2020年8月31日月曜日

STM32でDCC/DDCを作る方向で (43) 設計資料 STM32F205採用理由

告知です.
コミケ99にて当社のDDC/DACを頒布いたします.
  日付   2021年12月31日(金) 東地区 テ-40b  東5ホール
  サークル名    bangflat
コミケにお越しの際はお立ち寄りいただけますとありがたいです.
商品紹介ページを作りました.
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情報が間違っていても責任とらないし賠償とかしないです.

STM32F205を採用した理由を書きます.

連載10回でCPU選定について少し書きました.


安いCPUが好ましい

→中華通販のAliexpressで205は安価で売られています.@¥250ぐらい

ピン数が少ないのが好ましい(はんだ付けがかったるい)

→205には、64ピンQFPがあります.

処理スピードは?

→205はSTM32の中では非力なCoreTex-M3ですが、なんとかなりそうだったので.

必須なperiperalは?

→USB HS(480Mbps)と、SPIは必須.205はUSB HSが使えるCPUで最もlowendなはず.

USBとSPIには少し解説が必要です.

STM32で480Mbps USB2.0を使うには外付けPhyが必要です.例えばUSB3300のようなPhy ICが必要です.USB Phyとのinterfaceは規格化(ULPI)されていて、下図の緑色の13pinを占有してしまいます.この13pinがSPI1 pinを妨げないことが要確認です.


SPIに関しては、32kHz32bit 2chを送信するには、SPI1が必要です.
SPI2 SPI3は30MHzのAPB1にぶら下がっているので速度が遅くてダメです.
SPI1だけは60MHzのAPB2にぶら下がっているのでOKです.
32bit 384kHz 2chのbitclkは24.576MHzです.24.576MHzを外部クロックとしてSPIに入力します.このbitclk周波数からはSPI123のどれでも使えそうに思えますがそうではありません.SPI内部で30MHz/60MHzのsysclkで外部clkをre-sampleするからです.なので外部clk周波数は15MHz/30MHzが上限になってしまいます.ゆえにSPI1を使います.


他にもDMAやTIMを使いますが、それらは205を採用する決定的理由ではありません.

かしこ

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