「100uHぐらいのコイルに、1MHzを矩形波っぽく10mAぐらい流したい」
このテーマってビデオデッキの記録回路で50年前からどうするかねぇって悩んだ回路屋は多数いると思います.
ビデオの場合はVHSは5MHzぐらいで、時代が新しくなるにつれ50MHzぐらいまで上がったかな.いろいろ対策はあるんだけど、主にはコイルの巻き数を減らしてインダクタンスを0.5uHとかに小さくして逃げるものでして.
インダクタンスを下げるとなんで逃げられるのかと言うと、コイルからバコーンと戻ってくる逆起電圧を小さくできるからです.
逆起電圧 = L*di/dt = 100uH * 10mA / 0.1uSec = 10V
と計算されます.
1MHzなので立ち上がり立ち下り時間は0.1uSecぐらいにしたいからこんなことになりんす.
オーディオスピーカーもコイルですし、結構な大電流を流すけど、周波数が20kHz以下なので逆起電圧が超深刻でどーにもならんというほどではないが、HighEndな評論ではたまに逆起電圧というwordを目にします.
それでもって先日から1MHzの回路どうするかなぁ、
たかが測定治具だからめんどくさい回路は嫌だなぁ、
と考えていて、
さっきLTspiceでごにょごにょとsimってました.
【CMOS出力でコイルをドライブする】
3.3Vじゃ逆起電圧に負けるのでダメ、廃案
【OPAMPで20Vぐらいに増幅してコイルをドライブする】
秋月で売ってる範囲で高速高電圧なOPAMPを使い、20Vぐらいでコイルをドライブするプラン.20Vだと直列抵抗R5を大き目に出来るので電流駆動能力が増すという原理.
TRで電流スイッチングする回路.
ビデオの記録アンプもこのタイプが基本.さらに中間タップ付きコイルとトランスを併用したりといろいろなバリエーションが考えられる便利な回路.
ただし、負荷コイルのインダクタンスが変わると、ダンピング抵抗R2を調整しなくちゃいけないので治具としては致命的にめんどくさい.廃案.
↓TRの出力インピーは高いので電流駆動能力は上々.1MHzが矩形波っぽくてよき.速すぎてチト発振気味.
OPAMPのスルーレートで死んでたのでOPAMPをTRに置き換えた回路.前2案のいいとこどりみたいな回路.加えて雑なSEPPで電流増強.
エミッタ共通で高速スイッチングをさせようとすると、高電圧超高速TRを欲しくなるが、そういうTRはみんなディスコンになってしまって、高電圧大電流が大好きだぜイェーイなわたしとしては寂しいものがある.いまどきのTRは高ftだけどVce=10Vとかいうヨワピーばっかりなんだもん.もっとシャキッとしろ >小信号トランジスタ
↓1MHz電流波形は最も美的.
こうゆう実験回路作りと信号処理で40年間ぐらい金を稼いでいるわけです.
ーーーー
↓手作り回路
TRは2N3904と2N3906にしました.ft=300MHzと大したf特じゃないですけど動いたかな.
120uHだと逆起電圧に負けてたのでコイルを巻きほどいて37uHで動かす.緑の基板は1MHz発振器.
かしこ
わたしの知らない世界で高尚な技術論の実際の話は素晴らしい
返信削除電子回路の教科書的の話は本屋にいっぱいあるけど
毒者
現実の設計はこんな低次元のバランス取りです
削除>こうゆう実験回路作りと信号処理で40年間ぐらい金を稼いでいるわけです
返信削除久しぶりに、
・アナログ回路設計の神髄
を見た気がします。素晴らしい。
最近見た動画
https://www.youtube.com/watch?v=5XP1gF1EX4o
My New Capacitor Memory Card Works... Sort Of
※時間の無い方の為に要約(笑)すると、
これは「リレーコンピュータ作成動画」を作ってるチャンネルなんですが、ロジックはソコソコできて来たのですが「メモリ」をどうするかと言うコトで、馬鹿正直に「リレーでメモリ作る」と膨大なリレーの数に成るんで、
いわゆる「DRAM」を、リレー回路で実現しようとして、四苦八苦している動画です。
で、「ブレッドボード(数ビット)では上手くいった」ので、回路/P版設して、Pcbway に発注までしてテストしたのですが、設計ミスで「回路/P版」毎「振出しに戻った(抜本的な回路設計のやり直し中?)」と言う話です。
※どうも、「コンデンサの(初期)充電電流」で、使ってるうちに「ダイオードが焼き切れた」らしい。この人は「アマチュア」っぽいので、あんまり「アナログ回路」詳しくないんだろうな(ってオマエが言うか・・・)と思いました。
「高電流容量のDiode」とか使って対策したみたいですが、別の問題が起きて断念した模様。
今思えば、古(いにしえ)の「コアメモリ」で、ドライバ段に、
・放熱版付きのトランジスタ
が「たくさん並んでた」のも、↑ と同じような問題だったのかなー、と思いました。
つか、「コアメモリ」でも、最大「数MByte」まで作ってんだよな・・・
削除ホントに昔の設計者は、スゴイな、と思った。
コアメモリでなくて、
削除リレーシーケンサでSRAMでもなくて、
リレー+電解コンでDRAMかぁ、
その発想はぶっとんでる
refreshのためにリレーがジャラジャラと音をたてて動くところ観たいわ
電荷を増幅しないだろうから読み出し大変そう
次は真空管へ
>読み出し大変そう
削除なんか、その辺は、
・ダイオードロジック
で、何とかしてるみたいです・・・
>次は真空管へ
実は「実用的な真空管コンピュータ」は、ロジック部は、殆ど、
・ダイオードロジック(AND, OR など)
なんですよね。「真空管だけ」でも、出来なくはないが「膨大な球数」に成るので、あんまりやらないみたい。
なので、意外なことに「真空管コンピュータのレストア」は、殆ど「ダイオードのチェック&交換作業」になるらしい。
そうなんだDとのあいのこ
削除ゲルマニウムDとか使ってたんだろか?
TTLの前にはDTLの時代があったらしい
>ゲルマニウムDとか使ってた
削除海外のレストア動画見てると、殆ど、
・ゲルマニウム(点接触)ダイオード
だったりしてますね。
※コレには最初私も驚きました。
そうかぁ...
削除やっぱりレストアなだけにシリコンじゃ正統性がなくなるので
ゲルマ点接触ですか
今日的な視点では、
ゲルマ点接触を使う意味ないじゃんだけどゲルマ点接触を
使えという博物館の学芸員の指示ですか あははー
>高電圧超高速TR
返信削除こう言うのって、み~んな、
・海外製
になってんのも、寂しいですね。
※規格で検索すると「海外製」ばかりがヒットする。
つか「中国製」とか、「ホントにその規格で使えんのか?」って感じだし。
なんだかなー
2SC/2SAは滅んでますね
削除あとコンプリメンタリを謳ったTRも世界的に滅んでる
あるのはSW REG用ばっかし
>加えて雑なSEPPで電流増強
返信削除「ベースバイアス用の補償Diode」とか要らないの?
と思ったけど、「矩形波」だから、いいのか・・・
※アナログ回路でも「歪を気にしなければ」こういう回路を時々見かけますが。
あと電圧が高いのでサボりました
削除>電圧が高い
削除まぁ、あとは、
・「コイルの逆起電力」に注意
ですかね。Base-Emitterの逆耐電圧は割と低いので。
これから手作りしまぁす
削除さすがでう。電圧高くしてやるから,抵抗君に定電流性はまかせようという感じでしょうか。私ならフィードバックかけて安定化地獄へ落ちますね。
返信削除簡単に作れるなら100Vのパルスにして抵抗もっと巨大にしたいです
削除高電圧ラヴ
リニアアンプだと正弦波駆動できるので、
それはそれで極上なのですが、
いろいろと作るのかったるいので矩形波で手抜きしちゃった
測定機各社はちゃんとしたリニア回路を作っててご苦労さんでやんす
「さすがです」です
返信削除「飽和領域」で使ってるからですね。「歪?何ソレ」なので。
返信削除リニアもいいけど、飽和でいいや
削除イタ飯屋でなくて、居酒屋でイイ