奥さんは9:30頃に起床.10時過ぎに出るためドタバタと外出の準備をしていた.わたしはベットで寒い~とうずくまっていた.
午前10時過ぎ、呼び鈴が鳴った.
どうせ奥さんが出るだろうから、わたしはベッドで丸くなったまま放置.
ところが階下から奥さんが「出てお願い」かなにか叫んでいる.
げーっなんだよめんどくせー、こんな早朝から一体誰だ? と階下へ降りた.
ひらぴ:「なに誰?」
奥さん:「XX銀行さん」
わたしはXX銀行の積立貯金をやっていて、XX銀行の外回りの人が毎月集金に来るのである.IT真っ盛りの現代の銀行でそういうドブ板営業は珍しかろうが、地元密着の地銀なので集金方式を頑なに守っているというわけだ.
マイカーローンを借りませんか? 起業資金を借りませんか? そんな営業の場でもある.さすがは営業さん、ウチのFITの車検日をチェックしてるんだねぇ.それどころか「ヒラサカさんのクルマは何回目の車検です」と逆に教えてもらう始末だ.あれにはウケた.
集金はいつも同じ人で、奥さんも面識がある.
というわけでXX銀行さんが来たのですぐに玄関に出たわたしである.
ひらぴ:「お待たせしましたー、おはよ、、、」
誰も居ない.
出るのが遅かったので帰っちゃったよ.今月も悪いことをした、スマン、XX銀行さん!
その後、カーナピーナで昼飯のカレーを喰い、Car&Driverについて冤罪揚げ足取り記事を書いてしまい、15時ごろになって再びピンポーンと呼び鈴が鳴った.XX銀行さんが再び来てくれたのだ.
ひらぴ:「今朝は10時頃に来ていただいて済みませんでした、バタバタしてて」
XX銀行:「いえ、今日はこのエリアは初ですよ」
ひらぴ:「え、インターフォン越しにXX銀行さんが来たって奥さんが、、、」
XX銀行:「それは誰でしょう?」
ひらぴ:「ヤバいですね、奥さんが帰ったら事情聴取しときます」
18時、奥さん帰宅.事情聴取.
ひらぴ:「XX銀行さん、午後にまた来てくれた」
奥さん:「払えたのね?」
ひらぴ:「支払ったんだけど問題がある.今朝は来てないって言ってた」
奥さん:「うそ、だってインターフォンで顔を確認してあの人だったのよ」
ひらぴ:「えーとそれは、誰?」
奥さん:「どうしよう、、、」
ひらぴ:「クロネコヤマトじゃね?」
奥さん:「スーツ着てたし、あたしが家を出たとき彼の後姿が見えたのよ、、、」
ひらぴ:「どうもキミは何かの焦点になってるみたいだねぇ」
奥さん:「そういうのってなんていうの?」
ひらぴ:「ドッペルゲンガー」
奥さん:「XX銀行さん大丈夫かしら?」
ついに我が家は亜空間から銀行マンが来るようになってしまったのだった.
XX銀行さんの身を案ずる我々である.
ホラー
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