劇中の年代は、昭和33年白蛇伝公開→昭和34年長編公開→昭和35年短編制作中という流れと思われる.なので宮崎駿が入社したのが昭和35年になっているが、リアルでは昭和38年入社のはずだから劇中では数年早い設定になっている模様.
劇中の宮崎は早くも、お得意の見下げアングルの絵を描いたりしているが、ああいう刺激的レイアウトの作品が実際に登場するのは1969年(昭和44)の「長靴をはいた猫」まで待たねばならなかったとわたしは思う.
いま、wikipediaで東映動画の過去作品一覧を見たのだけど、宮崎駿が在籍した1971年までは日本のアニメ業界を牽引する作品を生み出し続けたが、マジンガーZ(1972年)以後の東映動画作品は悲惨だとしか言いようがない.
1971年以前の東映動画作品であっても、今それらの多くを観るとほとんどの人ががっかりするはずだ.日本のアニメの発展史という存在価値はあるのだけど、娯楽映画としては成立していない、子供向けだからこんなもんだろう的な作品ばかりなのが実情だ.
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劇中のあの絵コンテで昭和36年ごろに「ヘンゼルとグレーテル」が制作されていたとしたら興奮するなぁ.そんなパラレルワールドに引越ししたいよ.
かしこ
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