中国チキンってOSIの監査の問題だと思うんです

腐った鶏肉を使ったマックチキンナゲットで火を噴いた中国チキン問題についてネットの情報を探すと、工場は組織的行為を認めているみたいですが、大元のソースはTV局の潜入取材だけのようですね．そして工場の従業員が悪いんだ～という方向へ流れつつあるようで．

商流はこうなってたようです．

上海福喜食品（米OSIの孫資本） → 米OSI社（US資本） → マクドナルド（US資本）

この登場人物の中で、最もプアなのはOSI社だと思います．

なぜならこの商流ですと、放っておくとすぐにインチキする福喜食品を監視して取り締まるのがOSIの役目で、OSIは出荷物の品質を保証し、マクドナルドはOSIが保証する品質へ対価を払います．だから、中国人が悪さするのはあたりまえで、それを制御しきれなかったOSIが最悪で、マクドナルドは被害者にすぎません．
けれど、工場の従業員が逮捕され、マクドナルドのお詫びばかりが報道され、OSIの声明はこんなもん↓ぐらいしかないみたい．
中国当局がその他全ての施設を検査しており、問題は見つかっていないと明らかにした．OSIのCEOは謝罪した上で、今回の問題に対処する専門チームを設けたと強調．「上海福喜で起きたことは全く受け入れられない」とし、「われわれはこれら過失の責任を負うとともに、再発防止に努める」と表明した．
な～んか他人事っぽいです．暗に問題を中国人の国民性に帰しているくせに、中国人当局による検査を神様的に信用して無問題と結論づけるその錯誤には感心せざるを得ません．さすがは全く受け入れられない品質保証体制をお持ちのOSI社のCEO殿だけのことはある、素晴らしすぎる．

しかも上海福喜食品は純粋中国資本じゃなくて、OSI傘下の資本のようです．１００％現地人によるオペレーションを達成した功績で役員に昇格した人なんかが居そうですなぁ．それでもってユルーイ監査で済ませて、「オペレーションは完璧です」とかいうレポートを上げてたりして（笑）．

食品の混ぜ物はバレないという事情はあれど、だから難しいんだ、裏切られた、、、、、などという泣き言が通用するほど甘くないのはOSI社も気づいていると思いますが、OSI傘下の工場なのだとしたら、日常的に出入りできるのだから、このようなツッコミ方がいくらでもできたはずです．
  「やぁおはよう、今日も抜き打ちでラインを見学させてもらうよ」
  「この冷凍庫の用途は何だ？」
  「冷凍庫に期限切れ肉があるが何故廃棄しないのか？」
  「入荷数量と出荷数量と廃棄数量の辻褄が合わないのは何故だ」
  「あの工程は何だ？」
  「終業時に床を清掃しないのか？」
  「あれっ？ いま落ちたモノ戻さなかったか？」

あっ、そうか、１００％現地人によるオペレーションという大定番を崩すような事をしたらクビにされるんでしたな、失敬、失敬．．．

工場のプロとか、品質保証のプロの目はホントごまかせませんから、やるべき事をやってなかったと思われるOSIさんなのでした～．

憶測ですが、、、


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