2022年9月9日金曜日

『夏へのトンネル、さよならの出口』公開日に観ます →薄い(追記あり)

夏へのトンネル、さよならの出口』本日公開.2130の回のバルト9で観ます.

どうなりますかね?
パターン1:「すげーよかった」と掌返しして、内容について語らない
パターン2:「あんなもんだよね」とネタバレ全開

前者だったらラッキー.

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19:30 新橋で飲んでから。
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21:25 バルド9
これもらった。後日譚小説かな。
席は空いてる。

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観た。だめだこりゃ。
この原作に2億か3億かを投資する気になった奴の気が知れない。

画像と演出は日本のアニメ制作リソースを持ってすれば水準であり可も不可もない。
褒める必要は無い。

「天気の子」を見て、薄いなぁと思ったものだが、それを15倍ぐらい薄めた感じのstory。原作が薄い。

登場人物は2人と思って差し支えない。
男子:妹を事故で亡くし、家庭崩壊の高校生。
女子:漫画家志望だが親に阻まれ屈折したJK。

舞台:地方ローカル線。浦島トンネルあり。(四国の瀬戸内側らしい)
トンネルの謎の効果が2つある。
 1.内部の1時間は外部の数年間に相当
 2.死んだ妹に会える

浦島トンネルの調査で意気投合した二人だったが、恋人になる直前で男子がトンネルヘ入り行方不明。
女子は漫画家になるが、次第に行き詰まる。

男子はトンネル内で妹に再開するが、自分には会いたい人がいると悟ってトンネルから脱出するが8年経過している。それでも女子に会えて復縁する。

トンネルの設定がアバウトでどうにもならない。
選択がどーのという提灯評論なんかインチキである。
セミプロの手慰み程度の原作であって、こんなのをアニメ化する意味など無い。

Twitterを見ると、批判してる奴がほぼゼロ.トロい奴らだ.どーせ閑古鳥が鳴くので出来栄えは興行成績で証明されるであろうよ.

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9月10日21:30追記
#夏トンのTwitterを、遡ってスクロールできる限り読んだ.
たぶん数100件オーダーのツイだったと思うが、その中で否定的なツイはたったの4件.
その4件のうち、これほど明確にダメ出ししたのはわたしだけ.
元々そんなにツイ件数が多くない上に、公開初日のツイなわけで、制作委員会のマーケ担当者はこのツイをきっと読んだと思う.それを承知で、迷惑を承知でわたしはツイした.
それでね、このツイに関する興味深い状況があるんだ.
ツイ主だけは、下記のような軽い統計情報を閲覧できるようになっている.
その中で、プロフィールへのアクセス数が異常に多い.通常のわたしのツイでこの項目なんか0~3だよ.それが27とか行ってる.これはとても興味深い.
露骨に否定的なツイを書かれてしまったので、制作委員会の面々が「こいつどういう素性の奴なんだろう?」って覗きに来てるんだという推測.
制作者は、自分の作品の限界を承知してるし、弱点が拡散されない方策もあれこれ持っているでしょう.たまにバレちゃう人もいるけど、この作品については少数意見なので、無難に損益分岐点は超えられるかもしれないね.邪推だけど、損益分岐興行収入は5億円ってとこじゃないかな? (制作費1.7億円としてその3倍で5億)
件のツイに、このブログ投稿へのリンクを張らなかったのは武士の情けです.

ちなみに、yahoo映画には★1つの酷評が散見される.それでいい.

かしこ

6 件のコメント:

  1. これは、
    >パターン2:「あんなもんだよね」とネタバレ全開
    のパターンだったということでしょうか?
    ※作品見てないので、以下、ネットで検索した情報
    作者:八目 迷(はちもく めい)、投稿作「僕がウラシマトンネルを抜ける時」が第13回小学館ライトノベル大賞にて「ガガガ賞」と「審査員特別賞」をダブル受賞し、同作を改題・改稿した『夏へのトンネル、さよならの出口』でデビューした。
    (元々これは、懸賞投稿デビュー作品だったのですね。つか、小学館もこんなことやってたとは知りませんでした。立ち位置的には「中二病でも恋がしたい」と同じですね。各社とも、「ヒット原作」に、飢えてるんでしょうか・・・)
    ・好きな作品として、『時をかける少女』『ほしのこえ』『七回死んだ男』『刻刻』など、時間が関係しているような作品を挙げている。
    (↑のあらすじを見て、真っ先に「凪のあすから」を、舞台を現代に変更して規模を縮小したものか?と思いました。多分絶対これ見てて「自分もこういう作品を作りたい」と、思ったんだろうな・・・)
    この手の作品は、もはや「インフレ気味」なので、よほど注意して作らないと、簡単にコケそうな気がする。

    >「天気の子」を見て、薄いなぁと思った
    これは私も見たので知ってますが、今の日本は「見る側のレベルも下がっている」ので、ある意味「バランスの取れた作品」だな、と思いました。(誉め言葉ではありません。もはや、この作品は「作品の名を借りた、長大なCM」(けっこう、色々なモノが「それとわかる感じ」で、作品内に登場している)なのではないか?と言う気もした。そういう意味では、「見ていて飽きない」とは言えるが、「後世に残るか」と言われると?と言う感じ。)
    ※そういう意味で、本作が「どうなっているのか」は、気になります。ネタ的には「そういう楽しみ方(例えば、主人公が「自分と同じ時計をしている!」とか)」は、アリだと思っていますが、それだけだと「巨大なCM」で、終わっちゃいますよね・・・それこそ
    「この原作に2億か3億かを投資する」に値するものなのか?って感じ。

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    1. >パターン2:「あんなもんだよね」とネタバレ全開

      そうなのですが、全開でバラすほどのネタがないんです.

      しかし、Twitter民って、制作者への慮りがあるのか、もしかしたらステマなのか、「すごくよかった」とかこれを見てよくそんな呟きができるもんだと怖れを抱きます.

      Twitterがホラーでしたー

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    2. >『時をかける少女』『ほしのこえ』『七回死んだ男』『刻刻』など、時間が関係しているような作品

      そんなかんじです.でもはるかに劣ります.

      「凪のあすから」の方がずーっと優れています.

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    3. >「インフレ気味」なので、よほど注意して作らないと

      時間系は多いですね.現在進行形ではサマータイムレンダも時間系で.

      アニメ監督さんはそんなに有名な人ではないんですけど、監督さん本人も「この原作じゃぁ自分のキャリアupにつながるような作品にはなりようがないなぁ」と判って作ってるんだろうなぁと、侘しさを感じます.

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    4. >長大なCM

      時代設定が2000年頃なのか、キャラの通信手段がiModeなんです.
      それでケータイがソニーエリクソンっぽくてなつかしーと思って観てました.

      >小学館ライトノベル大賞

      ラノベでちんまりとした私小説やってるぐらいがこの原作には身の丈でした.
      大賞作品はアニメ化するという中期計画が在ったのでしょうけど、関係者で幸せになれた人っているのかな?
      やっぱ半端な作品を世に出してしまうとキャリアが詰みますからね.どうもそっちに流れてゆくとしか思えず.えいめん

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    5. >見る者のレベル低下

      不勉強なんですよね.
      過去作品をなーんも知らない奴が本作品を見たら「おもしろかった」と呟くのも仕方ないかもしれません.自分が中学生だったら「おもしろかった」と呟いたかもしれませんし.

      同じ四国が舞台で、同じようなやさぐれ転校生が出てくる、とても良い作品がジブリの黒歴史ですが在りまして、「海が聞こえる」というスペシャルアニメとして日テレで放送された作品です.

      偏差値70と偏差値42ぐらいの差がありんす.

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