2022年7月10日日曜日

WHITE ALBUM 2 アニメ・ゲームを振り返る(ネタバレ、長文)

#以前の投稿に加筆修正して再投稿します.

えーっと、この投稿は17,500字もあるので、WHITE ALBUM 2ファンの人がじっくり読むのじゃなければたぶん読み終わらないと思います.フツーの人には無理です.すまん.あと、ねたばれです.

WHITE ALBUM 2 extended editionの膨大なコンテンツを全て終えました.長かった.
「ゲーム本編を50時間ぐらいかけて終えた」というブログを拝見しますけれど、どうやったらたった50時間で終わるんだろうっていうぐらい長時間かかってます、わたしの場合は.

最初は5月中旬にアニメ版WA2を観てドハマりし、その後extended editionを購入して全コンテンツを完了した今日が7月10日.約2か月間のWA2のめり込みの日々でした.

どうやらPS3かVITA版には別のepisodeが追加されているらしいので、それもやってみたいところです.VITAは老眼でキツいですけどー

わたしはかずさが好きで、Hな小説をpixivに投稿してみました.フェチ物なのでキモいので注意してください.R18です. https://www.pixiv.net/users/83487768

それでは以下に長文の感想をネタバレで書きます.

ーーーー
定期愛読者諸氏はご存じの通り、わたしは丸戸脚本の「冴えない彼女の育て方」が大好きだ.
某アニメchで「WHITE ALBUM」の一挙放送をやって、WA1はそんなに面白くなくて、そのままWA2を観ずにfade outしちゃう寸前だったのだが、脚本が丸戸なのだと知って、丸戸なら見ずばなるまいとWA2を見た.

一撃でハマった

コミケがクライマックスシーンだった「冴えカノ」のストーリー構成と同様に、学園祭でクライマックスなのだろうと予想してた.ところが、学園祭コンサートが第7話に来ちゃったので、よくわからんストーリー構成だなと思った.そしたら8話~最終13話へ向けてのpeakの持って行き方が尋常じゃない.唖然とするやら、涙が止まらないやら、わたしが映像作品を見る動機そのものといった感じだった.わたしはアニメを演出や画面設定の妙で評価する傾向があるんだが、WA2は丸戸の脚本の力で押し切ってる.

アニメとExtended Editionの全てで最も好きな、というかヤバイシーンはどれか?
codaで、取材のためかずさを第二音楽室に連れてゆく.そこでかずさが5年前の学園祭の夜についてとんでもない事を語るシーン.「あたしが、先だったんだ」 After Allが流れる.
ここは録画して編集してBGMをアフレコして動画として楽しみたいくらいです.(後日動画にしました)

メインヒロインは雪菜かかずさか?
かずさじゃないかと思う.脚本に占める厚みでかずさが勝っているというのがその理由.それと、全ルートクリアすると、voice messageを聴けるんだけどその配置がこの通り、中央にいるのはかずさだ.
わたしの好みの順に並べると、かずさ>和泉>麻里>雪菜>小春 となる.小春ちゃんはあと5年したら印象が変わるかもしれない.意外と評価低いのは雪菜ということで.雪菜や加藤恵みたいな標準的女子にはあまり萌えない.
冬馬曜子が好きという奇特な人はルートが無いので残念でしたね.えへへ

以下では誰もなしえなかった熱量と分量でアニメ版とゲーム版の感想を書こうと思ふ.
まずアニメ版を1~13話まで辿り、その後でゲーム版(Extended Edition)を振り返る.ゲームは複線型なので振り返るのが難しい気がするけどね.


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アニメ版振り返り.

【第1話 WHITE ALBUM】
いきなり学園祭コンサートシーンで始まる.地味な本作が視聴者をキャッチするに適した演出.
いろいろと伏線があるので拾ってみよう.
↓冬馬曜子が見に来てる.冬馬かずさの母だ.渡欧の伏線.
↓ゲーム版をやった人にしか判らないが、こいつって、このステージを見て春希に粘着することになる和泉千晶だろ.ゲームのサブヒロインであると同時に、このステージにおける三角関係性を説明する役柄だ.やれやれ心底嫌な脚本だなw
↓ステージの後で未来の春希による回想シーン(もろネタバレ的)が挿入され、最終回の成田シーンがいきなり出てくる.このアニメの制作って最終回の作画から始めたのか?と驚いちゃったんだけど、第1話と最終回を比較すると背景が微妙に違うのでそういうイレギュラー制作ではなかったみたいだ.(キャラは完全流用かもしれない)
第1話
最終話
↓春希が読んでるギター本はかずさから貰ったものなのだろうなぁ.細かい描写.
↓目立ちたくないと言ってるのに、雪菜ったら男を惑わす上目遣いは反則技だ.ものくそ可愛い.これでアイドルじゃないなどとは言わせぬー
↓物置に一人残された雪菜視点でのこのカットは謎.2枚の看板が重なっている様を春希への気持ちと重ねたのだろうか?
↓屋上の歌声は雪菜だったのか、、、という「冴えカノ」展開は丸戸ゆえ.
OP:なし
ED:なし

【第2話  隣り合わせのピアノとギター】
OPで「届かない恋」がかかる.
物語は明るくて健全な滑り出しであるにも関わらず、なにげに不穏なOPなのでなんだか変だなというのが初見の感想だった.

↓人と話していてもかずさのことばかり見ている春希.春希の周辺人物は皆が春希の態度に気づいている.
↓雪菜は全然フツーの家庭環境設定.しかも眼鏡娘.ヲタクの心を鷲掴みにしよる.
↓カラオケにて丸戸アングル.ひらひらスカートは加藤恵のそれ.
しかしあれだね、丸戸の本心ではかずさを黒タイツにしたかったのではないかな? アニメ制作費を圧迫するので通らない野望だっただろうけど.(後日の詩羽先輩で願望成就)
アニメ版の雪菜が歌ったのは「悪女」だったけど、ゲーム版では「悪女」は歌ってないと記憶している.

↓「あなたのギターで歌わせて」とバンド参加を承諾する.こんなの惚れるの不可避.とりあえず第2話は小木曽無双状態だよ.米澤円のCVもよかよか.
↓軽音楽同好会への入会挨拶をする雪菜を廊下から見たカット.これってもしかしてかずさ視点の絵なのかな? それでかずさの機嫌を損ねたのか?
↓ピアノの主、ダークヒロインかずさ登場.
OP:届かない恋
ED:closing
いや~「closing」を第2話EDで使ってくるとは..... この歌詞ってかずさの気持ちでしょう.
OPの「届かない恋」は春希の作詞でかずさへの想いを綴っている.
第2話は、雪菜を極限まで可愛く描く回だったのに、実態はOPとEDで春希とかずさがサンドイッチしているという構造になっている.こうゆうところがゾクッとさせる嫌な脚本なんだよ.丸戸さん罪深い.だから鬱ゲーと言われるんだ.

【第3話 軽音楽同好会、再結成】
かずさの描写が積み増しされてゆく.
↓春希はかずさにバンド参加を説得するが、音楽室から蹴り出される.ラッキーパンツは残念ながら拝めない.
↓コーヒーに砂糖7つとか、甘党すぎるかずさ.
↓かずさ説得のため雪菜宅でおもてなしする.駅まで走ったためカーディガンが乱れて庶民な雪菜.なんでか第3話は芸が細かい.
↓時間も人材も無いとバンド立ち上げを瞬殺するかずさは春希の人格まで批判する.どんだけ春希に関心があるのよと呆れる雪菜.
↓かずさがバンドに参加する気になったのは、口煩い雪菜父への反抗心か、抑圧される雪菜への同情心か、いずれにせよ雪菜のおもてなしは成功した.
ゲームでは雪菜宅からの帰り道でかずさが身の上話をするのだったが、アニメは尺の都合で軽く流している.

OP:届かない恋
ED:さよならのこと
「さよならのこと」は三角関係の破綻を悔いる歌詞である.バンド結成が固まっためでたさとは逆向きのEDだ.

【第4話 SOUND OF DESTINY】
初日からバンドリーダーなかずさ.雪菜のvocalはよいとして春希のギターをなんとかしなくちゃいけない.かずさの家に連日泊まりでギターの特訓が始まる.
↓夕べ風呂に入ってない春希の髪を人目も憚らず触りまくる雪菜はもはやロックオン状態.
↓2曲目は「SOUND OF DESTINY」を歌いたい雪菜だが、難しいギターソロがある.それを知っていて笑い転げるかずさがまぶしい.泊りのギター指導が出来て嬉しくて仕方なくもあろう.仲睦まじく過ごせ.
↓帰り際、春希の作詞ノートを渡す飯塚.「できればあいつの本当の夢を叶えてほしい」の意味は作曲ではなかっただろうに..... かずさもそれを察知しただろうに..... なんであんな事になってしまったのだろうか? 嫌な脚本.
↓雪菜の入浴オ〇ニーシーンは真っ白で何も見えんので色調補正してみたがそれでも見えない.BD版では限定解除されているとの噂だ.
ゲームのClosing Chapterでの雪菜の初Hでは、肉体はスタンバッていたが、春希との仲がこじれたせいで3年間もお預けを食らってしまったという描写になっている.雪菜は「あたしエッチい女なの」と自らを評する.この入浴シーンは3年後の雪菜への伏線だと思われる.
↓かずさ宅の洗面台で春希の歯ブラシを発見する雪菜.この先もっと悲痛な目に遭うのだから、こんな程度で驚いているわけにはいかないよ.
OP:届かない恋
ED:さよならのこと(2回目)

【第5話 触れあう心】
↓春希歯ブラシで意気消沈する雪菜.WA2の悲恋の元凶がついに発動する.
元凶とはこういうことだ.
雪菜は女神だ.女神は嫉妬深い.嫉妬に狂った女神がかずさと春希の間に割って入って三角関係のバランスを崩す.女神が崩したバランスを修復するのが本作の主題となる.遺憾ながら.....
↓翌朝の昇降口にて、武也は「届かない恋」の意味を春希に問おうとするが、、、雪菜がちょうど登校してきたために阻止される.ここで歌詞の意味を春希に再認識させておればあんな事にならなかったかもしれない.
OP:届かない恋
ED:さよならのこと(3回目)

【第6話 祭りの前】
↓病弱展開?と思ったがそうではなくて、大学祭を前にしてダウンしたかずさはただの風邪.かずさの服を脱がせたのは春希なのかな? ベッドまで運ぶのも大変だったと思うぞ.ともあれ春希に看病してもらってご満悦なかずさだ.
↓弱ったかずさ.「小木曽と付き合うのか?」と春希に問うがギターにかき消されて通じない.この時意思疎通できていればあんな事には.....
それにしても春希の鉄板の平常心はどうかしている、相当アタオカだよこいつ.あの状況だったらフツーはこんな成り行きになるだろう.こんな風に素直でいればあんな事には...
かずさの首に手を当てて体温を確認する.普段なら蹴りが飛んでくるところだがかずさは素直に従う.頬にかかった美しい髪を耳にかけながら春希は言う.
「弱った冬馬って、いいな」
「うるさい....」
「蹴りが飛んでこない安心感があるのさ」
「っ....」
春希も床にゴロンと横になってかずさの視線の高さに合わせる.
「なぁ冬馬、あの歌詞ってさ、お前のことだって、分かってるよな」
一瞬真顔になったかずさはすぐにいつもの皮肉屋に戻る.
「そういうのはギターを弾けるようになってから言え、そしたらいくらでも聞いてやる」
「あのさ、俺いま告白したつもりなんだけど...」
「バカ」
掛布団をまくり上げて顔を隠すかずさ.
「お前がわからないというなら、今度から毎日ありったけの愛の言葉でピアノの練習を邪魔してやるからな........」
「.......... おい北原、お前が先に寝るな」
「えっ、あ、眠っちゃった、練習しなくちゃ.おやすみ冬馬」

↓かずさの使い古しの冷えピタシートをGETした春希.有難く自分の額に貼っとけよ.

↓翌日復活したかずさの元で「届かない恋」の練習を始める.歌詞に目を通す雪菜.
「気づけば いつのまにか 誰より惹かれていた....」
春希の歌詞、かずさの曲、二人が想いを寄せ合った作品を雪菜に歌わせる仕打ち.
2曲目の時は「選曲はvocalが決めることだ」と言ってたかずさが3曲目は有無を言わさぬ天下り.春希は照れ隠しの言い訳を延々と喋り続ける.雪菜はのけ者.嫉妬深い女神の逆鱗に触れる.
丸戸さんもうやめてくれ、こんな罪深い脚本はもう..... こんなの丸戸さんの罪だよ.

OP:届かない恋
ED:さよならのこと(4回目)

【第7話 最高の、最後の日】
全13話なのに学園祭が早くも7話で展開してしまう、初見では意味が分からないストーリー構成.
↓ステージ上の謎の心理描写カットはさっぱり意味が分からなかったが、あとで痛いほど思い知らされる事になる.
↓ステージ終了後のかずさのキスは11話で明かされる.それは雪菜に目撃されていた.第一音楽室に見える赤いコートは雪菜のそれ.こういう画面構成はアニメならではだ.
↓その直後、雪菜は形勢逆転の略奪キスに走る.春希、今は避けろ.かずさのグランドピアノを通した絵.
OP:WHITE ALBUM(学園祭ライブバージョン ft.SETSUNA)
ED:なし

【第8話 やがて冬が始まって】
「春希くんを取っちゃっていいの?」と雪菜は問うが、かずさは強がりを見せる.痛い.
↓かずさには仲間ができた.だが仲間には春希の本命はかずさだったとバレている.知らなかったのはかずさただ一人だったか.
↓3人で温泉旅行.
「来年も参加できるかはわからない、もしもあたしに男ができたら?」
と言うかずさに、一瞬で意識を持ってかれちゃう迂闊な春希.それを察知している雪菜.あぁぁ歯車がズレてる.やめて~
帰宅のクルマで一人になったかずさは号泣する.

OP:なし
ED:さよならのこと(5回目)

【第9話 すれ違う心】
温泉以来かずさは3人でいるのを避けるようになる.
↓ピアノコンクールでかずさは春希との思い出を奏でる.春希はかずさへの想いが溢れて演奏を聴いていられない.破滅の足音が近づいている.
↓2月14日は雪菜の誕生日.かずさには「3人で」と伝えてある.もしもかずさが来なければ「二人きり」を意味する.しかしかずさは来ない.
OP:届かない恋
ED:さよならのこと(6回目)

【第10~11話 雪が解け、そして雪が降るまで】
2月14日.
ウィーンへのピアノ留学試験から帰国したかずさを成田へ迎えに行く春希.
↓3人で居られなくなるじゃないかと責める春希.ついにかずさのやるせない感情が爆発する.BGMはAfter All.
「勝手に手の届かいところへ行ったのはお前だろ.手が届かないところからずっと近くに居ろとか、そんな拷問を思いついたのはお前だろ.なのに何故あたしが責められなきゃならないんだ? 毎日毎日心えぐられて」
このシーンでヒラサカはWA2の軍門に屈した.だってこれってわたしが映像作品を観る動機そのものなんだもん.
「言の葉の庭」がそうだった.淡々とした男子高校生が惚れたメンヘラ教師へ向かって「あんたはそんなだから一生一人なんだ」と逆切れの大爆発をする.わたしはそういう作品に出合うと涙がとめどなく溢れ出てしまう.そういう神経回路なのだ.

↓かずさの感情爆発の続きは第11話で描かれる.
「意地を張って、気持ちと逆のことばかりやって、気がついた時にはなにもかも失って」
かずさの気持ちを知った春希はかずさを抱きしめて激しくキスをする.
しかしその慣れたキスでかずさの心は一気に冷めて、春希をビンタし言う.
「ふざけるなよ、なんでそんなに慣れてるんだよ.雪菜と何回キスしたんだよ」
かずさは泣きながら走り去る.春希はかずさを追えずその場に崩れ落ちる.
わたしにとって、WA2で一番キツいセリフがこれだ.この状況とセリフを編み出した丸戸はかなり神だ.

↓雪菜は誰も来ない誕生日の夜を過ごす.このシーンのBGMイイです.
OP:なし
ED:After All

【第12話 卒業】
2月15日.
かずさの想いを知ってしまった翌日.発熱した春希のところへ雪菜が来る.
↓雪菜のキスは、かずさが呪った慣れたキスだった.
高校の屋上で雪菜は依緒に言う.割り込んだのは自分で、告白したのは自分からで、かずさはウィーンに逃げてしまった.どうしてこうなっちゃうんだろう?
↓夕日に手をかざすこの絵は、ステージの興奮が醒めぬまま春希に告白したときの明るく溌溂とした雪菜との対比だろう.あの日はスポットライトだったが、、、今のそれは冬の弱々しい夕陽だ.
卒業式、かずさが渡墺する前夜.雪が降り始める.
武也の制止を振り払って、雪菜を放って、かずさを探しに走る春希.
↓暗くなった頃に再会を果たす.ここのBGMはTwinkle snow.大好きな曲であるうえ、曲に合わせて画面を編集している.泣かざるを得ない、ぼろ泣きシーン.
OP:なし
ED:Twinkle snow  ←WA2で一番好きな曲

【第13話 届かない恋】
春希の部屋.
↓Hしようとすると春希のケータイに着信.かずさはケータイを払いのける.春希は雪菜への後ろめたさを感ずるがかずさは春希の唇を封じる.いまは雪菜を思い出すのを許さない.
↓雪の積もる翌朝、かずさは痛い股を庇いつつ帰宅する.これはアニメならではの描写だ.
↓成田空港.雪菜の目前で春希とかずさの情事が展開される残酷なシーン.置き去りの雪菜は泣きじゃくる.嫉妬深い女神の敗北.このショックはすごい.視聴者はレイプされたかのような感情に揺さぶられること必至だ.丸戸脚本恐るべし.
↓成田シーンは脚本だけでなく、一連のカットと画面レイアウトとBGMで視聴者にのしかかってくるところも優秀な出来になっている.BGMはAfter Allのインストで、アレンジがだいぶ違う.
OP:なし
ED:届かない恋

泣けるというのもその通りなんだけど、それよか脚本の突き刺さり方がすごいわ.


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次はゲーム版と、ゲーム版の追加シナリオについて.

【Closing Chapter】
大学3年の冬.
高校卒業の夜にかずさと結ばれて、雪菜への後ろめたさで逃げ回る春希.
春希と疎遠になり、歌を捨てた雪菜.
その二人が復縁する物語.

風岡、小春、和泉というサブキャラが登場し、それぞれにHなルートがある.印象としては、、、
風岡:レディースコミック調
小春:JKイチャラブH.性格が小さな春希だから小春なのだろう
和泉:彼女はサブキャラとはいえ特徴的な位置づけであって、サブキャラルートを終わらせてからIntroduction Chapterに戻ると、高校時代の和泉の行動が語られる.

和泉について感想を述べたい.
和泉というキャラを設定した理由は、彼女に次のセリフを語らせるためだったと思った.学園祭コンサートの後日.和泉は武也から「届かない恋」の録音を受け取る.そこでの会話.
「紹介頼んだよね? 北原春希くん」
「いやぁ、瀬能みたいな我儘・・・自由な奴と釣り合うとは・・・」
「あ~やっぱくっついたんだ.あのKBDの娘と」
「なんでKBDなんだ?」
「だってさ、あのライブ見てたら一目瞭然じゃん.あたしの演出プラン通りの男と女やってんだもん.ボーカルの小木曽雪菜が前向いてる時だけみつめあってんの.隠れて付き合ってんの丸わかり」
「穿ちすぎじゃないか」
「それに最後の歌、あれの作詞は彼なんでしょ? あれどう考えても小木曽雪菜をイメージしてないよね? 好きな人が振り向いてくれなくて、いつもその孤独な背中を見つめてるって、八方美人の小木曽さん相手じゃおかしくない? だから、彼がもし小木曽さんと付き合ってるなら、それは間違いなく彼女による略奪だよね.物語ならそっちの方が盛り上がるけど」
「そんな・・・」
「あれ~もしかして本当にそっち? あはは、そりゃますます面白い」

演出意図を喋らせるためにわざわざ設定したキャラが和泉なのではないか.しかし分裂しすぎて導入しづらいキャラに見える.凝ったことするもんだね、丸戸さん.もしもアニメ版CCを作るとしたら和泉を登場させるのは難しいように思う.メインヒロインを喰ってしまうから.


【coda】
ストラスブールでかずさと再会するところから始まる.かずさが登場すると物語が引き締まるんだよなぁ.

4ルートあるとの理解でOKだと思う.
1)雪菜True End
春希と雪菜は結婚する.かずさは日本で活動する大団円.
2)雪菜浮気End(不倶戴天End、浮気ルート)
一時的にかずさに浮気するが、精神を病んだ春希を見てかずさは身を引き渡欧.雪菜も精神を病むが最終的に春希と結婚する.
3)かずさEnd
雪菜をザックリ振って、春希とかずさは日本を捨てて渡欧.欧州で成功する.
4)雪菜Normal End(Bad End)
かずさをザックリ振って、かずさは行方知れず.春希と雪菜は結婚する.寂しいEnding

わたしが一番好きなルートは、2不倶戴天Endだ.

ーーーー
【coda 1 雪菜True End、大団円】
雪菜と結婚して大団円.かずさは日本を拠点に活動する.

↓ストラスブールでかずさと電撃再開したときの展開がイイ.
虚を突かれた春希は俯いたまま何も言えなくなる.去ろうとするかずさに何も言えなかったが、雪が降っているのにかずさは裸足だった.それでホテルまでおんぶ.髪がかかる、甘い匂いがする.これは古い記憶がflash backせざるを得ない.
ホテルで捻挫と傷と凍傷のなりかかりの足を治療をする.ほとんど濡れ場だ.
誠実一途の春希のはずだったが、雪菜には秘密にする.

冬馬曜子が父親の名を言いそうになる場面があるんだが、設定と展開が密接な丸戸さんのことだから春希とかずさの異母兄妹設定に走ったりしないだろうなぁ、、、嫌な予感が、ガクブル.
→杞憂でした

↓かずさの取材で高校の第二音楽室へ5年ぶりに入る.様々な思い出が去来する.かずさはとんでもない事を喋り始める.
いやはや、ここの脚本は神だろう.今までやってきたWA2のピークはここだっ! 丸戸さんの脚本って仕込みの深さが桁違いだなぁ.春希と雪菜にとっては5年が経っても、かずさにとっては5年前で時間が止まってるのだった.
「なぁ春希、お前、雪菜と初めてキスしたのあのステージの日の夜だろ? あの夜ここで雪菜から告白されてキスして、それで恋人同士になったんだろ?」
「お、お前、いきなり何の話だよっ?」
「5年前の話だよ.5年前の、全てが終わった日のことだ」
「だ、だからあの時は、告白したのは、お、俺の方から・・・」
「ダウト.あの時のお前にそんな据わった肝なんかあるもんか.雪菜とあたしの間、フラフラしてやがったくせに.どうせお前のことだから、ファーストキスだったんだろ?」
「なっ・・・何が悪い」
「やっぱりなぁ・・・見てたんだ、雪菜.見られてたんだ、あたし.ずっとそうじゃないかって思ってた.だからあの時雪菜はそうしたんじゃないかって.5年目にして明かされる衝撃の事実ってやつ?」
かずさは椅子を用意し、春希をそこに座らせる.
お前の過去は、あたしに汚されてばかりだってことだよ.卒業式の夜や、次の日の空港みたいにさ.ずっと、振り回して悪かったな・・・お前の未来に全然関係ない女がさ」
「さっきからお前が何言ってるのか、さっぱりわからない」
「あの時、あたしはここで、いつもみたいにピアノを弾いてた.そしたら、いつものお邪魔虫が入ってきた.そいつは、ずっと話を続けてた.いつしか声が聞こえなくなった.振り返ると、そいつはそこに座ったまま、眠ってた.あたしはますますムカついて、一言文句を言ってやろうって、そいつに近づいていったんだ」
かずさはゆっくりと歩み寄ってくる.
「動くなよ、あの時と状況がずれるじゃないか.この後、あたしが何をしたのか、伝えられないじゃないか」
「っ」
After Allが流れる.
あたしが、先だった・・・先だったんだ
「かずさ・・・っ」
キスしたのも、抱きあったのも・・・そいつのこと好きになったのも
かずさは5年前と同じように春希にキスをした.

春希はコンサートをすっぽかして雪菜にすがろうとするが、雪菜は春希を突き放して言う.
「わたしたち3人は終わってない.かずさと春希くんとわたしとで決着つけないといけないんだよ」

冬馬曜子が病気でダウンした精神的ショックで、かずさは追加公演を前にしながら引き籠ってしまう.曜子がそこへ送り込んだ劇薬は小木曽雪菜.
↓雪菜とかずさは殴り合いの喧嘩をする.
「春希くんを縛ったのはあなたよ」
「春希を奪ったのはお前だ」
「どうしてすぐ奪いに来なかったのよ.かずさが日本に残ってれば、春希くんはあなたのものだった.なのにどうして逃げちゃったのよ.5年前に引き下がったくせに、再会したとたんに気が変わったなんて言われても知らないよ」

↓雪菜の説得(看病)でかずさは引き籠りから復活する.
かずさはミニアルバムの収録とコンサート練習を同時進行する.ミニアルバムには3人で演奏する曲も収録する.5年前の学園祭が再現される.
特集本でかずさの素の姿をアピールしたい曜子の思惑、開桜社の特集本、ナイツのCD、付属高の宣伝、そしてかずさの飛躍へつながる大団円へ.

雪菜ルートのED.
↓春希と雪菜の結婚式で新婦が歌ってるよ.やけに目立つ新婦だなw
かずさは日本を拠点に活動している.
fin.

ーーーー
【coda 2 雪菜浮気End、不倶戴天End、浮気ルート】
このルートは来日したかずさに春希がズブズブとハマってゆく物語.二股浮気全開の危険な情事.そしてかなりエロい.(画像は自粛)

このルートの序盤のかずさは、セ〇レだと割り切ったイイ感じの性格なんだな.
「あたしと過ごすときは、ただ獣みたいに身体だけを求めろ.雪菜と過ごすときは、何もかも忘れて心から愛してやれ.それであたしは満たされる.お前も悩みから解放される.雪菜は幸せでいられる.何の問題もないじゃないか.コンサートが終わったら、あたしと離れたら、お前は雪菜のいる日常に戻るんだから」

酔って帰宅した春希を後ろから抱きすくめて匂いを記憶に刻もうとするかずさ.
「あたしは捨て犬だから、一度ご主人様になついたら、離れないんだぞ」
↓この絵はすごくゾクゾクする.かずさに後ろから抱きすくめられて「お前を一生愛してやる」「嘘でいいから愛してるって言え」などと小一時間囁かれてみそ、堕ちるわマジで.かずさには言葉責めサディストの才能もあるみたいだ.
別のシーンで曜子は言った.
「あたしもかずさも色情狂よ、だから一人の男を想って5年間も毎日10時間も色ボケたピアノを奏でていられたの」
たまに挿入される曜子の言葉は重要だよね.和泉みたいに演出意図を誘導する役割.

↓毎度波乱のバレンタインデー.雪菜の誕生日をすっぽかしてかずさとの逢瀬を選んでしまう春希.
この後の展開は延々とイチャラブだ.さらに高校3年のときに行った温泉へ場所を移してイチャラブ.編集部もコンサート練習も雪菜への連絡もほったらかし.お堅いサラリーマンの春希はどこかへ行ってしまって、ただのやる夫になってしまう.

このルートってこのままかずさENDなのかなぁとも思ったのだが、突如として物語は収束へ向けて加速する.
温泉でかずさは告げる.
「あたしはお前と一緒には行けない.ここで別れよう.お前はあたしといると壊れていくから」
場面は追加コンサート当日へ飛ぶ.
編集部では春希が空けてしまった巨大な穴を埋め合わせて春希の復帰を歓迎してくれた.
かずさはまた海外へ行くつもりだ.
精神を病んだ春希を現実に引き戻そうとしたのは意外にもかずさだった.
↓春希はコンサートの客席にいる.隣の席には雪菜.
このルートのかずさは相手を肉欲地獄に溺れさせる魔性の女.壊れてしまった春希を見かねたかずさは手を引く.
かずさが春希に言った最後の言葉、
「あたしのために、何もかも捨ててくれてありがとう.ひとときだけでも雪菜を忘れてくれてありがとう.壊れてくれてありがとう.でも・・・もうおしまいだ.今からお前は、元通りの本当の北原春希に戻るんだ.雪菜の、春希へと・・・でもな、春希、あたし、お前の妻になったこと、忘れない」
↓ラストシーン.演奏が終わり万雷の拍手.春希の隣席に雪菜の姿は無い.かずさは日本から消えた.
EDの後.
1年後、精神科の治療を終え徐々に仕事復帰している春希.かずさは欧州で活躍中.コンサートの後で雪菜とは一旦別れたが、その直後に復縁.雪菜との平穏な日々へ.
fin.

いささか破滅的なルートである.
雪菜ルート1は、かずさが博愛的ステージに上昇して三角関係を解消したのだった.
雪菜ルート2は、かずさが「試してみたけどダメだった」と納得した上で身を引くが精神的な三角関係は永続しているところが面白い.
わたしはルート2が好きだな.
精神的には、春希とかずさは両想いで、春希と雪菜は愛しあっていて、精神的な一夫多妻を達成している.一方で現実的には、芸術神領域のかずさは脱落し、市井の常識人の雪菜が残る.観念的三角関係とでもいうべき彼らの形態には刮目すべきものがあろう.

追記:付録の「不倶戴天の君へ」「幸せへと進む道」は後日談になっている.
前者は春希が壊れていたころを描いている.
後者は結婚してからを描いている.

【不倶戴天の君へ】
あぁ、これは重要なミニストーリーだ.「雪菜ルート2(浮気)」の、春希が壊れてた時期の出来事なのだから.

↓追加公演の後の4月.壊れた春希の元へ雪菜は通う.
ウィーン.
病を押して曜子もウィーンに来ていた.容体は良くない.曜子はかずさがオーケストラで弾くのを見たいという.

8月.
雪菜も心身に変調をきたすようになった.駅で具合が悪くなりうずくまる雪菜が口にしたのは、「助けて、かずさ・・・」だった.
9月.
パリ.オーケストラの練習で指揮者にボロクソに叩かれる.曜子は面会謝絶.
春希も雪菜もかずさも詰んでいる.

かずさは救いを求めて雪菜へ電話する.二人の会話は実に成田以来だ.当たり障りのない会話で電話を切ろうとしたが、雪菜が堰を切ったように話し始める.大喧嘩になる.
「こめんなさい、かずさ、わたし、できないかもしれない!春希くんを・・・わたしたちの、あのひとを救えないかもしれない.ごめんなさい、あなたに託されたのに、譲ってもらったのに、このままじゃ守り切れないよぉっ!」
「わかってんのか? 自分が何をしでかしたのか本当にわかってるのか雪菜!?」
「ごめん、許してかずさ!」
「あたしがどれほど泣いたか!身を切られる思いで諦めたか!」
「そんなのわかってるよぉ!」
「諦めるのかよ!あいつを見捨てるのかよ!?」
「元はと言えばあなたが諦めるから!彼の手を放してしまうからっ!」
「お前がそれを言うのか?最初に取ったのはそっちのくせに!あたしから春希、奪ったくせに!」
「どうしよう、ねぇどうしようかずさ!? 助けてよぉっ!」
「返せよ」
「何と言われても無駄.彼は返さない.春希くんを取り戻すんだ、わたし」
「お前にそれができるのかよ」
「やるよ・・・別れることになっても、捨てられることになっても、かずさのもとに戻ったとしても」

↓翌朝、闘う決意で春希の家に押し掛ける雪菜.だが春希は外出できるくらいまで回復していた.二人とも、壊れる前よりも気楽に生きる術を身に着けていた.
9月28日パリ
かずさは演奏を成功させる.雪菜との喧嘩の効用が何か在ったのだろうか?
インタビューの最後に、TV中継を見ている雪菜に向かって「ざまぁみろ」.
雪菜とかずさは春希を取り合う不倶戴天の敵なのだ...

【幸せへと進む道】
不倶戴天の君へのさらに後日談.

春希の部屋.雪菜もいる.夫婦になって1年後.
春希は出版社、雪菜はレコード会社で働いている.
かずさの影は見えない.
こいつらとも友達.
南末次駅周辺を散策し、ゲームで語られた7年間を振り返る.
春希が子供が欲しいというと、雪菜は妊娠したの、と告げる.
かずさからのポストカードが来る.年明けにウィーンから戻るそうだ.

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【coda 3 かずさEnd、二人で渡欧】
追加公演を前にして、冬馬曜子が白血病になって大ショックのかずさ.かずさを独りぼっちにできないので、かずさに告白する春希.だが「あたしなんかと生きられるわけがない」とブレーキ役のかずさ.

数日後、毎度運命の2月14日.今年の小木曽家パーティーのメインテーマは「婚約」なのだが主役の片割れである春希は気が進まない.最寄り駅の前でかずさが待っている.かずさはついに春希を略奪する.
「あたし、お前を止めに来た・・・捕まえに、来たんだよ.もう・・・雪菜と会わないで.雪菜を裏切ってくれ、そして、あたしを選んでくれ.お願いだ・・・ずっと、ずっと、あたしの側に・・・」

雪菜との別れ話.春希は心身症状で苦みつつも雪菜と会う.
「俺・・・もう雪菜とは、一緒に歩いていけない」
「春希くん、わたしは、どうすればよかったのかなぁ・・・っ? 何が・・・いけなかったのかなぁ・・・わたし、どこで間違っちゃったのかなぁ・・・どうすればわたしのところに、帰ってきてくれるのかなぁ」
雪菜はいつものように「聞きたくない」でブロックするかと思ったんだけど、今回は通じてしまったねぇ.

わたしは雪菜のセリフにはあまり心を動かされない.いちいち心にズシンと来るのはかずさのセリフだ.どうしてだろうか?
雪菜のセリフは、安全弁が備わった別の個体がこちらを忖度して発している感じ.
かずさのセリフは、常に自己の内面の吐露でありつつも「あたしの内面はお前の反映だ」という前提を含むので捕捉されてしまう、スルーできなくなる.
例えば、「お前が好きだ」というセリフよりも、「お前があたしなんかに優しくするから好きになっちゃったんだ」の方が拘束力があるでしょ.かずさのセリフっていつもそんなだ.

↓雪菜と別れた夜、かずさと抱き合っている.
「自分で動かないところだけは脇役のままでさ・・・主人公が何もかも解決してくれるのを期待して・・・なんていやらしい女なんだろうな」
かずさのこのセリフの構造は、
 ・共犯者春希のせい
 ・自虐的な自分語り
 ・感謝してるんじゃなくて悦んでいる
これだからかずさのセリフには気持ちを持っていかれるんだ.

別れた後の雪菜は会社には行っているものの得意の料理すら作れないくらいヤバくなっているらしかった.武也、依緒、朋から責められる春希.小木曽家からは破門される.友人関係も仕事も全部叩き切って、二人揃って渡欧する.
ED(Closing)後.
↓2年後.二人は入籍してイイ部屋に住んでいるようだ.春希はマネージャー.どこが地獄じゃ、人生の成功者め! あははー
↓日本で治療中の冬馬曜子からのメールで動画リンクが送付される.雪菜によるPOWDER SNOWの弾き語りだった.元気にしているようだった.
fin.

このルートの意味は、雪菜のこのセリフに尽きるでしょう.
「ごめんね、かずさ・・・ちょっと長く借りちゃったけど、春希くん、返すよ」
雪菜をハブにして、三角関係は完全崩壊した.

しかしだ、このルートって終わってないだろう
・ラストで冬馬曜子が病身を押してウィーンへ行こうとするのだが、それが「先週届いた手紙」のせいだというのだ.この手紙が誰のどのような手紙なのかが明かされていない.
・雪菜動画の後にあるはずのメッセージが無い.「わたしは元気で歌ってる」という雪菜のセリフがウィーンの言語だったんじゃないかな? もしや雪菜も渡墺しようとしているのか? そして3人に戻る展開がこの後に続くのではないか?

WHITE ALBUM 2 EXTENDED EDITIONの付録ドラマか付録小説にタネ明かしがあるのかもしれない.

【もう、ホワイトアルバムの季節じゃない】
やっぱり在ったよ続きのルートが.
EXTENDED EDITIONのDISK2にミニアフターストーリーがある.

時は少し戻って、二人が日本へ帰国する日のウィーンの空港.
空港で春希と待ち合わせるが飛行機に乗り遅れ、エコノミーに乗る.
目的は完全オフの旅行.だが行先はJapan.結婚式をやることになっている.
前向きな気持ちで日本へ戻る二人.

【幸せへと戻る道】
二人きりで日本から逃げるように渡墺して3年後の暮れ、春希とかずさは一時帰国した.
曜子に、早く孫をと催促される.
新宿の思い出の場所を巡る.
岩津町の自宅に寄る.春希とかずさが知らない3年間の日本で、曜子を雪菜が小木曽家へお詫び行脚をしていたんだそうだ.日本へのわだかまりを解き、活動拠点を日本にする下準備として.

↓大晦日の第二音楽室、曜子と春希のサプライズで結婚式を挙げることになった.異常に綺麗.武也、依緒、雪菜も列席する.

かずさEndでは雪菜がフラれる.フラれた雪菜の消息は「歌ってます」だけだった.
冬馬曜子曰く、二人が日本に不在の3年間に小木曽家と一悶着あったみたいだし、覚悟を決めて動画とメッセージを見なさいと二人に言ったりしている.だが雪菜の様子については付録storyにも記載がない.
想像ですが、フラれた後で雪菜は発狂しちゃったんじゃないのかな? それで3年かかって元に戻ったという説.
活動拠点を日本にするみたいなので、3人に戻れるのかもしれない.

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【coda 4 雪菜Normal End、Bad End】
このルートはかずさを完膚なきまでに振ってしまい、雪菜と結婚するんだけど、後味の悪い殺伐としたending.



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付録のボイスドラマ
再会と贖罪のニューイヤー
大学3年のときの決裂イブの直後.かずさは曜子の公演で来日、初詣で偶然春希と再会.
WA2アニメ化の発表」というメタいオチ.2013年収録なんでしょうなぁ.

祭りの前~ふたりの二十四時間~
学園祭の練習中.雪菜とかずさの会話.
雪菜は春希が好きだと白状する.
かずさにも好きな男子を白状するよう迫るが、かずさは本音を言わない.

祭りの前~舞台の下の物語~
学園祭ステージを見てる人々のエピソード.
曜子と雪菜母の講堂での会話.第二音楽室のキスの後のかずさ.

一泊二日の凱旋
春希と雪菜が壊れて復活して結婚する前、かずさ単独でウィーンへ逃亡して3年後.
かずさが日本公演のため一時帰国した際、春希が書いた雑誌記事を目にする.

2016年の大晦日
ウィーンでイチャイチャする.

幸せの日~ベッド上の物語~
5人のキャラのHな一人芝居

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付録のデジタルノベル
雪菜姫の受難と大臣の悪巧み
高校2年.雪菜視点.
何者かによって「雪菜援交説」が流布される.
その噂を打ち消すことと引き換えに、学園祭キャンペーンガールに雪菜は就任する.
この陰謀を仕掛けたのは、朋の手の者だったのか、裏実行委員長だったのか、その両方なのか..... 少なくとも春希は、雪菜のアルバイトをこの時点で気付いていた.

雪が解け、そして雪が降るまで
かずさ視点で描かれる.アニメのサブタイトルでもある.
高校1年.
かずさを置いて曜子が出て行ってしまった.音楽科の生徒や教師との諍い.かずさはピアノが嫌いになった.
高校3年.
普通科へ変わり、隣席の男子がやたらと入り込んでくるのでウザい.
第二音楽室へ籠ったら隣の教室からヘタクソなギターがこちらの気を散らす.
やがて寝たふりで春希のことばかり見るようになる.
11月.かずさの前に、自分と同じ視線で春希を追いかける美少女が現れた.雪菜だった.

彼の神様、あいつの救世主
高校3年、学園祭の前
雪菜バンド参加後、かずさバンド参加前、の数日間のエピソード.
雪菜視点とかずさ視点をいったりきたりして描く.
お互いに噂は聞いていて、合わない奴だとの認識あり.
3-E教室の出入口で雪菜とかずさが初めて会話する場面まで.

届かない恋、届いた
第一章 春希
高校3年の5月.
軽音楽同好会の結成直後.春希は演奏に参加しない代わりに、作詞する同意を取り付けた.しかしやってみると作詞できない.
8月
かずさをモデルにしたら作詞できた.
第二章 かずさ
11月、学園祭の1週間前.
武也から「届かない恋」の歌詞ノートを渡されたかずさの第一声、、、
「ぷっ、これをあいつが考えたって? なんというか、なぁ? あは、あはは・・・」
「あいつにもこんな痛々しい妄想にふける感性ってやつがあったんだなぁ」
かずさ曰く『勘違いポエマー』.
自分に向けられた歌詞だとかずさは気づかなかった.
第三章 雪菜
譜面を渡された.
雪菜は気づいた、、、
「優等生の少年が、窓際の不良少女に、不器用な恋心を抱き、告白するセリフ」

※アニメではかずさ宅での練習の帰り際にノートを渡したが、ここでは第2音楽室になっている.

祭りの後~雪菜の三十分~
高校3年、学園祭の夜.
「祭りの前~ふたりの二十四時間~」の続編.第二音楽室で雪菜はかずさのキスを目撃してしまった.春希が眠りこくっている30分間の雪菜の心の葛藤を描く.ネットには「雪菜諸悪の根源説」が在るが、これを読めば同意できるかも.
昨晩、かずさとは現状維持を確認したつもりだったのにこの光景はなんだ?
恋愛より友情を優先するのは無理だったのだ.
それでも雪菜はかずさを応援するつもりだ.優先権はかずさにあるのだから.
でもそれはどうしても嫌、そう思ったとき、春希が目覚めた.
後の展開はアニメの通り.

歌を忘れた偶像(アイドル)
雪菜の視点で大学1~3年が描かれる.
大学1年の秋.大学祭.成田からも半年しか経っていない.
春希は雪菜から逃げ回っている.
大学祭で半年ぶりに触れ合えたが、峰城FMから流れてきた「届かない恋」のせいで二人の気持ちはまた硬直したものになってしまう.
大学2年の冬.
1年前から二人の距離は開いたまま.ほぼ絶縁状態.2月14日、雪菜も別れを受け入れた.
大学3年の春.
春希とは何もないが、アニメにもゲームにも無い裏エピソードが明かされる.
雪菜と親しくなった男子が雪菜に告白したのを咎めた春希は、こう言ってそいつを殴った.
「俺の見てる前で、俺以外の男が雪菜を幸せにするなんで嫌だ」
いつかまた歌える日が来る気がする.

Twinkle Snow ~夢想~
雪菜の視点で描かれる高校3年の冬.しかしその実体は大学3年の雪菜が見る夢である.
あの学園祭の夜、雪菜は、眠っている春希にキスするかずさを目撃した.それを春希に密告するやり方で春希とかずさのキューピット役を務めた雪菜だった.春希とかずさは付き合い始めた.かずさは日本の音大へ進学する.春希は雪菜との友情を守りたく、雪菜は春希に未練がある.まるで本編と逆位相なこじれ方.
2人の前から消えるつもりの雪菜は、2月14日の誕生partyに春希とかずさを呼ばなかった.だがparty後に現れた春希にキスをしてしまう.そこで後ろめたい夢から覚める.

台風一過の小春日和
小春ルート.
一浪して青泉大学1年の小春.(春希は3つ上)
春希との交際の件で峰城推薦を蹴って友人関係もリセットした後のこと.
開桜社 社員の春希には内緒で、小春はアルバイトとして開桜社に入った.
歓迎飲み会で、冬馬かずさ取材で春希をEU出張に行かせる件が話題になる.
小春は激高する「春希先輩を冬馬かずさに会わせるですって?」.....


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いやはや、神ゲーというだけのことはあるね、WHITE ALBUM 2は.

WA2没頭中はマジで生活に支障がありましたが、これからは社会復帰を目指して努力したいと思います.

#Engage Kiss楽しみでーす

かしこ

4 件のコメント:

  1. 私は全くこのアニメ知らないので、内容はさっぱりわからないのですが、
    この投稿も、後年「フルーツバスケット」(でしたっけ?)のように、
    「根強い」ファンに発掘されて、長期的にアクセスされるようになるのでしょうか?

    ・・・などという、妄想をしてしまいました。

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    1. フルバはpv多いんですよね.
      フルバはニッチなんでしょう、きっと.

      WA2は根強く熱心なのが多数あるのでここが発掘される可能性は低いと思っております.遺憾ながら~

      いやー終わって良かったー

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    2. >根強く熱心なのが多数ある
      そうなんですか・・・ やはり名作には、
      「上には上が」「下には下が」
      居るんですね。どれだけ世界が広いんだ。

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    3. わたしはゲームには全然詳しくないんですが、WA2はかなり伝説級みたいですよ.歴代ランキングの常連とかのようです.

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