2017年3月28日火曜日

proxxonフライス盤をCNCに改造する (17) ベクタースキャン、InkscapeのG-code変換をなんとかして使う

前回は、画像ファイルをG-codeに変換するためInkscapeを使うとバグってるみたいだという話題でした.

今回は、バグかもしれないし、仕様かもしれないが、ともかく前向きに使って行こうよという話題です.

【InkscapeのG-code変換機能の謎】
InkscapeでG-code変換するとスケーリングが3.5倍ぐらいも狂ってしまいます.

その問題は以下の場面に如実に表れます.

前回解説したように、Document propertiesで用紙サイズ=100x100mmに設定してから以下に進むとします.

↓G-code変換するための準備作業で、Orientation pointsという操作があります.要するに原点を決めるための操作です.
↓このように設定してApplyを押します.
↓すると、画面に変化が現れます.(0,0,0)、(0,100,0)、(100,0,-1)という3つの座標が画面に自動的に定義されます.この3つの座標は、G-code変換のための100x100mmの範囲を示しています.(=ブルーの四角がそれ)
けれど、このブルー枠っておかしいんです.
どこがかというと、Document propertiesで明示的に設定した100x100mm(=赤い四角)とどうしてサイズが違うんでしょうか? グリッドを表示させても、ブルーのエリアはグリッドとは無関係の寸法で描かれています.100x100mmのサイズが2重に存在してたらおかしいでしょう.これってバグでしょうか、仕様でしょうか?


【リカバリ策】
以下のやり方で無理やり使うことができそうです.

1)Document propertiesをこうする.3.54331はマジックナンバーなスケーリングファクターでして、なぜこの数値なのか不明です
2)Orientation pointsを行う.スケーリングはOKになったが、原点がずれてる
3)上記の赤囲いのY軸値=0にすると、原点のズレが無くなる.これで下地は完成
4)Trace bitmapでビットマップ画像をベクトル画像に変換する
5)ベクトル画像を原点に配置し、さらにサイズを100x100mmにする
6)Path to Gcodeをする
7)G-codeファイルをviewerで確認する    →今度は100x100mmになった!

納得いかんのだけど、、、

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かしこ

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