当ブログでSTAP細胞について触れるのはこれで2回目です.STAPの再現性がない問題(論文の誤り)と、論文に剽窃がある問題で大騒動になっています.こちらのページは生物学に詳しい人が論評していて読み応えがあります.免疫細胞の遺伝子発現についての知識がないわたしには本質的なところはわからず仕舞いでしたが. http://blog.fujioizumi.verse.jp/?eid=247
論文の誤りというと「光よりも速いニュートリノ」の件を思い出します.これは光コネクタの挿入がミスっていたのが原因ということで終息しました.この研究者達のスタンスは「超高速粒子を観測してしまったので広く検証をしてほしい」であって、ショボい顛末だったとはいえ、ウソをついたわけではなく、この誤りのせいで研究者人生を絶たれるようなことは無かっただろうと想像します. http://sankei.jp.msn.com/science/news/120602/scn12060221490002-n1.htm
こちらは小保方さんの学位論文が別の論文のコピペだったというページです.差違がブルーで表示されますから、セクションタイトル以外は全部同じという腰が抜ける杜撰さ.ここまでやっちゃったら、論文の剽窃をした”前科者”扱いになってしまい、小保方さんを雇う研究機関はもうないだろうと思います.アシスタントとしてなら再雇用してもらえるかもしれませんが、研究者としてのキャリアは終わったと思う. http://altair.dbcls.jp/difff/dev/obokata_copypaste.html
ヒト細胞でもSTAPが実証されたらノーベル賞を獲れるだろうから、小保方さんの名誉回復のチャンスは唯一その一点だけだと思います.まぁそれでも、ノーベル賞学者に二度と論文を書かせないようにするという異様な扱い方になりそうですが.
査読者の能力不足を責める論調もあるようですが、論文の査読者っていうのは自分の仕事を抱えているサラリーマンですから、投稿論文のコピペや写真流用をチェックするには限度があるかと思われます.写真流用やコピペを発見したのはネットの人々の功績であって、その並列情報処理能力には査読者は全く敵わないかと.なのでわたしはあまり査読者を責める気にはなりません.
もっとも、STAPそれ自体には期待しています.こちらの記事は、ヒト細胞でSTAPが出来たと報じています.けれどその後どうなったのかは謎.どうか本当であってくれ.
http://sankei.jp.msn.com/science/news/140206/scn14020611540000-n1.htm
こうなったケースではどうなるの?という疑問があるんです.
natureの論文を撤回する
→剽窃の咎で小保方さんは干される
→再投稿するチャンスは訪れない
→STAP論文が永久に棚上げになる
→他の研究機関でもSTAP細胞が再現される
→その時、小保方さんの論文は参考文献として記されるのでしょうか?
かしこ
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共著者の一人である東京女子医大の先生はTwitterが好きで今まで1万以上ツイートした人ですが、2月5日に博多に行くと言ったきりそれ以降のツイートはないそうです。
返信削除今は体調不良で大学はお休み中とのこと。
この方は早稲田大学(小保方氏の)博士論文の査読者の一人で、ハーバードの大学の先生も査読者の一人だそうです。
>その時、小保方さんの論文は参考文献として記されるのでしょうか
返信削除Reject論文としてデーターベースに残るって言ってなかったかな?
特許出す場合には新規性や進歩性に関してのハードルはどうなってしまうんでしょう。
そうなんですか.それなら少しは浮かばれるかも.STAPが真実でパテントも確保できるよう期待します.iPS研究には水を差すことになりますかな?
削除<科技会議>理研、特定法人先送り STAP問題注視
返信削除http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140312-00000104-mai-sctch
特定国立研究開発法人の決定が12日にあり、そのために理化学研究所は対応を遅らせていたとの情報もあります。
STAPを盛り上げて決定の助けにしたかったのでしょうね、理研は.見事に裏目に出てしまっていますけども.
削除さて、この先どうなるんでしょうね。
返信削除理化学研究所で小保方氏以外でSTAP細胞を2件だったか、作製実績があるとか。
小保方氏は切るけど理化学研究所としてはさらにSTAP細胞の研究は継続して成果を出したいという感じかな?
ニコ生で3時間超えてもまだ記者会見やってますよ.これおもしろい
削除まだ続いているんですか。
削除18時までやるとか!
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