2019年7月28日日曜日

【にわかAVマニアの限界】XMOS XU208と、c-media CM6631A DDC音質比較

中学生の頃から始めたオーディオ趣味でスピーカーBOXを最後に作ったのは大学生だった.その後はどっちかというとPC系が忙しくてオーディオには何10年間もご無沙汰だった.

そんなわたしがにわかAVマニアになった(戻った)キッカケは何だったか?
それは、雑誌HiViの企画で「言の葉の庭」をハイエンドサラウンド環境で試聴したのがキッカケだった.2013年のことだった.あれから6年も経つんだねぇ.

にわかAVマニア復帰後の最初のうちは、ソニーの安っちい中古サラウンドアンプを買って5.1chで鳴らしていた.そりゃTVの音質よりもずっとマシだった.
その後しばらくはソニーSTR-DN840でサラウンドしてた.
だんだんとサラウンドに飽きてきて、やっぱ2chでしょとなった.
スピーカーは相変わらずParc audioの8cmをフルレンジ使いしている.
アンプはTripath TA-2020にハマった.
パーツは、フィルムコンはWIMA、OPAMPはMUSES.
そしていま興味を持っているのは、DACである.

現在稼動中のDACは、モノラル使いのAK4495と自作プリント基板で動かしており、IC SPEC的には高いDSNを実現できているはずだ.AK4490よりも音質の良さを実感してもいる.

だがしかし、そのDACシステムに置かれたDDCに問題があると最近になって気付いた.
(DDCとは、USB→I2Sにデータ変換してくれる回路)

↓最初はXMOS社製DDCを使ったのだが、ほれこのとおり、clockに2.5nsほどのjitterがあるじゃないか! なんだよこれ、しんじらんなーい.
←市販PCB
↓こんなjitterのXMOSは嫌だ、ということでc-mediaのCM6631Aを使ってみた.CM6631Aにはこのとおりjitterは少ない.
←市販PCB

clockにjitterがあると何が起こるかというと、音楽信号がFM変調を受けてしまうわけですな.それで音が濁る.それを聞き分けてみようとしたのが今回のテーマた.

↓XMOS XU208+AK4495のDACシステム 
↓CM6631A+AK4495のDACシステム
両者とも、DDCの他は同じ回路である.AK4495 DAC基板が2枚あるのは、モノラル使いしているのでLRで2枚必要だから.差動→非差動変換にはMUSES8920を使用.フィルムコンはWIMAを使用.Arduino nanoはAK4495のレジスタ設定用.

動作環境は、、、
windows7
192kHz 24bit
アンプ TA-2020
スピーカー  parc audio 8cmフルレンジ DCU-F101G

問題は音楽ソースで、HiResファイルをわたしはほとんど所有していない.そのためCD音源(44.1k16bit)をwindowsのdriverが192k24bitに変換してくれている.

結果発表!!!!

違いは感じられませんでした.

いろいろな音楽ファイルで聞き比べたのだが、わたしの耳と再生環境では違いを察知できなかった.

ピアノソロだと音色に雑な変調がかかってる事に気付けるか、などとトライしてみたけれど、差異は感じられず.無念.

本格的なHiRes fileを用意しないといけませんな.

音質チェック用に適したHiRes作品をご存知の方、コメント欄にてご推奨をお教えいただけませんでしょうか?

かしこ

2 件のコメント:

  1. いつもの通りすがりの人2019年7月28日 22:55

    >2.5nsほどのjitter
    これは、
    ・周波数換算で、約400MHz
    ・電圧換算で、出力0dB=1Vrms とすれば、約22μV
    ・ダイナミックレンジは、約93dB(約15.5bits)
    と、なるんですが、実は、オーディオアンプで一番キモになるのは、何をさておき
    「電源」
    です。(クラスAAじゃないけど、電源周りの特許とか結構多いです)
    ※いくらDACのビット数/サンプリング周波数が多くっても、
    電源自体が「上記以上にキレイ」でないと、比較しても
    何やってるのかわからなくなります(笑)

    この辺を追求しだすと、「AC電源はダメ」「乾電池駆動」「鉛蓄電池」etc、と、
    それだけで、一冊の本が書けちゃいます(笑)

    まぁ、それはさておき、コレ電源ってどうしてらっしゃるんでしょうか?

    -----
    今、TA-2020のスペック見たら
    ・Dynamic Range = 99dB
    と、しれっと書いてあったんで、ここで既に、差が無くなってるのかもしれません。

    -----
    ちなみに、我が家のTA-2020中華アンプは、相変わらず常用PC(Windows 10)の、
    アンプとして活躍(スピーカは、へぼいやつのままですが)してますが、
    買った時は真冬だったのですが、今は、部屋の温度は最大30℃くらい行ってますが、
    ガンガン鳴らしても「全く、熱くなりません!」(相対的に、触ると冷たいくらい)
    なんなんでしょうね・・・?

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    1. AK4495の電源は、D3.3V,A3.3V,A5V,A7Vの4系統です.
      生成方法はシリーズレギュレータIC.
      電源パターンは、4層基板の内層ベタパターンと、ビア多数打ち.
      パスコンは10uFセラミックの短距離配線と、220uFの電解コン抱き合わせ.
      以上です.

      DDCの電源はDACとは別に5Vを生成.(USBバスパワーは使わない)

      DACシステムの大元の電源は、KENWOODシリーズ電源.(比較のためACアダプタも)
      消費電力は、250mA 12V.

      AK4495は電源のケアが重要という説があり、納得のゆくようプリント基板を自作しました.

      DAC部分の電源については現実的な範囲ではこれ以上やりようがありません.電池駆動に手出しするつもりはないですし.


      回路は論理的に割り切れるので手出しするのが楽なのですが、これ以上先に進むには、パワーアンプ、スピーカー、音楽ソース、などへの総合的な数10万円クラスの投資が必要になるかと思っています.スピーカーユニットを買っては捨てを果てしなく繰り返すのだろうか、などと考えているところです.
      いままでわたしは、大きくても1万円程度の小刻みな投資でやれる範囲の検討を続けてきましたが、その行為は終わりの季節を迎えているように思います.

      いよいよオカルトの世界へ.

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