「敵を知るにはまず味方から」
何かを作ろうとするときには、目標物を分解して観察してみる.これがDIYerにとっての王道.何事にも勝る近道であります.
というわけで、今回は、スピーカーのマグネット部分を分解してみまぁす.
↓左:コーン撤去済、右:筐体撤去済
↓バラしたいのはこれです.フェライトマグネット2枚+金属2枚から成る磁気回路です.接着剤で貼ってありまして、エポキシ接着剤だったら溶剤では溶けません.接着剤を少し削ってライターで炙ったらじゅるじゅると溶けたので、エポキシではありませんでした.溶剤に漬ければ溶けて剥がせるかもしれません.
↓分解完了.パキッと音を立てた時にフェライトが割れたみたいで、ドライバーでこじるとバラけて外れました.熱でフェライト磁石の着磁も弱まっていると思われます.たとえフェライトが割れなかったとしても、火炙りした時点で回復不能です.
軽く虚しい.....
かしこ
素材が鉄ならば常温で圧入する事も考えられます。
返信削除どれくらいの差があればよいのか判りませんが、以前仕事した装置は
回転するローラー部分を圧入でやっていました。
フェライトコアの製造方法として、焼き固めて完成なので、接着や圧入ではなく、鉄の周りにフェライトを型に入れて、焼き固めて完成なのではないでしょうか?
>常温で圧入する事も
削除写真の裏面にうっすらと圧入かもしれない痕跡があるんですが、ぼんやりしていて圧入説は捨てました.でも可能性はあります.
>焼き固めて完成なのではないでしょうか?
現物の様々な状況から判断してそれはないです.
それと、その製法だとフェライトへの着磁工程が不可能になるんじゃないかな?
わたしが居たVTR業界のフェライト部品は焼成してオシマイか、表面を研磨するか、いろいろでした.対向面のクリアランスが厳しいとか、コスト要求が厳しいとか、そんなので決めてた感じです.
ロータリートランスの溝は型成型かと思いきや、削りだったりすることもありました.フェライトって案外柔らかくて脆くて削り易い材質のようです.