2020年2月18日火曜日

徘徊するようになったら精神病院を受診させましょう

老人ホームに封印したつもりの毒父が易々と結界突破してしまい、心技体共に強度のダメージを受けたわたしである.

さて本日はそのリターンマッチ.毒父を精神科へ医療保護入院させた.しかし今日の毒父は酷かった.興奮していて体重身長の測定のときに病院の備品を破壊しとったぞ.老人ホームみたく手厚く扱われないので今頃は身体拘束されてるはずだ.

本日のテーマ: ボケ老人に手を焼いている日本全国520万人の家族介護者に告ぐ!
精神科を受診させよ!

わたしはいままで精神科を使わなかった.それはしくじり.

まず基本認識として、徘徊を伴う段階のボケ老人には社会の何処にも居場所なんか無いという点が何より重要だ.彼らはもはや隔離施設の監視下でしか存在を許されない特殊な存在だ.

ところが徘徊者がいる家庭では、我が家がそうだったように、まずは家族で監視するのが通常だろう.民間老人ホームは金銭的負担が大きいし、かと言って精神科は縁遠い.それで家族介護に走るのだが限界がある.さらに困ったことに、アルツは年単位で進行するので、だんだん家族介護が困難になってゆく.その行き先は詰みだ.

家族介護の限界を察知したわたしは、既報の通り毒父の老人ホーム封印を推進した.だがそれは無駄だった.毒父の徘徊や奇行の激しさが老人ホームで受容できるレベルを超えてたんだよ.

精神科の医師に言われた.
  「あの状態の方を自宅介護されてたとは驚きです」
そりゃ老人ホームからも追放されるくらいですから.(汗)

さらに精神科の医師のハナシ.
「現在が暴れる系症状のピークです」
「現症状を調整してしばらくすると別の症状が現れるでしょう.そうしたら再度調整です」

調整ってのがいいね.
ここで調整の意味するところは、DOWN系の薬物で徘徊老人を静かにさせることで、社会に居場所を作ってあげること、と思われる.

そして調整には精神科への入院治療が必要.

自己批判はこうゆうことだ.
  精神科を経由せずに老人ホーム送りにしたわたしは甘く考え過ぎだった


アルツの進行度合いによって適切なクスリが逆向きに変わることも最近学んだ.

毒父は、数年前にアルツの確定診断のため大病院の精神科を受診した.
アルツ進行度は中度だった.そのくらいの進行度の患者には、UP系の薬が処方される.
精神科を受診したのはその時だけで、その後は内科の町医者で同じ薬をずーっと処方されてきた.

それから数年が経ち、現在の毒父はアルツの終末期まで進行している.この段階に至るとUP系ではなくDOWN系の薬で大人しくさせるのが推奨される.謎の焦燥感で徘徊している奴はDOWN系で眠らせとけってな理屈だ.UP系では逆効果だ.

ところが我が家では徘徊狂人にUP系のクスリをずーっと盛ってきたのだから余計に徘徊を助長してたといえる.逆向きの治療じゃないか.うひ~

自己批判パート2
  アルツは年に一度程度は精神科の専門医に相談するべきだ


わたしは今頃判っても手遅れなので、あとのことは諸君の方でよろしく頼むよ.

かしこ

2 件のコメント:

  1. 毎度、考えさせるお題です・・・。

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    1. 自分自身がボケてしまったら、薬漬けで弱体化させ、長生きさせるな、と家族に遺言しときます.

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