2014年8月31日日曜日

消費増税10%が阻止される期待が1%ぐらい湧いた

アベノミクスと呼ばれるリフレ政策の実行中に消費税を8%に上げるという逆噴射な決断によって、安倍政権が財務省に対抗する力の無い事が明らかになったのは去年の出来事でした.

どうみても右翼な安倍晋三が内閣法制局長官に小松氏を据えたのに危機感を抱いたいわゆる「戦後レジームを商売にしている勢力」が、総攻撃的に消費税8%既定路線化を仕掛けたってのが去年の裏事情だったと思います.その総攻撃に参加したのが、官僚、マスコミ、野党の大半、労働組合、与党の大半、左派の全部、保守派の一部、ってなわけだったのには個人的に驚くと共に大いに失望しました.

そんな事情ですので10月には消費税10%を決断するのはもはや確実、と思われます.

がっ、このニュースが本当だとすると、安倍政権が消費税10%阻止の反撃をする可能性が少しあるかな?と思わんでもない.    http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40285

9月3日の内閣改造の人事の記事です.
要点は、
●最近の石破の主張は、オレは安保相なんか嫌だ、幹事長続投でなくば無役を選ぶだった.理由は来年の自民党総裁戦で安倍に勝つためだ.
●ところが石破は一転、地方創生担当相を受諾する見込みになった.これは来年の自民党総裁戦出馬を断念したのと同義である.すなわち石破の負け.安倍・菅の勝ち.
●石破を負かした攻撃はこうであった.安倍は「10月初旬衆院解散・11月初旬総選挙」を予定している.準備が整わぬ野党は負けて自民が勝つ.総選挙で勝った安倍は来年の自民党総裁選挙で無投票で勝てる.つまり石破の出る幕がない.

記事が書いていることはここまでで、以下はわたしの感想.

10月というと、消費増税10%を決断する時期と重なります.選挙の負けを確定させるような、増税を前提とした時期に総選挙になんか打つわけがなかろう.

記事を書いた歳川氏が自民が勝つと予想しているのだから、歳川氏は10%増税にしないことを前提としているのではないか?

というわけで、もしかしたら、10%に上げない期待が1%ぐらい湧いたかなと思う.

------
去年の8%増税の時に、「三党合意は破れない」などという自公民の言うことなんか聞かないで、「フン、文句があるなら解散だ」と突っぱねればよかったのに.

かしこ


人気ブログランキングへ

27 件のコメント:

  1. 猫村 8% と軽く思ったら 500円で 25円 40円 とかく実に増えている。
    これが 10% だったら 生きていけない気がする・・他の物価も確実に上昇するから。

    返信削除
    返信
    1. 5→8でずいぶん上がった気がしました

      削除
  2. 猫村 換わって ギルガメシュ を調べたら 創世記より 若いみたい、
    ノアの話そっくりなのも。(アララト ウルクはウラルトウとか)

    返信削除
  3. ソニーOB:佐藤2014年8月31日 17:41

    どことは言いませんが、海外の投資家はすでに日本離れを始めたとの話もあるようです。
    1万円切っていた株価を15000円まで上げてもらった事で利益もだいぶ出たけどこれ以上の株価の上昇は見込めないと読んでいるからのようです。で、次はインドか?との話の様でしたがインドもここにきて成長にブレーキがかかってきたとか。
    実は麻生も安倍も消費税増税には慎重だったということを考えると財務省の押し切りで10%でしょうか。

    返信削除
    返信
    1. わたしの情報では麻生は8%10%をやるぞーというくらいノリノリだそうです.一方、安倍、菅は慎重だった.

      削除
    2. ソニーOB:佐藤2014年8月31日 18:55

      かなりの偏見だと思う意見で最近読んだのは、英語を小学校3年生から始めたら中学校入るころには結局英語が好き嫌いに2分化してしまうだけであり、そんなことならもっと日本語としての国語を教えた方が良いという意見のなかで、麻生太郎が漢字読めないのは子供の頃から親が無理に英語を習わせたりした結果であり、日本語もままならない日本人になってしまう。というご意見でした。
      笑い話としては良くできていますが。

      削除
    3. 麻生は本格的パープリンかも.
      いずれ書こうと思っているんですが、中学時代の音楽教師で西田というのがスゲー出来の悪い教師で、いまなら授業を録音して教育委員会に提訴したらクビは無理でも飛ばしは確実に遂行できると思われる性悪さでした.わたしがそれで音楽嫌いになったのではなくて、元々音楽は嫌いでした.
      学校は刑務所だと思っていたので、西田のような看守のせいで不自由な思いをさせられることもある、というのがわたしの学校に対する見方です.全く学校はつまらない.

      削除
  4. 記入試験 
    コメント欄を右クリック このフレーム フレームを新しいタブで開く
    新しいタブが開きhttps://www.blogger.com/comment-iframe.g?ではgoogleアカウントが表示されています、
    コメントを記入し、公開しますと、 この結果になります。

    返信削除
    返信
    1. ちゃんと表示されているみたいです

      削除
    2. 直接、返信窓に記入すると googleアカウント(猫村 選択)が認識されず、失敗します。
      これは 別フレームを開いて記入しました。 
      匿名ならそのまま記入が反映されます。

      削除
  5. 面白いページ、著者は相当詳しい。
    下の欄から話題を選択 ちなみに小生のページではありません。
    http://d.hatena.ne.jp/neko_no_sippo/22220202

    返信削除
  6. 換わって 比較言語学 雪国
    http://www.hyogo-c.ed.jp/~seiun-hs/Opencampus/08eigo/en2ComparativeStudy.html
    これを見たら、「雪国」が読みたくなりました。

    返信削除
  7. 安倍首相の国家観というか、信念は富国強兵だと思っているので10%は通過点だと思います。もしかしたら20%くらいまでは行くと思います。見渡すところ、それを止める勢力はありません。役所の動きを見ていても、下請法の実施強化や消費税転嫁防止についての動きが活発です。麻生もほんとは馬鹿ではないので、自分が消費増税の泥をかぶって安倍に恩を売ろうとしているのでしょう。日銀の黒田もその他大勢も、ここぞとばかりに手柄を立てようとしています。菅は醒めているので、そこまでかっこ悪いことできねえよと思っているのでしょう。これは大人っぽくてちょっとかっこいい。

    安倍首相は国を強く美しくすることに関心はあるけれど、中間層や貧困層の経世済民に対してさほど関心はないと思います。どこまで重税に耐えられるかは観察していると思いますが。
    自分としては彼の重たい国家観はともかく、いまの中国を見ていると彼の方針で進んでもらうことが結果的にはいいのではと思っています。かなり厳しい選択ではありますが・・。
    経済回復も、重税化も、軍事強化も、少子化対策も、個別政策ではなく全てセットになっているので、税金だけ軽くしてほしいというのは難しいと思っています。

    返信削除
    返信
    1. なるほど.
      たぶん情報源がわたしと異なるのでそういう認識になると思われます.
      細部の描写が、なにか違う.
      次回のジンアンドトニックでは情報源について話したいように思います.

      削除
    2. 是非ぜひ~。
      ( ^o^)ノ

      削除
    3. 20%くらいまで 根拠は外国の(北欧など)のもっと多いところと思うんですが、
      そちらでは、必要に応じて軽減されていたり、他の保障制度があります。

      国内では老害と思われているようですが、子は親から生まれ、時とともに老いてきます、つまり後年の我が姿です。

      都市集中は発展とともに、地方過疎を生み、企業利権にも繋がります。
      都市は次第に老朽化し、ローマ現象を生じます(遺跡化)。

      削除
    4. 税金や社会保障など国内での分配論はきれいな解がないので、個々の主張を丁寧に議論していくしかないと思います。自分のようなおおざっぱな人間には想像もつきません。
      勿論これまでの社会を作ってこられた方々が安心して暮らせるべきなのは、論を待ちませんが。
      今の政府は稼ぐことで諸々の問題を解決(軽減化)しようとしていると思っています。もしくは、議論前提をボトムアップして貧乏前提から、余裕前提に変えようとしている。自分はそこに同意しています。少ないものを奪い合う寂しい未来より、先ず繁栄して豊かに分配するモデルの方がいいに決まってます。
      収入なり年金なりが十分にあって暮らしに心配がなければ消費税率は問題にはならないと思っています。
      前政権では意識のかなり深いところまで衰退していく未来を叩き込まれたので、国内のマインドをもう一度上向きに立て直すのに時間が掛かると思いますが。
      マインドセットさえできてしまえば、経済的な繁栄自体はさほど難しいことではないと思っています。

      削除
    5. 論点はズレますが、
      1)増税で正しい分配社会を作ろう!
      2)増税で国家統制経済を作ろう!
      似て非なるこの2つのうち、実は2を狙っているのが多数派なのではないか?というのがわたしの危惧です.

      麻生なんか、「自然増収?そんな当てにならない物信じない」と語ってましたからね.「自然増収を信じない」なら、その帰結として重税停滞・公共投資経済を是認しているので、それはほとんど国家統制経済と同義じゃないかと思う.自分は共産主義者じゃないと思っているが、実際にやってる事は共産化と同じだって事に気づいてない人々が、日本国に大量に潜んでいるのではないか? そういう人々が政官財のマジョリティなんじゃないか?

      新自由主義系の人々が移民で労働力を確保するべきだと主張する.その政策って、「地球市民・国境民族のない地球」にしたい共産主義者とやってる事がまたしても同じ.そんなのが日本国に大量に潜んでいるのではないか?

      削除
    6. 幹事長が谷垣になるらしいので、上の本文で書いた、増税阻止→解散総選挙→石破封印 という流れは消滅したと思います.
      理由1: 谷垣は増税大好きだから、増税阻止はなくなった
      理由2: 石破を閣内に封印したので、解散総選挙する必要がなくなった
      おもしろくなくなった.

      削除
  8. 石破の戦下手は芸術的なレベルですね~。律儀に全部の罠に勢いをつけて飛び込んでいる感じ。安倍と麻生が腹抱えて笑っていそう。
    自分もニュアンス的には2)を狙っていると思います。国民の皆様や市場メカニズムに任せる気はさらさらないでしょう。彼らは相当なリアリストですが、民族主義者なので手法的には国家統制的な方向を好むと思います。重税&公共投資経済をイデオロギー切り口でどう表現するかは微妙ですがー。苛烈な競争社会より、こういう湿り気を含んだ人治要素の多少ある手法は日本人の好みに合っていると思っています。もちろん人によりますが。
    自分は今回は10%増税見送りと見ています。財務省も8%で現状満足している様子ですし。増税論者に10%の大合唱をさせて、それを安倍首相が押さえ込むという小芝居が秋から年末のトピックスで、国民はそれをハラハラしながら眺めるという感じ。
    来年度、賃上げが定着したら10%議論が再燃すると思いますが。そのときには、各種の負担軽減措置がセットになるといいなと思います。

    返信削除
    返信
    1. 財務省が、8%によるあまりの景気の悪化にビビッているという説もあるみたい.ホントかどうかは謎ですが.
      ただ、8%への増税の時ほどには「大合唱」が喧しくないのも事実.10%は見送りでできあがっているのかもしれないとは、わたしも少し思います.

      削除
    2. しかしそこへ出てくるのが谷垣ってことになると、増税で党はまとめておきましたから、総理よろしく!とか言いそう.

      削除
    3. ちなみに今晩、わたしと二千円札の人はジン&トニックに出席しますが、時間が22:30以降のどこかという微妙な事になりそうです.

      削除
  9. ちょっとだけ伺うかも知れません。
    ( ^o^)ノ
    行けなかったらゴメンナサイ。
    _(_^_)_

    返信削除
  10. 換わって、ヒュンダイだった。
    https://www.youtube.com/watch?v=_yXyFg-1ZHo

    黙祷、実はもう一人も心配。
    昔 親戚の兄ちゃんが正月ちょっと乗ったバイクで転け、脳が腫れて助からなかった。

    返信削除