2012年11月6日火曜日

映画製作への政府の支援はクールジャパンとは違うと思う

オタクという変態が日本にはたくさんいるらしい.日本人はなんでこんな変態を全国規模でやってるんだ? そういうふうに興味を持つ外人が覗き見に来ているのが「クールジャパン」の正体だと思います.

チョイと覗き見に来ている外人にはわからないだろうけど、クールジャパンのバックグラウンドをさらにかみ砕くとこういうこと↓じゃないでしょうか?
性的フェティシズム全開でマンガ+コスプレ+フィギュア+百合+BLなどなどをやっている草の根が日本全国津々浦々いて、盆暮れにコミケに50万人も集まり、オタク商材を売るamimateとかまんだらけが津々浦々に出店する程度には市場が成立している.津々浦々でクラ~くマンガ描いたり、フィギュアに色塗ったりしている腐った澱のような怨念こそがクールジャパンの正体.実際にコミケなんか半分ぐらいがポルノなわけでさ.

その「クールジャパン」という言葉をどこまで拡大解釈しているのか、経産省が映画産業を育成する、というこのニュース.またかょ~という思いが先立ちます.
   http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121104-00000000-fsi-bus_all

まぁ誰かが金を出すんなら映画業界の誰かがボーナス的に儲かるのですから、それ自体は一息つける的に良いことなんでしょうけど、問題は公的資金なんかもらったら、面白い作品なんか出来っこないってことです.
以前、ハリウッドの「2012」という映画がなんであれほどつまらないのかを資金面から考察したこの記事を書きましたが、2012の脚本が資金提供者の手でグダグダにされたのと同じく、経産省の公的資金提供を受けたら、バイオレンスとかピカレスクとか薬物とかポルノとかオタクとかそういう映画は撮れず、公的審査が通るのは文芸作品だけになるんじゃないですか?
たとえ企画が審査されても、たとえ脚本が審査されても、たとえつまらん文芸作品でも、誰かが映画を撮れるのならそれはそれで悪いことじゃないですけど、映画業界の誰かが一息つけただけで終わるでしょう.
公的審査なんか経たら、「デビルマン」は世に出たか? 「エヴァ旧劇」は世に出たか? 「家畜人ヤプー」は世に出たか? 「謎の彼女X」は世に出たか?

だから、クールジャパンを育成する意図で創設された経産省のヒモつき資金は、皮肉なことに冒頭で定義した「クールジャパン」の定義からは外れた「穏当な文芸作品」の振興にしか役に立たないでしょう.経産省による映画産業の育成とは、クールジャパンという一種の外圧に乗って資金分配したい官僚と、公的資金をもらいたい映画業界同士のチャラいお手盛りと観ておくのがとりあえず正しいように思います.どういう使われ方をされようとも、金が映画業界に流れ込むのは悪い事じゃないので、止めろとはいいませんが...

それよりも政府や地方自治体に求めたいのは、オタクを放っておけ、保護も育成も規制もしないで腐らせておくのが最善だということです.

北野武監督は賢いんです.彼ほどのメジャー監督になると、資金提供するから映画撮ってよというオファーがいろいろな筋から来るそうです.ですが、彼はその資金を受け取らない.彼はいつも、自分の事務所の資金でしか映画を撮らない.上で述べたことを読んだ方は、どうして彼が金を受け取らないのかわかりますよね? セルフプロデュース能力の優れた人であるなぁと思います.


人気ブログランキングへ

1 件のコメント:

  1. 農民が畑を耕すように、税金で植民地をせっせと増やそう
    とする彼らの働きぶりは本能のようなものですねー。

    もう少し怠け者になってほしいです。白蟻の諸君には。

    返信削除