【石定盤3Dプリンタ】firmware Marlin 2.x、地雷多すぎ

いやはや、２日間悩んでしまいました．地雷多すぎです．

石定盤3DプリンタのY軸のstepping motorを動かしてみようかと、Arduino MEGA2560を動かそうとしたのですが、なんと地雷の多いことか．．．．

最終的にはこの写真のように、Arduino MEGA 2560にfirmwareを焼けました．

3DPのパーツは、２年前に調達した物が多く残っていて、上の写真の基板類もその時に買ったものです．

【環境とパーツ】

１）Arduino MEGA2560 R3

２）RAMPS 1.4 + A4988

３）LCD

４）Marlin 2.x

５）windows10

６）Arduino IDE  → VSCode＋PlatformIO

１２は基板です．youtube動画を見てチャチャっと組み立てます．

３のLCDはこちらのページなんかを見て組み立てました．

とくに問題ないです．

４の、MEGA2560に焼くfirmwareはどうするか？

Marlinという自主制作firmwareがあるのでそれを使います．

source DLは、MarlinのGitHubはどうもピンと来ません．こちらの方がいい感じです．

sourceをDLしたら、Arduino IDEでコンパイルするのですが、windows版だとコンパイルできません．原因はこちらなどに書かれていますが、win版Arduino IDEのコンパイル作業の最終段階で、リンカがオブジェクトファイルをひとまとめにします．その時、Marlin2.xは巨大なため、リンカscriptが長すぎでerrorになるそうです．Linux版やMac版 Arduino IDEならばこのような問題は発生しません．

というわけで、win版Arduino IDEでMarlin2.xは使えません．ギャフンですわ．Arduino IDEがいずれ修正されるといいですね．

win上で動く代替IDEとしては、VSCode＋PlatformIOを使うしかありません．しかしVSCode+PlatformIOの使い方がさっぱりわかりません．

PlatformIOのインスト方法についてはここでは詳述しませんが、作業の90%はVisual Studio Codeのインストです．VSCodeの拡張機能としてPlatformIOを追加すればインストは完了です．ただし、インストしてもその後に地雷多数です．

【PlatformIOでMarlinをコンパイル＆焼き】

PlatformIOの使い方が分からないし、Marlinもよくわからんのです．なのでここから先が長いのですが、とりあえずMEGA 2560にMarlinを焼くまでを説明してみます．こちらの動画は比較的参考になったかな、ありがとさん．

source入手

Marlin Firmwareに移動します．２つDLします．解凍します．置き場所はどこでもいいです．  デフォルトの場所が良いかな．C:\Users\XXX\Documents\PlatformIO\Projects

configファイルを取り出します．本当はカスタマイズすべきですが、今は何も考えずに以下の４つとします．

下２つのファイルは、LCDを取り付けたいならば必要なのだそうです．わたしは冒頭の作業机写真のようにLCDをつけたいので下２つも必要です．

４つのファイルをコピーします．

コピー元フォルダ： Configurations-bugfix-2.0.x\Configurations-bugfix-2.0.x\config\examples\Creality\CR-10S\CrealityV1

CrealityV1という機種のconfig filesを選んだのは特に意味はないです．機種が違えばconfigの内容も異なります．configのカスマイズはこちらで少しですが考察しました．

４つのファイルのコピー先はここです．

コピー先フォルダ：Marlin-bugfix-2.0.x\Marlin-bugfix-2.0.x\Marlin

PlatformIO起動

これがVSCodeの起動アイコンです．PlatformIOは既に拡張機能としてVSCodeに仕込まれているものとします．

VSCode起動後に１分ぐらい待つと、左側にアリさんみたいなのが出て来るのでクリック．これでPlatformIOの画面が開きます．

Marlinをimport

①②③の順にケアしてください．

Import画面です．上から順にケアしてください．DLして解答したフォルダを指定します．フォルダ階層を間違えないようにしましょう．Marlinフォルダの中に入ってはいけません．

必要な操作なのかどうか不明なのですが念のため、今importしたprojectを開きます．①②③④⑤の順でケアしてください．Marlin-bugfix-2.0.xが目的のものです．

Marlinが使うライブラリでU8glibというのを入れておきます．最初だけで良いと思う．①②③④⑤の順にケアしてください．U8glibで検索した結果が出てきます．

U8glibをADDします．

Projectを選んでADDします．

Marlinをコンパイル＆焼き

わたしにはVSCodeにおけるproject focusがよく分からないのです．なので、上で説明したprojectを開くをもう一度やります．

すると、このようにprojectの中身が表示されるようになります．この中にあるplatformio.iniに様々なproject設定が書かれています．

画面の下部にあるボタンは、レ点＝コンパイル、→＝焼き、の意味があります．

コンパイルが終わるまでに５分ぐらいかかります．このような表示が出れば成功です．

Linking .pio\build\mega2560\firmware.elf

Checking size .pio\build\mega2560\firmware.elf

Building .pio\build\mega2560\firmware.hex

Advanced Memory Usage is available via "PlatformIO Home > Project Inspect"

RAM:   [======    ]  60.8% (used 4978 bytes from 8192 bytes)

Flash: [======    ]  63.5% (used 161172 bytes from 253952 bytes)

=========== [SUCCESS] Took 270.01 seconds ================

MEGA 2560に焼きます．このような表示が出れば成功です．

avrdude: reading on-chip flash data:

Reading | ########################### | 100% 18.70s

avrdude: verifying ...

avrdude: 161172 bytes of flash verified

avrdude: safemode: Fuses OK (E:FD, H:D8, L:FF)

avrdude done.  Thank you.

============== [SUCCESS] Took 87.45 seconds =============

Environment    Status    Duration

-------------  --------  ------------

mega2560       SUCCESS   00:01:27.454

=========== 1 succeeded in 00:01:27.454 ================

Terminal will be reused by tasks, press any key to close it.

よく分からないままに、PlatformIOを使ってMarlinをコンパイルし、Arduino MEGA 2560に焼き、LCDに3DPの表示が出るようになりました．

しかし、PlatformIOでdebuggerの使い方がまださっぱりわかりません．

動いたよ．思ってたよりも音が静かでよかった．

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かしこ

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