いったい何をやってるんだろうね、、、と思ったのは久しぶりだ.
今どきのアニメ制作者は、BDを売るためにあれこれと知恵を絞ってアニメを制作しています.BDを売るために視聴者を感動させようとしたり、視聴者の嗜好をくすぐろうとしたり、あの手この手を弄しています.
あの手この手とは例えば、戦艦大和を宇宙に飛ばしてイスカンダルまで往復させるとか、ニュータイプがラプラスの箱を巡って殺し合ったりとか、正体不明の巨人と殺し合ったりとか、人類に寄生する宇宙人と殺し合ったりとか、、、素っ頓狂な物語をこれでもかこれでもかと年間200本近くも繰り出しているわけです.そんな奇矯なストーリーから生まれ出でる何かは必ずあるでしょう.そんな大量生産から生まれ出でる人・物も必ずあるでしょう.だから奇矯なストーリーの大量生産を否定するような復古主義は愚かだとひとまず思います.
奇矯なストーリーの大量生産な今日のアニメ業界において、たかが中学生ピアノ演奏者の喜怒哀楽の物語なんか完全にノーマーク、何の期待もしていなかったのが「四月は君の嘘」でした.宇宙じゃないし、空飛ばないし、殺し合わないし、、、練馬辺りで電車やバスで通う狭っちいエリアの平和な物語でしかありません.
けれど、宮園への複雑な想いをピアノにこめる有馬クンの演奏シーンによって揺さぶられる視聴者の心は、33万6千光年を旅して地球に帰還した沖田艦長の死で揺さぶられた視聴者の心とどれだけの差があっただろうか??? いったい何をやっているんだろう、と思ったのはそのため.
「四月は君の嘘」こそは映像作品が秘める凶暴な可能性を体現したアニメであります.
「四月は君の嘘」が2014年アニメベスト1確定、もはやレベルが違いすぎる.
ひたすら驚いております. > イシグロキョウヘイ殿
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↓10話の冒頭は有馬と渡の下校シーン.歩くシーンがお得意のようです.ちなみにこのカットは渡ジャスピンになっています.芸が細かい.
↓音が聞こえない有馬は、ついに演奏を断念してしまいます.
↓宮園へ届けるためと思い直してもう一度弾き始めてみる有馬.「君と見る星空はどんなだろう?」と思いつつ演奏する.
↓有馬が奏でたのは、宮園と過ごした四月の音楽室.奏でる音が変わった.
↓ロボット有馬が演奏できない有馬になってしまっていたが、ついに想いで演奏する有馬が戻って来た.有馬と宮園の精神感応領域に立ち入れない澤部は憂鬱な様子.
↓コンクールは失格だったが、母親の呪縛を切って自立した、達成感アリな有馬.
こりゃもう観なくちゃわかりませんので「四月は君の嘘」をよろしくお願い致します.
かしこ
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