凡庸 アオのハコ

凡庸という言葉がこれほど当てはまるアニメは他に在るだろうか？　青春スポーツマンアニメ「アオのハコ」のこと．

新海誠風の背景と、素の表情のヒロインを端正に描いたとしても、そんなものはアニヲタの心の琴線に触れはしない．

とあるアニメ記事によれば、つまらない理由は「スポーツマンの恋愛が眩しすぎるから」だと分析されていたりしたが、それは違う．スポーツマン恋愛物語が眩しくてNGなら「エースをねらえ！」もNGになってまうじゃん．

アニヲタの心の琴線とはすなわちフェティシズムです．ところが本作は千夏先輩から色気の欠片すら漂わないのが欠点なんだよ．原作が悪いのに加えて監督の能力が凡庸なんでしょう．

あの薄いキャラの千夏に色気を肉付けするには何をしたらよいか？

・髪型をもうすこしボリューミーにしたい

・体育会棟の女子シャワーシーンぐらい入れる

・感情の濃いキャラに変える

・男子に熱烈に好かれる展開をやめる、千夏をもっと恋愛脳にする

・男子が千夏のタオルを拾って匂いをかぐ

・脱衣所で千夏のブラジャーを見つける

・昼寝してる千夏を下からのアングルで視姦

・水族館デート中に別のオンナからのLINEが入り嫉妬

・待ち受け画面のオンナがバスケ部の副将！

・男子はフラッと副将と付き合うが、千夏が略奪する

・後年千夏は海外プロバスケチームに進み、彼氏はマネージャをやっている

うぅっ、いかんこれではWA2だ・・・許して丸戸さん．

あの原作じゃこういった改変は無理だな....　色気無し、フェチ無し、平静、って設定からしてドラマ性が無さすぎる．「設定じゃない、イイ画で攻める」との逆張り的な企画意図が透けて見えるが、今の日本のアニメ制作体制ならイイ画は労せずして達成可能なわけで、アニヲタを舐めた企画にいささか腹が立つ．

意外な製作が老舗テレコムですから、他の製作会社と折り合いがつかなかった事情が透けるかなと．

こんな端正な表情を描いたって、キャラが薄くちゃ無駄なんだよ．努力の方向が間違ってる．

ならばどんなのをフェティシズムと呼ぶのか？

これさ．（ダンダダン）

恥丘の膨らみから股間にかけて、ミニスカートが重みで垂れ下がっている描写がフェチだ．しかも死体フェチ．うーたまんねぇよ．そんなに手間をかけたカットじゃないけど、こっちの方が魂のステージが上なんだね．

アオのハコ　→アセンションが必要

ダンダダン　→アセンション済

かしこ