そこそこ好評なようでおめでとうさんだけど、わたしは「きみの色」を見るのをやめときます.
劇場予告を見てこう思ってました.
「この踊り、キモい」
「既視感あり」
「山田尚子は早くも『やり過ぎ』の域に入っちまったか」
有能と目される監督はたくさんいるけど、そうゆう人が常に良作を作り続けるわけじゃないです.だんだん堕落してゆきます.堕落のひとつのパターンは「やり過ぎ」です.「独りよがり」と言い換えてもいい.
例を挙げます.
富野由悠季
1stガンダムはサービス精神旺盛で作りました.でも、早くもZでアンチヲタクの旗色を鮮明にしてしまいました.1stガンダムと1stガンダムのファンを否定することを目標にしていたとしか思えない.ZZなどの後続作品も同様です.悲しいね・・・
宮崎駿
自己を抑制して作っていたのはせいぜいラピュタまでですかね.「ぽにょ」のデボン紀の魚がゆたゆたと泳ぐ様なんか、セル枚数の物量投入で贅沢に作っていたけど「ただのやり過ぎ」でした.なんでこんな方向性に興味が向いちゃったのかなぁ?
古い作品ですが、ワカメ影がキモいってさんざ言われてた.やり過ぎアニメ伝説(笑)
「アリスとテレス」はやり過ぎなくせに芯が通ってない中途半端でした.秩父から脱出したがりもいい加減にネタ切れでしょうに.こんど「ふれる」が公開されますが、見に行かないと思います.まだ48歳なのでたくさん作品を遺せる年齢だけど、なんかもうこの人は見捨てるしかないのかなと思ってる.
庵野秀明
「やり過ぎ感」がまだ足りないと思ってしまう稀有な人.
彼の最強やり過ぎ作品は「Air/まごころを君に」だけどこれが気持ちよくて仕方ない.
シンゴジラは彼のやり過ぎ感が一般客のレベルとマッチしたので大人気でした.
仮面ライダーはやり過ぎレベルが高い部類でした.
逆に「やらなさすぎ」で死んでしまったのがシン・エヴァでした.
もっとグロく、もっと精神病質に!
新海誠
「やらなさすぎ」で衰亡するタイプ.それでも興行収入と名声は今後しばらくは上昇基調だと思います.(北野武みたくどこかの時点で急に売れなくなるんじゃね?)
彼はやりたいものがないタイプなので、薄まったいあらすじ映画に堕落しても本人はなんとも思ってないでしょう.なぜなら彼は映像クリエイターであって映画監督じゃないから真似も平気だしオリジナリティなんか無くてもOK.だから彼の長編作品を映画だと思って観てしまうとヒラサカはめちゃ腹が立つわけなのよ、オレを愚弄するなと.
山田尚子
「きみの色」から漂うのは、老境の巨匠がオラオラと自己をひけらかすような老人臭です.それでいて既視感たっぷり.まだ39歳なのにひねくれちゃった感.
そんなに制作費をかけてないみたいなので、ビジネス面では合格という業界評価はもらえるんじゃないかな.つぎの仕事ももらえるでしょう.
かしこ
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