2020最初の分解は水晶発振器です.水晶振動子じゃないよ.
水晶発振器: 電源が必要.自発的に発振してくれるもの
水晶振動子: 自分自身は只の水晶で、発振は外付け回路にお任せなもの
どうしてどうして水晶発振器なんつうまたつまらないものを斬ってしまったのだろう?
その答えはaudio DACのmaster clockを得たいからです.
意味がわからん?
水晶の振動周波数がそのまま出力されるのではなく、水晶発振器内部でPLLで逓倍された、ジッタが多いclockが出力される水晶発振器が存在するのです.
↓たとえばこれ.EPSONの製品です.「PLL技術とAT振動子により.....」と書かれている.10MHzとかの源発振を掛けたり割ったりして様々な周波数に対応する.いわばprogrammableなのでコスト安になるのでしょう.ですがこれをDAC master clockとして使いたいだろうか? いやない.
↓手持ちの24.576MHz水晶発振器の現状です.
↓何度か失敗して上蓋を撤去しましたら、薄い水晶振動子が入っています.振動子の下には発振回路があります.
1ターンコイルを近づけて水晶の振動周波数を抽出などしてみたけど、上手くできませんでした.
↓強引ですけど、振動子の根元の電極に直接プローブを接触させて観測したら上手くできました.
↓24.51MHzで発振していると表示されたので、この水晶発振器はPLLではないと考えてよいでしょう.
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他にも2つ3つ同様の手口で確認したので、勇者諸君が冒険をするときのために上蓋の外し方を伝授しておきましょ.
1)不要なユニバーサル基板に水晶発振器を半田付して、グラインダーで上蓋を少し削る.満遍なく削るのではなく、4辺を削る感じがいい.部分的に陥没が生じたくらいで寸止めしよう.下写真では1ピン付近に線状に筋が入っているのが陥没である.
言うまでも無く破壊検査ですね.
かしこ
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