お風呂に介助リフトを取りつけてみよう、後編をお送りします.前編はこちら.
↓可動部分の実装は前編でやりました.上から、足場パイプ→トロリーで水平移動→レバーブロックで垂直移動、という構成です.
以下は今回の試作結果です.↓人間を包むハンモック状のパーツを福祉業界では「スリングシート」と呼ぶみたいなんですが、スリングシートの試作にてこずりました.目黒区の福祉施設でスリングシートの実物を見せてもらったりしましたけど、大人用と子供用とではサイズがまるで異なるし、どういう病態でどのようなサポートが必要なのかによっても形状が異なりますので、あまり参考になりませんでした.
↓母親の裁縫系の仕事がプロレベルなので、あーでもないこーでもないと修正をくりかえし、試作4回目にしてまぁなんとかこれで使えるかしらと思える形に落ち着きました.強靱性と乾燥しやすさのためナイロン素材を使いました.
スリングシートの売値は¥4万ぐらいと、原価(布だけ)のわりに高価なパーツですけど、その寸法についてはノウハウのかたまりのようだと、今回の体験でわかりました.侮り難しスリングシート.
実際にお風呂で使ってみて、わたしの腰に危険な負担がかからないので、それはそれは楽になりました.なので使い続けるに吝かではないのですが、懸念したとおり、レバーブロックをたくさんギコギコやらないとなかなか上に揚がらないので、時間がかかるのがイマイチです.腕がかったるくなります.
こうなったら充電式の電動ウインチを実装しなくちゃ収まりがつかんぞ、というのが結論と言っても過言ではありません.むむむっ.
ここまでの費用は、
レバーブロック ¥11000トロリー ¥4200
48mmパイプ ¥800
32mmパイプ ¥800x2
32mmキャップ ¥100x4
切断料金 ¥300
ジョイント ¥600x2
金具 ¥150x6
スリングシート布 @¥1500 x 3m (試作でムダにした)
50mmナイロンテープ @¥400 x 15m (試作でムダにした)
バックル ¥300
ナイロン糸 ¥1000
合計 ¥32200
レバーブロックじゃなくてチェーンブロックを使えばいいじゃんと思ったプロの方へ.
それも考えたんですけど、チェーンブロックってチェーンがやたら長くて、風呂の中でチェーンがとぐろを巻くと想像されたのでやめました.チェーンブロックを上手に使うノウハウがあったら教えていただけるとありがたいです!
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スリングシートの完成度、かなり曲面的ですごいですなー。
返信削除売り物レベルになっている。
売り物は、これよりも数段すごいです.これは単一曲面.売り物はどうなってるのかわからない曲面、みたいなもんでして.
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