【127℃】常温常圧超電導とかご冗談でしょう？

みなさんこんにちわ．にわかAVマニアのひらりんです．

超電導スピーカーの音を聴きたい．その夢がついに叶うのか？

なぜかGigazineでしか見かけないんだけど、沸騰したお湯よりも高温の127℃というアッチンチンな温度で超電導を達成という、信じがたい話題が超電導界隈で沸騰しとります．

「常温常圧で超電導を実現する」という夢の論文の真偽はいかに？

真偽は不明ですが、この論文の特異な点は127℃というクレイジーな温度よりも、常圧というところにあると思います．

昨今の超電導研究は「超高圧下でなら超電導になるよ」という条件設定で何年間も進んできました．超高圧ですから実用性の無い、研究のための研究だった残念さは否めませんでした．ところが、ここへきて、韓国の研究チームが「俺達常圧」と言い出したのですからビックリです．

元素はこのとおり、鉛＋銅＋リン＋酸素です．超電導お得意のニオブは入ってない．

実験試料は欠片ほどのサイズで、線材にして抵抗ゼロを測定できたわけではないのですが（127℃は抵抗測定結果だそうです）、「マイスナー効果」を目視できたので超電導達成と称しているらしい．マイスナー効果というのは、超電導状態になると絶対的磁気反発力が生じる現象のことです．磁石の上で物体が浮きます．

と、ここまでは、どーせまた似非だろうと思っていたんです．超電導にはインチキとか論文撤回がとても多いんです．どーせ今回のもそのパターンに違いない．

10年ぐらい前にインチキ超電導を提唱してた奴がいました．磁性薄膜の直下に電気を流すと超電導現象が起きるとの主張で温度記録を更新して注目されてたのですが、こいつが完全にインチキの狂言でした．研究費詐欺じゃないの？

ところが、、、今般の127℃超電導について「これ本物っぽいよ」と言い出す研究機関がポツポツと出始めているんです．

１）ローレンス・バークレー国立研究所

　シミュレーションの結果LK-99が超電導経路を示すことを確認

２）瀋陽国立研究所

　シミュレーションにより、LK-99が超電導物質であることを支持する

３）華中科技大学

　再現実験を行い、精製した物質が反磁性を示す様子を撮影した　→bilibili動画

顕微鏡で見るような小さな欠片が、磁気を与えるとピッと立つ．これはマイスナー効果のせいだと言ってるようです．

もしもこれが本物だったら、磁気デバイスに革命的変化が生じます．手に汗握って注視して参りましょう．

＃なお、エリア５１では宇宙人のテクノロジーで常温超電導なんか常識なんですね

かしこ