そこで、XILINXとALTERAのFPGA/CPLDのうち、中華通販で低価格帯で売られているプリント基板に載っている品番で同一のverilog回路をコンパイルし、コストパフォーマンスをチェックしました.verilog回路はフリップフロップが41個の本当に小さな回路です.
以下、コスパが高いと思った順に5種類です.いずれも日本国内で買うより激安ではあります.(価格は為替の影響で日々変動します)
1位
ALTERA Cyclone IIシリーズFPGAのEP2C5T144C6が載った基板です.価格は約¥1500ですが、回路占有率=2%と、敷地は広大です.
Total logic elements 101 / 4,608 ( 2 % )
Total combinational functions 99 / 4,608 ( 2 % )
制御回路なら大抵はこれに納まるでしょう.信号処理回路でFIRフィルタをドカッと実装するにはさらに大規模な品番を採用する必要があるでしょう.メインに使うプリント基板として常備するのはこれが本命と思います.
2位
XILINX coolrunnerシリーズCPLDのXC2C64Aが載っています.正体はXBOXをハッキングするためのMatrix Glitcherというプリント基板らしいのですが、JTAGポートから焼き換えれば別の用途に化けます.価格が¥380と激安なのが特徴.
Macrocells Used 63/64 ( 99% )
Registers Used 62/64 ( 97% )
回路占有率はほとんど満杯なので本当に小規模用途にしか使えません.それと、もったいないことにIOピンが7本しか配線されていないプリント基板なのです.お助け基板として常備してもよいかも...
3位
ALTERA MAX-IIシリーズCPLDのEPM240が載った基板です.¥737とは安価です.
Total logic elements 102 / 240 ( 43 % )
回路占有率が43%でした.CycloneやSpartanを使うほどでもない場面はよくあるので、そういう時にどうぞどうぞ.
4位
いつもおなじみの、XILINX Spartan3EシリーズFPGAのxc3s250eが載った基板.
Number of Slices 68 out of 2448 ( 2% )
2位のCycloneIIと同じくらいの回路占有率ですが、価格は¥2600と割高です.ALTERAはXILINXに対抗するべく低価格、XILINXは王様なので高価格、という事情のようです.
5位
XILINX CPLDのXC9572XLが載った基板.割安なEPM240と比較するとこれをチョイスする理由がないです.
Macrocells Used 69/72(96%)
Registers Used 62/72(87%)
ちょっちALTERAに浮気しようかしら?
ALTERAを使うのは15年ぶりぐらいかもしれません.
かしこ
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