回路の話題です
先日高速トランジスタ探しについて投稿しました
やりたい事は、PWM型のDACを作ろうという話題なので、フツーにこんな回路でいいじゃんと誰しもが思ったのではないでしょうか? CPUのCMOS出力をダイレクトにLPFします.
目標SPEC:
・DC安定度の高いDACを作りたい
・分解能は16bit
・フルスケ3Vぐらい
・DC安定度はできれば1LSB =45uVぐらいに相当する
audio DACはダメそうでした.何種類も試したけど、DC安定度は眼中に無いデバイスですからヒヨヒヨで使えなかったです.
この回路だとダメなんだよなぁの理由を述べます.
CMOS出力ってこんな回路です.
そのせいでCMOS出力を極端に描くと、PMOSのON速度に支配される立ち上がりは傾向的に遅いはずです.
CMOSが同期回路で使われるのなら温度依存で遅くなったり速くなったりしても無問題です.clock毎に速度調整されるので.
ところが今はPWMというアナログちっくな使い方をするのですから、温度依存は困ります.
完全解決ではないけれど、そこそこマシにするには、PWMからQと/Qの差動出しさせます.
ftの高いTRであれば超高速でスイッチングしてくれるはずだっ!
ここまでで、高速でキレのよいスイッチングが出来たと思うので、PWMの時間精度も高くなったと期待します.差動PWMがコレクタに出てくるので、0.1uFで平滑化して計装アンプでちょいと増幅などして出来上がり.
うまく動くかどうかはやってみなくちゃわからない.
(VCCおよびエミッタ電流源の安定度も重要です.フツーのREGじゃ精度が足りねぇはず)
「すべてを差動に」というポリシーはHiFi audioだけじゃないんです.
ECL回路でも差動ビシバシな設計ができます.(金はかかる)
ピコセカンドで行こう!
かしこ
かしこ
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