2018年1月11日木曜日

宇宙戦艦ヤマト2202第3章第9話、エージェントAによる解説

つづきまして、2202第3章第9話についてエージェントAからの解説が来ましたので掲載します.

第9話:ズォーダー悪魔の選択

ヤマトは解放軍との戦闘を継続していた。敵のミサイルに応戦するヤマト。戦火の中、雪は避難民をガミラス艦に誘導する。その時、反乱軍の後方に巨大な物体の影が。それは、ヤマトが地球を旅立つときに襲ってきた惑星間弾道弾であった。しかも数発ある。”やつらがなぜこんなものを”と驚愕するガミラスの艦長。
(ひら:戦略兵器をたくさん持ってる反乱軍って、、、ガミラスはどんだけ混乱してるのやらと思った.やっぱヒス副総統には帝国の統治は荷が重かったかな)

遺跡では、ズォーダーの端末となった教授が語り出す。 ”愛ゆえに人は奪い、殺しあう。見るにたえん。我らはガトランティス。作られし命”

惑星間弾道弾を迎撃する真田。”主砲、1番2番用意”  その時、真田の指示を遮る声が第一艦橋に響く。”待て!”  土方が斎藤に支えられ第一艦橋に現れた。
”今迎撃したら、破片が地上に降り注ぎ、民間人もガミラス艦も被害を受ける。全速上昇!ヤマトは今から囮になる!!”  ヤマトは地表から離れるために上昇し、ガミラス艦発進までの時間を稼ぐ。(ひら:土方さんが指揮するこの場面が第3章で一番興奮しました)

遺跡ではズォーダーの語りが続いている。 ”我らをガトランティスと蔑んだものは皆滅びた。”  ”滅ぼしたのか...”と古代。それには答えず、ズォーダーは続ける。 ”我らは1個体としては生殖能力を持たない。それゆえ、愛というしがらみから自由でいられる。ガトランティスこそが、この宇宙に真の調和をもたらす。我が意のままに”

う~~む、この設定ってゼントラーディそのものですよね。彼らは完全な戦闘種族として生み出されたわけですが、肌の色も同じだし。まさか最後にテレサとヤマトの愛で”デカルチャー”とか言って大団円で終わらないですよね。ちょっと心配になりました。
(ひら:被造物が創造主を超えてしまう、これは2017年の地球でいえばAIのシンギュラリティからヒントを得たのかなと思いました.取引が成立しないので残党も一人残らず殲滅してサクッと浄化しちゃいましょう!)

”テレサに呼ばれしヤマトの戦士よ。いや、本当に呼ばれたのか? 哀れな。愛のなんたるかも知らずに。愛ゆえに人は死に、星は壊れ、宇宙は滅びる。お前の船がしてきたことだ。古代進”と古代の名を呼ぶズォーダー。”なぜ...!” なぜこの男は自分の名前の知っているのか? 驚愕する古代。

”お前は人一倍恐れている。愛するものが死にゆくことを”

惑星間弾道弾は停止している。 ”旗艦のゼルクート級がコントロールしているようだ。”と真田。 ”艦首波動防壁最大出力!!” ヤマトはゼルクート級に突撃する。

再び遺跡の中。なおもズォーダーは古代に語りかける。 ”つらかろう。すがれ、我らに!!”  古代の顔に怒りの色が浮かぶ。

ガミラス艦は避難民を収容しシュトラバーゼを離陸した。ヤマトがゼルクート級と近接戦闘を開始する。

外の戦闘の振動が遺跡にも伝わる。 ”言っているそばからこれだ。やはり人間は導かれねばならぬ。我らの真の愛によって”

ヤマトはゼルクート級に主砲を打ち込む。島の操艦により相手の主砲は当たらない。炎につつまれるゼルクートのブリッジ。”革命のためには、死を恐れてはならない”とおっさんは弾道弾の起爆スイッチを押す。ミサイルはシュトラバーゼの地表で爆発を起こす。ガミラス艦は安全域で待機。ヤマトも古代の帰還を待つため待機している。その様子を傍受している桂木。
(って、なんでこの人、こんなに自由に艦内を動き回れるんだ?催眠術か陰行の術でも身に着けてるのか?) (ひら:第4章で説明があるとよいのですが、裏設定とか無いのかな?)

”この無残な繰り返しに終止符をうたなければならない。ガトランティスがテレサの恩寵をもって”  ”お前たちとテレサに何の関係があるのだ?” と古代。すると、教授の背後に巨大な彗星が姿を現す。ハッとする古代。なおもズォーダーは続ける。 ”見せてやろう。お前の愛が何を救い、何を殺すのか。3隻のガミラス艦には一人ずつ蘇生体が乗っている。自らの体を炎に変えることができる”  ”!!” 愕然とする古代。 (ひら:この問いはFateの聖杯w)

”1隻だけ助けてやる。その1隻をお前が選ぶのだ。”そう言い放ち、蘇生体であるレドラウズも自爆して消えた!  教授は一体いつから蘇生体になったんでしょうね?すでに桂木と行動を共にしていた第1話から蘇生体だと考えるしかないか。ガトランティスの戦略、恐るべしです。(ひら:地球に居た時からスリ変わっていたと思っています.大帝様の目的はテレサであり、ヤマトを泳がせてテレサに辿り着くするのが大帝様の戦術かと思います.先手を打って地球に端末を送り込んでいた大帝様はさすがですね)

爆発に巻き込まれそうになる古代を助けたのは土方の命令で迎えに来た斎藤だった。  ”大丈夫か、古代。一体今のはなんだ?”  古代は動揺を隠せず、斎藤を押しのけ100式に向かう。 ”一隻しか!1隻しか救えない!”
遺跡を後にする古代と斎藤&永倉。”1隻しか救えない。それを俺が選ぶ。それが奴らのルールなんだ!!” 明らかにおかしい古代に斎藤が呼びかける”おい、古代、どうした?古代?”

古代の100式を確認するヤマトのブリッジ。安堵する一同。古代は相原に、ガミラス艦と回線をつなぐよう要請する。キーマンに中継役を頼む土方。

古代が話しかける。 ”みなさん、11番惑星でみなさんを救出して無事に地球に送り届けるつもりでしたが、事態は思いがけない方向に向かってしまっています。しかしご安心ください。ここから先、何があっても森一尉が皆さんと地球へ同行します。”この時点で古代は雪の船を選ぶ決心をする。
”雪、君をこの航海に巻き込むのが怖かった。君と一緒にいると、幸せで、今の地球に埋もれてしまいそうな自分がいた。だから俺は君と離れた。でも、君はヤマトに乗っていた。それを知ったとき、ただただ嬉しかった。”
古代の異常さに気付く雪。 ”何があったの?古代くん!!....永倉さん!斎藤さん!古代君は何を言っているの??”  ”聞いているか、ガトランティスの王よ。俺が選ぶのは....”

その時、ガミラス艦の外に雪の姿があった。事態を察知した雪は(良く察知したな。きっと古代の言動を永倉が正確に雪に伝えたのだろう)  ”選んでしまったら、あなたは自分を許せなくなる。だから...選ばせない”とガミラス艦から身を投げる。

その映像を見て愕然とする古代、土方、ヤマトの面々。炎に包まれる惑星表面に落下していく雪。”俺は...選ばない!! ユキ~~~~!!!!!” 古代は100式で雪を追う。 ”古代!!”と叫ぶ島。 ”選ばせないために...”と桂木。って、あんた、ヘッドホンだけで良く状況分かるな。モニターもあったのかな?

その状況に”うぬぅぅぅ”と歯ぎしりするズォーダー!!ズォーダーのこういう表情はヤマト史上初でしょうね。いつでも余裕しゃくしゃくの人でしたから。唯一、テレサに特攻されたときに慌てて逃げようとしたぐらい。歯ぎしりなど見たことがない。それだけ、古代たちの行動が彼にとって予想外だったことが分かります。

”ルール変更は許されない!” 3人の蘇生体がそれぞれ炎に代わりガミラス艦のエンジンルームに落ちていく。炎を上げ降下していくガミラス艦。このままではシュトラバーゼの爆発に巻き込まれてしまう。 ”これが貴様の選択だ。選ばないという貴様のエゴが、助けられるはずの命まで奪うのだ。むなしい、実にむなしい” ズォーダーが言う。

ヤマトの艦橋では、100式の信号は拾えるが、古代たちは確認できない。古代は重力崩壊を起こしつつある空間の中にいた。雪をみつけ、助け出す古代(2199のガミラス本星の戦いを彷彿とさせます)
100式とガミラス艦が交差する点に、惑星規模の質量を投入すれば彼らは弾き出されるはず、と真田さん。危険なかけだが、土方は言う。”やろう、11番惑星ではやつらに名刺を渡し損ねた。ガトランティスの王が見ているのなら、見せつけやろうではないか。地球人がいかにあきらめの悪い人種であるかということを”
艦長席の波動砲トリガーが起動する。”借りるぞ、沖田。目標、シュトラバーゼ内殻コア!!”
この艦長席の波動砲トリガーは、完結編以来ですね。原作でも完結編で初めて描かれたと記憶しています。
しかも、土方が引き金を引くのはヤマト史上初!!超燃えでした!!
波動砲を撃つヤマト。果たして!!  (ひら:ここは脚本が走りすぎてた気がする)

100式のコックピットで雪を抱きしめる古代。雪が目を覚ます。
”古代くん.....バカ.....”  ”雪....結婚してほしい”  ”はい、って、何べん言わせる気。もう、離さないで....”
このときのBGM は”想人”。さらばでは、追い詰められた古代が沖田に語りかけるときのBGMで、ほとんどラストに使われた曲です。この曲と、古代のセリフの”結婚”という言葉で、2202における古代と雪の二人の愛を描くのは、ここで一旦ピリオドなのかと予想します。あとは、新しい2202をやるぞ、という福井&羽原のメッセージにようにも感じました。  (ひら:なんだまだ入籍してなかったのか? はよ古代雪になれ)

ヤマトの波動砲により周囲の空間は白く輝き、やがて光が消えて通常の宇宙空間が姿を現す。そこにただよう100式。そして危険なかけに勝利したヤマトの姿があった。山本のC.T-Ⅰが100式を見つけ、コックピットの古代と雪の無事を伝える。出迎えるように見つめるヤマトクルー。そこには、信じられないという表情をする桂木の姿もあった。

ズォーダーが呟く。”サーベラー、また繰り返すのか...”
その瞬間、幼子を抱いたサーベラーと思われる女性の姿が。これが、桂木がガミラス少女を抱きしめたときにフラッシュバックした絵というのは分かるのだが、この絵が何を意味するのかはまだ謎です。抱いている女性は、今のサーベラーと同一人物なのか?抱かれている幼子は誰?ズォーダー?? これは4章以降のお楽しみです。

消えゆくシュトラバーゼを背に、ヤマトとガミラス艦が浮かぶ。すべての命は救われたのだ。

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