどうして?
という2つの疑問が生じる方がいらっしゃると思いますが、その答えは、
a) googleによるとSE6がご推奨されているから
b) 64bit版だと後でeclipseの起動時にdllが見つからないというエラーになるから
わたしのやりかたが拙劣なせいでeclipseがエラーってるのかもしれませんが、ともあれわたしは32bit版に統一してインストールすることにしました.
1) こちらがjava SEのダウンロードサイトです.SEとはstandard editionの略です.
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html
下の方にあるjava SE 6のdownloadボタンをクリックします.
2) 32bit版のこのファイル↓をダウンロードします.
3) ダウンロードできたらインストールしてください.
4) javaのフォルダを環境変数のPATHに設定するのはわたしのPCではすでに昔やった痕跡があったので今回改めてやりませんでしたが、始めてjavaをインストールする方は環境変数PATHの設定が必要になるかもしれません.そのやりかたはここでは割愛します.他のweb pageを探すなどして対処してください.
●その他のjavaのインストール (この項は情報があいまいです.orz)
わたしのPCには過去の経緯的に次のたくさんのjavaがインストールされています.
JRE7の32bitがたぶんeclipseに必要と思われます.これがないと確かエラーが出たと記憶.
64bit版windowsをお使いの人があえて32bit版JRE7をdownloadしたいときはこちらのページでよろしいかと思います.
http://java.com/ja/download/manual.jsp
javaのインストールについては割愛します.javaについてのトラブルは割愛します.
●Android SDKのダウンロード
1) こちらのURLへ飛びます.
http://developer.android.com/sdk/index.html
2) このボタンを押します.
3) 次に現れるページにて、このように↓チェックしてボタンを押すとdownloadが始まります.ここでもしつこく32bit版に固執します.64bit版だとeclipseの起動時にjavaの.dllが見つからないだのとトラブったのがその理由.
ファイルサイズが500MBぐらいあるのでdownloadに時間がかかります.
●Android SDKのインストール
1) C:\Androidというフォルダをつくる.
2) 上でdownloadしたファイルを解凍したファイルをC:\Androidにコピーする.
3) C:\Androidはこんなになったはず.
●eclipseの日本語化
1) これをダウンロードする.
http://sourceforge.jp/projects/mergedoc/downloads/58165/pleiades_1.4.0.zip/
2)解凍してできるファイルのうち、featuresの中身を、C:\Android\eclipse\featuresの中にコピー
3)pluginsの中身を、C:\Android\eclipse\pluginsの中にコピー
4)C:\Android\eclipse\
eclipse.ini をeditorで開き、その最終行に以下の記述を追加してsaveする.
-javaagent:plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar
●eclipseを起動する
1) C:\Android\eclipse\eclipse.exe を起動する.
2) ワークスペースの選択ダイアログが出るが、OKをクリック
3) 念のため、初回だけ、次の設定操作をしておく.Android関係のチェックがされていることを確認してOKをクリックして閉じる
以上で統合開発環境であるeclipseが動くようになりました.
●つづいて、eclipseのメニューからAndroid Virtual Deviceを起動する
1) メニューの場所はこちらです
2) Device Definitionsタブのなかの、3.2"HVGA slider (ADP1)をクリックし、AVDの作成ボタンを押す. (ここでNexus 7を選択すると後でなぜかエミュが起動しません)
3) 表示されるダイアログで、OKを押す.
4) こんなかんじでAVDを開始する.
5) 表示されるダイアログで「起動」を押す
6) この画面が出て、3分ぐらい待たされる.ここでフリーズしたなどと思わないことです.じっと待ちましょう.
7) やがてこのような画面が出ます.そうしたら後はAndroid端末のエミュとして動作します.
以上でデバッグのためのヴァーチャルデバイスが動きました.
●eclipseの文字コードをUTF-8に設定する
1) ウインドウ→設定
2) 一般→ワークスペース
3) UTF-8にする → OKを押して終了
これまでで、インストールと呼べる作業は完了であるらしいです.次回はアプリを作る段階へと進みます.
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