アニメ「アルプスの少女ハイジ」のビデオ編集

たしか初代「宇宙戦艦ヤマト」は「アルプスの少女ハイジ」の裏番組だったかな？ みんなハイジを観てたから、ヤマトの視聴率が悪かったのは無理もなしと思います．ヤマトは再放送で火がつきました．

いま、伊勢原の実家に帰省していて、やることがないから、昔録ったハイジのDVDをBDにまとめようと編集しているところです．全部で５２話もあるから結構大変．

ハイジのストーリーは、アルムの山→フランクフルト→アルムの山→クララ来訪→クララが立った→大団円 となっていたわけですが、全52話にどのように構成されていたのでしょうか？

↓第１話．ハイジの両親は死んでいて、面倒を見てくれていたデーテおばさんも自分の仕事があって満足にハイジの面倒を見られず、祖父のアルムおんじにハイジを押しつけた、というのが第壱話でした．服を脱ぎ捨ててアルムの山をかけずり回るハイジがとても印象的でした．

↓第２話．子供の面倒なんか見てられるか、というアルムおんじでしたが、屈託のないハイジにすっかり牙を抜かれてしまいます．干し草のベッドを作るところは名シーン．

↓第15話．山羊のゆきちゃんがお乳を出さないので殺されそうになりました．

↓第18話．またしてもデーテおばさんがハイジの運命を翻弄します．フランクフルトのお金持ちの家にハイジを住み込みで生活させる話を聞きつけたデーテがハイジを騙して連れ出してしまいます．「いってきまーす」というハイジの声がアルムに響くこのシーンはかな～りゾッとする名シーンと言えるでしょう．ハイジを奪われたアルムおんじの荒れ様は以前にも増していたそうです．

↓第22話．フランクフルトの教会の塔から山を見ようとしたハイジでしたが、山なんか一切みえません．ガッカリするハイジ．

↓第25話．クララが引き留めるので我慢していたハイジだった．おばあさんのために保管してあった白パンがロッテンマイヤーさんに発覚してしまう．ハイジぴーんち．

↓第33話．ロッテンマイヤーさんに怒られてばかりいて、アルムの事が懐かしいあまりにハイジは遂に発狂してしまう．

↓第34話．ハイジはアルムに帰る．またしても下着姿で舞い戻ったハイジを見たおんじの驚き様は察するにあまりある．

↓第42話．クララが麓のデルフリ村へやってくる．

↓第50話．性急なハイジは、クララに立てと急かすあまり喧嘩をしてしまう、それで慌てたクララが立ってしまう．

↓最終回第52話．ゼーゼマンとおばあさまがアルムを訪問して、クララが歩くところを見せて、泣いて喜ぶ二人．雪の降る季節の前にクララはフランクフルトへ帰った．

まとめると、このような４部作構成です．
 １～１８話   （全１８話）   アルムの山の出来事編
 １９～３３話 （全１５話）   フランクフルトのつらい生活編
 ３４～４１話 （全８話）     アルムの生活編    （学校に通ったりと世俗回帰）
 ４２～５２話 （全１１話）   クララが立った編

アルプスの少女ハイジは、高畑勲が３０歳ぐらい、宮崎駿が２０歳台後半といった年齢で作った作品です．このクオリティを維持するために、死にそうになって作っていたそうです．当時は暢気な時代でして、スタジオに遊びに行くと、セルとか原画とかを気前よくくれたそうです．
この当時のスタッフは去年の宮崎の作品である「風立ちぬ」にも名前が出ていました．腐れ縁ですな．

ハイジの企画意図は、「日常の発見」というテーマだったそうです．子供目線でアルムの山で体験する物事をビビッドに描くという事で、１～１８話はまさにその意図が感じられる内容と思われます．

その後、１９～５２話は、辛い出来事とか幸福とかという世俗的なストーリーになって、やや堕落してしまった感は否めませんが、やはりクララを巡る感動の洪水はサービス精神万点で、視聴率的にも成功だったようです．カルピス名作アニメ枠はハイジによって定着されました．

＃次はイデオンをBDにまとめよう

かしこ


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