とある記事から、アニメに対するこの批判にわたしは悦びを感じます.
「あんなオタクのオナニー動画を、1000万人が観るようになったら、オレは終わりやと思うけどね。あれは映画ちゃうから。」
発言者はあの井筒監督です.彼があんな動画とディスるのは「君の名は」.
井筒監督の云わんとする全体像には同意しないけど、「君の名は=ヲタクのオナニー」という点を切り出せば大いに賛同します.
全体像については、井筒監督とは真逆で、アニメはオナニーでいいんですというのがヒラサカの立場です.
アニメは、というよりもヲタク市場全体を駆動するパワーの源泉はオナニーですから.どんだけ低俗であれどオナニー生態系が2兆円市場になっちゃってるんでしょ? 「オナニーの自由を守れ」を主張して常勝の国会議員も数名いる始末.あははー
そこに海外勢が「ヘンタイジャパニーズ」を覗きに来て呆れるやら感心するやら.俺達の文化からはこんなクレイジーな物は産み出せないと崇める.国策でキャッチアップしたがる国もあるみたいだけど真似できない.だから日本のアニメコンテンツは海外でも売れるわけです.
欧米の近代美術だって、オナニー要素ゼロだったとはとても言えません.
山田五郎が絵画を紹介するyoutube chを知ってますでしょうか? わたしは全部見てます.
「魔女絵画が流行したのはオンナの裸を描けるから」との解説で山田五郎が示したのが、ルイス・リカルド・ファレロという明治時代の画家でした.
そいつの絵がこれ.明治時代のヲタク絵師かよこいつって大笑いしました.
お客がエロ絵を欲しがる.エロ絵を描きたい奴が画家になる.画家は、エロ絵の要素を散りばめる.男性を虜にする魔女.ベビーピンクですべすべの肌.エロい躰のくねらせ方.尖ったおっぱい.Hな表情.
そんなの現代日本のエロ漫画やエロイラストとやってる事が同じじゃないですか.
オナニーでいいんです.
井筒監督が批判する対象はなにか?
アニメ企画は、「ロボット」「魔女っ子」「転生」とかいうヲタクの記号を散りばめたパズルでしかないと言われて久しいです.実写映画では「ジャニーズ」も記号の一つでしょう.そのような市場に転がっているkey wordを散りばめたマーケット従属型企画を井筒監督が批判しているのは、この記事を読むとよく判ります.
しかしわたしには、井筒監督のいう「本当の映画」が何なのかは判りません.現実に在る相克を描くのが映画だ、と言いたげなのはおぼろげに判るのですが、だとしたら「君の名は」にも相克成分は在ると思う.
井筒監督の世代のような、殴り合って友情を深める的な暑苦しさとは行動原理が異なる若者世代では、君の名はみたいな淡いboy meets girlが標準であって、あれが今風な相克なんじゃね? だとすると、観客視点では君の名はも「現代的な本当の映画」なんじゃないかな?
それと、井筒監督のいう制作委員会帰責だとすると現実を説明できません.
アニメも実写映画も制作委員会ですが、アニメは市場2兆円でまだ伸びると予想されます.しかし実写映画は鳴かず飛ばず.日本の実写映画が死にかかっている原因は制作委員会じゃ説明できないんですよ.(制作委員会が無問題だとは言わないけど)
アニメと実写映画の明暗を分けたのは、セグメンテーションじゃないかな.
アニメは、子供、青年、老人と対象年齢を分けられる.SF、百合、BL、格闘、スポコンとか幅広いジャンル区分も可能.しかもアニメは制作費が実写映画よりも安い.だから、通せる企画数が映画企画の比じゃないと思うんです.すなわちアニメは多品種少量生産が可能な産業構造である.
それに対して、制作費が嵩む実写映画は少品種大量生産を志向せざるを得なくて、しかし狭い日本市場は資金難で、若年~老人まで横断できる企画が無くて、エンタテイメント産業としては構造的に不利な立場にある.(全世代にアピールしようと苦心しても紅白歌合戦の視聴率が振るわないのと似ている)
アニメは様々なフェチシズムを手を変え品を変え提供できる軽い媒体です.それを「オナニー動画」と蔑みたければどうぞどうぞ.だってそれは褒め言葉なんですから.
ちなみに、今期最上級のフェチ作品は「よふかしのうた」だと思ってる.
かしこ
映画こそ、監督がつくるオナニー作品である。
返信削除と自分は思います。
日本の実写映画で感動できる物は非常に少ないと思います。
最近は変わって着ましたが井筒さんが作品を作っていた頃の日本映画は
ほとんどが一度みたら終わりで、余韻がない駄作だと思います。
名作は何度見ても面白い、見るたびに新しい発見が出来るような作品こそ、名画と呼ばれるものだと思います。
少なくとも井筒監督がすばらしい監督だとは思っていません。
(個人の感想です。)
君の名ははすばらしいアニメか?と聞かれると、「良い作品だとは思うけど、感動するような作品ではなかった」
知り合いの娘さんは見終わったらものすごく感動したみたいですが、
自分は、普通のきれいな作品としか感じる事ができませんでした。
多くの人が見に行ったのその人たちと波長があったからではないかと思います。
今の若い人の波長からずれた自分は作品のよさを感じる事ができないのかもしれません。
自分は、さらば宇宙戦艦やまとはすばらしい作品だったと思います。
あの時代にあの作品が作られ、それをリアルで見る事が出来た自分は幸せでした。
>映画こそ、監督がつくるオナニー作品
削除その通りだと思います.
だから「ヲタクのオナニー動画」は貶し文句にはならないんですねぇ.
基本たるオナニー動画すら作れなくなってしまった業界事情を嘆くのが井筒監督にはふさわしいと思うんですけどね.
若い頃の宮崎駿なんかリビドー全開で作ってましたから.あの頃の宮崎はよかった.
「君の名は」は一部に優秀な場面がありましたけど、全体を通してはそんなに評価してません.「言の葉の庭」の方が優秀.
削除♪今はさらばと 言わせないでくれ~♪
宮崎さんはがんばりすぎると駄作に近づく。
返信削除プロットを作ったら、出来る限り宮崎色を消すのが鈴木プロデューサーの役目だったとか・・・・。(笑)
しかもあの人、嫉妬心が半端なくて、自分を超えそうな人はつぶそうとしたらしいです。
ハリウッドがすごいのは、監督は自分の情熱を作品にする。
スポンサーは金を出す、でも口も出す。
映画がヒットしたら、次の作品を作れる。
ヒットしなかったら、次の作品を作るお金が集まり難い。(ここ重要)
でも、アピール力が旨ければ作品を作るお金が集まる・・・・事もある。
日本は会社が作品を作るので、失敗したら会社が傾くので、冒険し難い。
そこで最近多くなったのが「xxxx製作委員会」
お金を集めて、作品作ったら版権売って解散。
リスク分散のおかげで作品は作りやすくなったみたいですね。
外国の良さそうなところを真似して、いるみたいです。
参加人数減らして制作費をけずりながら、新しい試みを行う監督とかが増えて来ているような気がします。
(駄作も時々出てきますが、受けを狙った作品とかがヒットしているので、昔よりは映画界も良くなっているのかも?)
宮崎駿はそれなりに苦労してジブリを作ったけど、ジブリを作れた頃には作りたいものが枯渇してたと思われ、それが不幸だった気がします.
削除近日に投稿しようと思っているのが、旧ルパン三世のショックな描写という件です.大塚康夫が居てああいう間違いをするのか? いや知っててわざとやったとしか思えない.そんな件です.
映画はよく知らないけど、アニメ制作は3D制作と作品数インフレーションとクオリティインフレーションを克服し、全体のポテンシャルがぐぐっと上がったように思っています.2020年代に入ってとくにそんな気がしてます.
削除制作委員会に問題はあるでしょうけど、ともあれアニメの作品数が増えたのは大歓迎です.
犬ばふばふです。
返信削除言の葉の庭。また見ようかなー。
♪言葉にできず 凍えたままで 人前ではやさしく生きていた♪
削除いま、WA2の小木曽の濡れ場を見てるところ....