少々出遅れましたが、アニメ「虐殺器官」を観ました.意外なことに、女子一人鑑賞客とか、女子二人鑑賞客がちらほらと居ました.女子向け作品じゃないと思うんだけどね.
評価点は「良」といったところです.原作を壊さずに良く作れましたね、でも映像芸術たるイカした映像を見ることはできませんでした.原作小説の戦闘描写の方がクールでした.
観ていて、自分が10年前に読んだSF小説の虐殺器官ってこんなストーリーだったっけ?と思っていたんです.
近年、発展途上国で頻繁に起きているジェノサイドが、政策アドバイザーであるジョン・ポールの赴任先でばかり起こる事に気づいたUS政府は、特殊部隊の兵士(主人公)にジョン・ポールの暗殺を命ずるという、「地獄の黙示録」に似たストーリー.
ここまでは小説の記憶とアニメのストーリーは同じでした.
ですがわたしの小説版の記憶では、
主人公がジョンポールの足跡を追って転戦するもジョンポールには遂に会えず、ジョンポールは死亡しており、ジョンポールの遺留物等から虐殺の秘密を主人公が推察する、、、
というものでした.
ですが、アニメでは、中盤からジョンポールがちょくちょく出てくるんです.ラストでは主人公と虐殺の秘密についての論争すらある.あれれ? オレの記憶違いだったのかなぁ?
まぁそれはさておくとしよう.もう一度小説を読めば良いですね.
ジョンポールの語る虐殺器官の秘密とは何だったのか?
人類の脳には、ジェノサイドを誘発する部位があり、その部位は特定の文法によって起動されることをジョンポールは発見した.
ジョンポールは潜在的紛争地域を転々として、虐殺文法で指導者に政策アドバイスをすることで虐殺器官を起動し、ジェノサイドを誘発した. (裏にUSの軍産複合体の支援があった)
ジョンポールのその活動は、アンチテロリズムへのジョンポールなりの回答だった.すなわち、先進国へテロを仕掛ける余裕が無いくらいまで、テロリスト発祥地域でのジェノサイドを激烈にすればよい、という理屈だった.
それが是か非かで主人公とジョンポールは論争するが、「紛争封じ込め」というどの先進国でもやりたがる政策の一形態と考えればジョンポールの理屈を無碍に否定することは出来ないとわたしは思った.
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上映のエンドロールには、マングローブの倒産によりジェノスタジオが製作を引き継ぎました、というお断りが表示されました.改めましてマングローブに合掌です.当ブログのPV上位常連の「サムライチャンプルー」を製作したのもマングローブだったのです.
さて、次に観る作品は「ソードアートオンライン オーディナル・スケール」なのだっ!
そしてその一週間後には「さらばヤマト」が抜錨します!
2月は忙しいな.うきゃきゃ
かしこ
>>あれれ? オレの記憶違いだったのかなぁ?
返信削除小説だとDISCOの下りで行き違いになるけど、そのすぐ後の作戦でJOHNを確保するが、列車で移動中にどっかの国の所有する中国製ヘリの攻撃にあって、仲間の左腕が吹き飛んで、気が付いたら仲間の下半身も吹き飛ばされていた。JOHNは奪取されたけど・・・という内容を中盤に列車⇒軍用ヘリに改編したので、大体あっていると思います。
謎なのは、主人公クラヴィスがJOHNの資料により、英語圏でジェノサイドを誘発させたのか?
ここが引っ掛かります。JOHNの守りたかったアメリカを壊すのですから・・・
あひーそうでしたか、細部が完全にトチ狂ってますねわたし.やばいわ.
削除あのラストは、懸念どおりかと思いました.「This is my story」を語ってしまい、英語圏人民各位の虐殺脳がパイルダーオンしてしまったというオチだっただろうと思いました.
なお、わたしは英語を理解できないのでパイルダーオンしなくて済みます.