今回は、画像ファイルをG-codeに変換するところを調査しました.モデリングの源流からXYステージに至る流れをいまいちど整理すると以下のようになります.
1)お絵描きソフトで2値画像を描く
windows7にpre-installされている「ペイント」で次の.pngファイルを作りました.
2)画像をG-codeに変換する
「DMAP2GCode」というアプリを使いました.これで生成したG-codeはラスタースキャンになってしまうので、ベクタースキャンに比べると仕上がり品質はやや落ちるかもしれません.
当アプリの使い方で留意したのは5つでした.
・Setting画面で、インチ単位→ミリ単位に変更しておく (デフォはインチだった)
・ワークの広さ=Image Heightを100mmにしました
・ドリル刃の径=Tool DIAを0.5mmにしました.デフォで巨大な数値が入ってた
・掘る深さ=Max Cut Depthを-1mmにしました.デフォで-12.7mmが入ってた
・Save G-Codeを押す → G-codeファイルの出来上がり
3)G-codeファイルを確認する
G-codeファイルが正しいのかどうか確認したいですよね?
そういう時は、こちらのサイトが便利です.読み込みに少し時間がかかるサイトですが、G-codeファイルをドラッグ&ドロップすると、出来上がり状態を表示してくれます.いわゆるG-code viewerというわけですね.なんだかヒラサカ記念硬貨みたくなってしまいました.
4)G-codeファイルをNCマシンに送信する
「Universal-G-Code-Sender」というアプリにご登場願います.当連載9回目で動かしました.File ModeというタブでG-codeファイルを食わせればXYステージが動くんだろう.まだ実際に動かしてみたわけじゃないのです.
このアプリは、G-codeファイルというテキストを、PCのCOMポートに出力する役目を司ります.相手先はArduinoにあるUSB端子がCOMポートとして機能します.
5)ArduinoがG-codeを処理する
grbl0.9はG-codeを解釈して、ステッピングモーターに必要な発数のパルスを与えるような仕事をしていると思われます.
6)Arduinoのモータドライバ
中央の赤い基板がCNC shieldと呼ばれる下駄基板で、右の小さい3ヶの基板が、モータードライバのXYZ軸用です.
7)XYステージとステッピングモータ
指令が届く最終地点はこれです.上手く削れますように...
今回新たにトライしてみたのが1,2,3のあたりでした.
ラスタースキャンで削るためのG-code生成ならだいたい理解できました.
でも、ちゃんと削るにはベクタースキャンで削りたいと思います.次回はベクタースキャンのデザインソフトを調査しようと思います.
かしこ
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