古い設計のプロ用VTRでは1セットに50ヶぐらいの半固定ボリウムを使っていたものだ.ビデオ回路に20個、サーボに20個、音声に10個という無茶な具合でwww
今時の回路設計ではEEPROMに調整値を記憶させておき、起動時にDACに調整値を設定するのが通常だ.だからスマホに半固定VRなんか1つも使われていない.
↓近頃のわたしはアンプを作っているので2連ボリウムを買う機会が増えた.秋葉でも中華通販でもよく見かけるのはこのタイプで、サイズは10mm角ぐらいと小型だ.
もっともわたしはあまりこのタイプを使わない.手作りするには小型過ぎて不便なため.
↓いつも使うのはこういう中型サイズのもの.aitendoで買うことが多い.@¥50
2連ボリウムは左右の音量を連動させるために2連になっているわけだが、「信号は常に差動であるべし」を旨とするにわかAVマニアとしては、差動ステレオ信号を音量調節する必要がある.それには4連ボリウムが必要だ.
それで4連ボリウムを探したんだけど、4連ボリウムなんかもうどこにも売ってないんだね.4連は絶滅しちゃったんだ.(特注品ならあるらしい)
そのせいで、2連ボリウムを4連に改造するというサイトが見つかる.こちらのサイトではLINKMANの2連ボリュームを改造母体にしている. 自作オーディオ&電子工作奮戦記
LINKMANの構造はボリウム単体が逐次連結してゆくので4連でも6連でも改造可能なようだ.
でもこういう青いボリウムをわたしは見かけた経験がない.秋葉原のマルツでなら扱っているらしい.
↓ちなみに、よく見かけるこいつをバラしてみたが、軸が貫通している構造なので4連改造はできなさそうだ.
ここまでの話の流れ的にお解かりだろう、わたしがやりたいのは、
aitendoの丸いボリウムを4連改造したい
ということなのだ.ほいだば改造風景を.
↓ボリウムを観察するとモールド軸に謎の6角穴が空いている.この穴に棒を突っ込んでみたくなる.
↓寸法が合いそうな六角柱を探してみたら、4mmの六角柱があった.
↓長さ20mmと8mmのが手元にあった.雄ネジは削り落とした.
↓6角穴に六角柱を突っ込むとぴったりはまる.キツすぎず緩すぎず、いい感じ.
↓20mm長の六角棒で2ヶのボリウムを連結.プリント基板にハンダ付けする.ハンダ付けの際には軸芯合わせに留意すること.もっともこの写真は長すぎるので、12~15mmぐらいの長さの六角棒が丁度良いと思う.
てなわけで差動信号を調節する手段を得たのだった.これからは差動だ!
かしこ
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