2022年6月23日木曜日

「20代男性の4割がデート未経験の本当の理由」という記事

先日投稿した独身研究家の件と似た話題.

20代男子4割がデート未経験であり、その原因は「品行方正だが、他人から向けられる悪感情に過敏だから」だ、とこの記事は書いている.(大雑把にまとめるとな)

品行方正だという分析に同意する.昭和39年生まれのわたしからすれば現代の若者は本当に賢くて好青年だと感心している.

ならば、どうして品行方正になったんだ?というのがわたしの疑問なんだ.

少なくとも言えるのは、品行方正で居る方が経済的で、余計な労力を省けるからなんだろう.逆に、昭和生まれは、品行方正に振る舞うと不経済、というなんらかの事情が在ったのだと思われる.

品行方正でいるかどうかの経済性の逆転って何だったのだろう、それが興味の中心だ.

こういう話題には、学校教育が内申書で縛ってくるからという説がつきまとう.
う~ん、なんかピンと来ないんだよね.
学校教育ごときで去勢されたりするだろうか?
また逆に、学校教育ごときのせいでツッパリや竹の子族や暴走族のような自己主張過多が大量生産されるだろうか? そもそも学校が抑制不能なほどの自己主張を教えた事実など何処にも在りはしない.ゆえに学校原因説には同意しがたい.

ではなぜ?

月並みだけれど、高度成長期に端を発する上昇志向が残っていたかどうかではないかな?

ツッパリや竹の子族や暴走族をひっくるめてヤンキーと称するとして、ヤンキーの心情は、自分を大きく見せたい、自分を大きく見せないと負けが待っている、そうゆう強迫観念から生じているとわたしは思っている.不健全だけれど上昇志向の一形態だ.

ヤンキーが消滅したのは不景気が20年も30年も続いたために上昇志向が漂白されてしまったからだろう.上昇志向が消えてしまったのならイキがる動機も消滅してしまうわけで、イキがるのを止めてしまったのならば品行方正さに磨きをかける方が経済的合理性に叶うわけで、、、日本の若者世代の世界観にそんな相転移が生じたんじゃないのかな?

やがて自分を大きく見せ相手をけん制する行為には「マウント」という呼称がついた.

ヲタクにも同様の変遷は生じた.
昭和50年代までのヲタク達はしばしば、「自分はより高みに達した高位ヲタクである、お前は俺よりも低い似非に過ぎない」という闘争を繰り広げていた.今じゃ考えられないマウント行為だ.90年代以降のヲタク界隈でマウントなんかやってる奴は追放される.

もっとも、ヲタク界隈でマウント行為が消滅したのは不景気のせいだとか上昇志向消失のせいでは無いというのがわたしの見方だ.
かつてのヤマト、あしたのジョー、ガンダム、みたいな誰もが視聴するアニメが減り、細分化したフェチシズムを訴求する多数のタイトルが取って代わった.そのためマウントを取るための共通言語すら成立しなくなってしまった.それがマウントヲタク消滅の主要因だろう.もちろん、上昇志向が消えた影響も部分的にはあるだろうが、影響度は小さいのではないかと思う.

ともあれ品行方正になったのは凶事ではなかろう.ヤンキーなんつう凶事が消えてよかったではないか.

では、
 ①品行方正→②他人の目が怖い→③恋愛怖い→デートしない
という流れにおける②③は凶事ではないのか?
引用した記事の流れではデートしないに繋がる凶事だという設定になっている.

しかしだ、先の投稿でわたしが褒めた荒川和久によれば、現象の捉え方が違うんだな.
荒川和久が書いたどの記事だったかは失念したが、彼女いない歴とか、彼氏いない歴とかは、昔も今もそんなに変わらないと彼は言うわけ.(恋愛強者30%説)
それなのに、ほとんどの人が若くして結婚してたのは何故かというと、荒川はたぶんこう言う.
「彼氏彼女いない歴=年齢の者同士が、いきなり見合い結婚してたんだよ昔は」
だから他人の目が云々はあまり関係なかったというオチ.

初対面で愛情も趣味も何も不明な相手とであっても、結婚すれば愛情が湧くだろうし、20歳代中盤で結婚するのが当然なんだから、という世界観はそれはそれで不思議としか言いようがないが.

ーーーー
政府の少子化対策委員会で、AIでペアを選んだらどうかというプランも出たらしい.これにはかな~り萌えた.まるで「恋と嘘」じゃないかって.高崎さんを紹介してくれ.
まぁでも、わたしのように親戚に自殺者や鬱やアル中がたくさんいる者には政府認定カップル紹介をされる権利なんか無いんだよ.自助努力じゃ.あははー

かしこ

7 件のコメント:

  1. 毎回ホントに誤字脱字無いなあこのブログ、、っていつも思って楽しく読んでましたが今回は見つけました!文脈からいくと「虚勢」→「去勢」と言いたかったのではないでしょうか?うわぁ、なんだか嬉しいなぁ!ちな荒川和久はワイも好きです。

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    1. っ、、、みつけましたねー 修正しましたー
      当社のスナック菓子詰め合わせを贈呈いたします.

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  2. 原因1:女性が強くなった。
     昔は男が働く、女性は家庭を守る(女性が一人で生きる職場が少ない)
     流れがあったので、女性は20過ぎたらどんどん結婚しないとあかん。 
     しかも鮮度が命で、若ければ若いほど良縁がある。
     大学は優秀で見込みのある男を捕まえる為の狩猟場だった。
    原因2:男性にとって結婚はハッピールートではなく、デスルートと
       結婚した男性が言うので、子供の頃から洗脳されてしまっている。

    原因3:情報の過多。
       昔はエロには物凄いコストがかかった。
       結婚してかみさんとしたほうが安い・・・・かな?
       今はインターネットでエロ動画、エロ画像があふれかえっています。
       利き腕とネット環境があればお手軽で、あとくされありません。(笑)

    たぶん昭和39年生まれは2割は充実していて、6割はチャンスがあればOK、2割は落ちこぼれという感じでしょうか?
    なんでそう思うかって?
    その世代だからです。
    自分の上の世代はお見合い全盛でしたらから、デートしていなくても結婚できたという恐ろしさ。

    ま、そのおかげでよく知らないで結婚した親が不幸せなのを見て育った子供たちは結婚に否定的にもなりますな。
    なんたって、一番悪い例が身近にあるのですから。
    何とか結婚して子供を作ってできた子供が今回のデートを知らない世代になる。

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    1. S39生まれは、男女雇用機会均等法の最初の年のはずです.女子も均等になりました.

      >結婚してかみさんとしたほうが安い

      亀井静香は元警察官僚で、国会答弁で顰蹙かったことがありました.曰く、
      「警官は安月給なのでトルコ風呂へ行けないから、嫁さん紹介してくれという催促を捌くのに苦労しましたよ」
      ありがちー

      >あとくされありません

      たしかにリアル女子はめんどくさいです.
      単純に快感を欲しければTENGAがオススメです.

      >一番悪い例が身近にある

      あ、それわたしの親です.あいつらどうして離婚しなかったのかなぁ? 熟年離婚でもする気骨がありゃ少しは真人間になれたのに.ワケワカメです.

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    2. 荒川曰く、こうゆう法則があるそうです.
       高収入女子 →非婚
       低収入男子 →非婚
      若いころの自分を振り返るとわかる気がします.
      でも、今の自分は奥さんのほうが高収入でも別になんとも思いません.ひもで構わないです.

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  3. 戦後まもなく、ほとんど働くことなく、家事手伝い→結婚して
    旦那の稼ぎだけで生きてきた女性は離婚できないパターンは多かったと思います。
    駄目な夫とは離婚したいが、離婚したら自分で生活できない。
    パートに出て、手に職を持って自立した人が増えたので、離婚率が上がってきているのだと思います。

    人の意識が変わるまで少し時間がかかるとは思いますが、
    すでにかみさんが稼いで、家事を男性がやるパターンがちらほら出始めているみたいです。

    >男女雇用機会均等法
    このおかげで女性が就業できなかった職業に女性が進出してきたんですね。
    税務署もこれが出るまでは男性の職場でした。
    ちなみに自分は優秀な女性がたくさん応募してきたので仕事につく事ができなかったりします。(公務員試験合格したけど、就職できなかったです)
    地元にこだわらなければ就職できたと思いますが、当時は地元から都会に出ることは考えられなかった(馬鹿でしたね)

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    1. 役所の業務は男子である必要性が感じられないですからねー.
      今の役所は契約社員がほとんどですかね?

      技術系とかガテン系はさすがに男子が多いだけのことはあると思います.トラックも運転だけなら女子で無問題だと思いますが、積み込み作業があると女子にはキツいですね.
      そういえば山手線を綺麗なお姉さんが運転してることがあります.

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