2017年1月26日木曜日

東芝よオマエもか

国内最後の総合電機メーカーっていうのがわたしの東芝に対するイメージでした.ここで総合と云うのは重電+家電+半導体を全部やってる会社というような意味で使ってます.

電機メーカーにとって先端技術をものにするには半導体への前のめりな投資は避け難いと思います.1990年代、1.3umプロセスのバイポーラICで商売ができていた楽チンな時期は小さな半導体メーカーが乱立しても食っていけてましたが、0.13umプロセスの頃には設備投資が過大になり、ビジネス規模を大きくしなければ食っていけなくなり、2000年からこっちのM&Aレースの火蓋が切って落おとされた時期にはもう国内半導体メーカーは結婚相手を見つける元気すら無くなっていました.日本国が主導してルネサスという老人ホームに皆で入居したのが多くの日本半導体メーカーの末路でした.
(日米半導体協議で抑えつけられた面はあったにせよ、2000年代のM&Aレースで負け組になったことの方がダメージ大だったと思う)

そんな中で東芝だけは独立した半導体メーカーとしてFLASHなどに投資する元気を温存していたので、東芝には頑張ってもらいたかったです.いま盛んに事業切り売りしている東芝の将来は大丈夫なのでしょうか?

ソニーが他社からどんな目で観られていたのかはわたしはインサイダーだったので知りません.逆にわたしがソニー以外の各社とお付き合いしていた中で、東芝だけはかなり異質な精神性を持った会社だなという印象を持っていたんです.それは、
客に対してかなり当たりがキツイ珍しい会社
日本企業でこういう精神性の会社は珍しいです.
調達部署の態度がベンダーに対して高圧的なのは日本全国津々浦々どこの会社でもそうですけど、東芝の場合はベンダーの立場でありながら、買い物客であるこちらに対して堂々と自社の精神性をぶつけてくる、、、そういうニュアンスです.けれども東芝社員は東芝WAYに誇りを持っているわけではないんです.ガッツでドーンと撃破するやり方以外知らないみたいな感じでした.よしっ、勝ったから次の戦場へ行くぞ!みたいな人々.

2016年、東芝が全社一丸でやっていたチャレンジという名の粉飾決算がバレたとき、ああいった過剰なチャレンジはあの精神性ゆえだったのだろうなぁと、現役リーマン時代の記憶が蘇った次第です.
そしてまた、自立できなくなった日本の電機メーカーを尻目に東芝だけが2016年まで自立して来れたのは、あのキツイ精神性ゆえだったのかなとも思いました.

ところがいま、粉飾決算の発覚で東芝の精神性が否定され、また合従連衡を拒んできた東芝の精神性が合弁事業で薄められつつあるとしたら、、、つっかえ棒が外れたように急速に弱体化してゆくのではないかと心配に思います.

東芝よ、お前も流民のようになってしまうのか?

エイメン

7 件のコメント:

  1. 以前、日立系列で働いていましたが、東芝と近いと感じていました。
    一言で例えるならば"軍隊"です。今は死語でしょうが"鬼軍曹"とい
    うあだ名の人もいました。

    入社時に人事に言われて印象的だった事は
    "体は幾ら壊しても直るから良いが、心は直らないから気を付けろ"
    でした。

    付き合いがほとんど無かったので、真実は分りませんが、富士通も
    会社の体質は東芝、日立と同じと聞いた事があります。

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    1. 日立は内規がいろいろと細かいと聞いた事があります.
      富士通は御用聞き営業の癒し系でした、わたしの場合w

      沢田研二さんも「心のいたではいやせはしない」と述べてらっしゃいます.1:28の辺りです.
      https://www.youtube.com/watch?v=L77IhjPp2AI
      カラオケで歌っちゃおうっと!

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  2. 自分の適当なイメージ
    日立 顔が四角くてメガネをかけている
    東芝 社員扱いがよいんだろうなー
    日電 キングジムのパイプファイル(8cm)を愛用
    松下 知らない
    三洋(故) しぶとい
    シャープ 印象なし
    パナの人とは仕事したこと無いことに気がつきました。

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    1. おもしろい.ソニーはどうゆうふうに観られていたのでしょう.好かれる理由はないと思うけど.

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  3. ソニー こっち見てないでしょ
    でした。すんません。

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  4. 悪い意味ではなくて、目線が高い感じでした。

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