わたしが就職活動していたのは1986年.新卒で1987年からサラリーマンでした.
80年代のオーディオ業界は景気が良かったのかというと1986年当時であってもそうでもありませんでした.既に赤井と山水は死にかかっていました.赤井はカセットデッキの名門でした.カセットデッキを死なせたのはソニーが発売したCDでした.みんなCDに移りましたから赤井は業績急降下.山水も同じ流れだったかな.コンポーネントステレオがミニコンポに移り変わったのも同時期でした.オーディオ業界がHighEnd一辺倒から小型システムに移行してゆき、赤井や山水の居場所が減っていきました.
VHS全盛期でしたからJVCは元気でした.レーザーディスクの盟主pioneerも元気でした.高画質の映像ソースはLD一択でした.
1990~1995辺りまでは、AVメーカーは総じて安泰だったように記憶しています.音楽はCD+MDを中心とした小型コンポ、映像はLD+トリニトロン、モバイルはwalkmanが担っていました.カメラは8mmビデオ.スマホは存在しません.
2000年ごろ.ipodの出現でnet配信とモバイルは天下統一.ソニーのwalkmanは劣勢に.他のオーディオ屋もバタバタ倒れる.
AVではDVDが大成功.LDは死亡.液晶TVが本格的普及機を迎えトリニトロン死亡.
アニメDVDの売り上げpeakは2006年だったと言われます.ハルヒの年な.
地デジは2004年からで、同期してHDDレコーダーが流行.
PS2が売れまくり.
docomoがimode.
2000~2005年頃はAV業界にとって大きな変革期だったと思います.なんたって16:9.わたしもこの頃はIT/net/digital/LCDなどに盛んに投資していました.
スマホは存在しません.
2010年ごろ.ついにスマホとFLASHが普及期を迎えます.
AVのcoreはnetとクラウドとスマホ画面の向こう側へ行ってしまって売るモノがない.そこへリーマンショック(2008)でAV屋はほぼ全滅.
消えたAV商品リスト:
beta、VHS、LD、8mm、DV、DSC、CRT、液晶は中華、walkman、ミニコンポ、HDDレコーダーはTV attachedに、各種円盤は徐々に衰退
残ったAV商品リスト:
スマホ、DAC、ヘッドホン、AVセンター、AVシステム、4k8k、要するにHighEnd
~2024はとくに変わったことはないです.
HDDが下火になり、かつてほどはアニメ円盤が売れず、海外配信でアニメ製作会社が潤い、、、ってところ.
息してないか虫の息なAVメーカーリスト:
赤井、山水、pioneer、JVC、sharp、東芝、DIATONE、KENWOOD、オーディオテクニカ、ONKYO
なんとか息してるAVメーカーリスト:
ソニー、pana、YAMAHA、TEAC、DENON、マランツ
残存者もHighEndで細々とです.LowEndはスマホになっちゃった.
AVで色めき立った方には、宇宙企画じゃなくてお詫びいたします.
かしこ
>AVメーカー
返信削除これ、
・AV「機器」メーカー
ってしないと、「絶対勘違いする奴」出てきますよ・・・・
※個人的には、昔は、
・AVと言えば、「Audio Video」
だったのが、いつの間にか、
・AVと言えば、「Adult Video」
(その他に、「Anti Virus」とかあるけど、とりあえず放置)
に、なってしまったのが、とても残念なんですよねー
※昨今は、「配信ばっかり」なので、「AV」と言う単語すら、(「Audio Video」でも「Adult Video」でも、どちらの意味でも)
・あまり聞かれなくなって来た
気がします・・・・
もう、「(インターネット)ブラウザ」があれば、全部おkって感じで。
「AVメーカー」で検索すると絶対にAV機器屋は出ませんね
削除そんなんでいいのだろうか? いやない
>要するにHighEnd
返信削除「High End」は、もはや、
・廃エンド
と、呼ばれて、どちらかと言うと、
・老人の(懐古)趣味の領域の一つ
と、みなされつつある気がする。
※若者は、「聞ければ何でもいい」(音質よりも、「誰の演奏」とか、ソフトを重視する傾向がある)になってんじゃないかな?
昨今は、「スマホレベル」でも、フロアノイズとか少ないし、充分聞けます。
オーディオイベントで楽曲のソースがいまではみんなレコードを使うんです
削除コロナの前まえではHiRes fileが標準的でしたが
ますます懐古で手がつけらんねぇ~
ま、客も高齢者か...
>みんなレコードを使う
削除なんか、オーディオマニアの言うところの、
・音の解像度
(いわゆる「サンプリングレート」が高ければ、「コレが上がるワケでは無い」と言うのが、最近の通説です。)
は、「アナログ(レコード)のほうが、高いのではないか?」と、言われつつあります。
※「解像度」とは、例えば、ステレオ録音で「楽器の位置まで判る」とか、「臨場感がある(と、高い)」とか、あまり「数値では、表わしにくい」指標ですが、これは、
「サンプリングレート」「周波数特性」とかとは、また違った指標ですね。
※本来は、これが高いと、
・ハイエンド
と呼ばれて、「原音に忠実に再生できる装置」と、言われていたものですが。
(原音に忠実=Hi-Fi ですね。)
200kHzぐらいでサンプルしとけばそれなりな音になるかなと思うんだけど、48kサンプルよりはレコードの方が上玉かもしんないです
削除SACDとレコードを比べるとSACDが上玉な気はします
※個人的には、「サンプルレートを上げる」と、
削除・音がハッキリしてくる
のは分かりますが、それと、「解像度」は、
・また、別なモノ
と、思っています。
※技術的に言うと、「解像度」は、「位相周り」に、関係してる気がする。
「サンプルレートを上げ」て、「デジタルフィルタ」を多用すると、逆に、
・位相が変にイロイロ動いて
音がオカシクなる?ような気がします。この辺は、「周波数特性」とか取っても分かんないから、イロイロ難しい。「インパルス応答」とかで、テスト・検証は出来るかもですが、じゃぁ、
・どういう特性が正解なのか?
は、まだ、理論的には良く分かってない(余り研究されてない)と思います。
読者
削除CDの圧縮比は人間の耳ではわからんレートまで圧縮したそうです
わかる わからない どっちか そのまえに
AV部屋をリフォームからはじまる マイ電柱も
・単一周波数の感応試験だとわからないが、耳は100kHzぐらいまでダラっと伸びているので、混合周波数だと感知される説
削除・伝送系の位相特性はあまりケアされてない
・混変調特性もあまりケアされてない
・ナイキスト周波数付近はいろいろヤバい
→オカルト壷パーツ業者の繁栄
読者
削除よどで 1m1000円のスピーカー線はおかしい
さらに数千円もある これは そうとういかれてます<うらやましい
VVFケーブル推奨
削除光ファイバーとWifi変調技術がこんなにもブロードバンドになるなんて想像できなかったので,オーディオの経営者は何やってたんだぁ!とか非難できないです。AV配信(どっちのイミでも)に投資した人はエライ。
返信削除XVIDEOはおおむね無料ですね、Xラヴ
削除読者
削除ビデオもネットも叡智パワーで売れた説
xラヴの red は課金らしい
red zoneは課金みたいですね コンテンツがよりpower upしとるんでしょか
削除オーディオメーカの衰退の原因は真空管からトランジスタへデバイスが変化してさらに、オペアンプが使われるようになって簡単な設計で音の増幅ができるようになった事ではないでしょうか?
返信削除さらに複数のオペアンプを内蔵したミックス・シグナルICが出てきたらそれまでは多くのコンデンサや、抵抗、トランジスタを使っていたのが、メインIC1個+調整用のちょっとした回路で出来てしまうので
特性やノイズ除去の為に苦労しなくてもそこそこの音ができてしまうようになったのもあるかと思います。
あと、40年前はカーオーディオという稼ぎ頭もいました。
エコライザーで低音効かせたり、逆にカットしてシャカシャカ音のほうが良いとか、LED使いまくって夜間車の社内では今以上にカーオーディオの明かりがキラキラしていました。
カーオーディオが衰退した代わりにカーナビが普及して稼ぎましたが、今ではスマホのgoogleDriveとかで間に合わせる若者が多いと聞きました。
ソニー用語だと思いますが、ハイエンドオーディオの対義語でゼネラルオーディオなんていいまして、ミニコンポやラジカセやwalkmanあたりを指します
削除ゼネラルオーディオの価格はハイエンドの1/10~1/100ですからaudio市場も1/10~1/100に縮小したと考えればAVメーカーはさよならです
というのは市場視点です
技術視点では、ICとdigitalとFLASHで原価$3からスタートという様相になってしまってはもう鉛筆やボールペンの価格帯ですからAVメーカーはさよならです
cashが落ちるのは製造工場ではなくなり、権利者と配信プラットホームになりました
今でもハイエンドを楽しもうと思えばネタには困りませんがね 真空管だってあるし A級アンプもあるし レコードもあるし
単価が下がった恩恵で多チャンネルAVシアターへ向かうマーケティングは根強いですけど、正統進化なかんじはしないです
削除むしろ、巨大ホーン+WE555のモノラルから出る豊かな音にびっくりしちゃう