期せずしてラッキーだったりアンラッキーだったりする人々

人は期せずして秘められた超能力を発揮してしまうことがある．

昨夜、ローストチキンを作るために生の鶏肉にブスブスと穴を開けていた奥さんがやってしまいました．曲がるはずのない頑丈なフォークがグニャリと曲がってしまいました．この状態から元に戻そうとしても、堅くてもう元には戻せません．やってくれるわ．期せずしてアンラッキー．

期せずしてというと、期せずしておかしな爆発をしてしまうタカタのエアバッグが大顰蹙ですね．部品メーカーだから表に出てこない、リコールを表明しないからけしからん、とUSで叩かれまくってます．
タカタの部品が悪いのは事実なんで同情の余地はありませんけど、タカタにはリコールする権限も能力も無いと思うんだけどな？ リコールする権限と能力はトヨタやホンダにならある．なので、タカタに「リコールします」と言わせて点数稼ぎしたがるUSの関係者はUSお得意のマッチョな感情の発露でウザいなぁ．
わたしはかつて部品屋だったのですが、部品屋が＄４００で売った製品（テープストリーマ）を、完成品屋（サーバ屋）が＄１２００で売るというのが実状でした．サーバ屋はサポート部隊を大勢抱えているので、＄８００もの付加価値はサポート部隊の維持費用に消えるので、必ずしも暴利を貪っているとばかりは言えずというのが事情．それでテープストリーマをリコールする必要が生じたとしても、「リコールします」と宣言するのは部品屋ではなくて、製品をエンドユーザーに売ったサーバ屋がリコール宣言してお客に話しをつけて、、、という流れでリコールが始まります．
タカタ問題ではエアバッグが悪いのだから、リコール費用をタカタが支払う事になろうと思います．つまり、部品屋は何もしないで済むわけではなく、リコール当事者ではないが金は払うってな関わり方になるはず．なので、「リコールしないタカタは卑怯者だ」って言うUSは何言ってんのと思う．
などと思ってたら、タカタがリコールを拒否した理由がこの記事に書かれていました．タカタの言ってる事はひとまず正論．    http://newsphere.jp/business/20141204-5/
「リコールの責任は車両の製造者が負うもので、オリジナル部品メーカーのタカタへは、NHTSAの権限は及ばないとタカタは主張した」

期せずして、日本にとってはラッキー展開かもしれないのが、北朝鮮とUSの、「金正恩パロディ映画」を巡る鞘当てです．再びテロ支援国に指定されるかもっていうんだから、歓迎歓迎大歓迎ですよね．
北朝鮮に「リメンバー９．１１」とクギと刺されたSPEが「金正恩パロディ映画の上映を中止します」と発表したら、大統領までもが「SPEはテロに屈するべきではない」と言ってます．そんなのSPEが経済合理性で判断したのだろうに、テロに屈するか否かという根性論でもってオーバーライトできちゃうってところが、USお得意のマッチョな感情の発露に見えてます．思うに、あまり客の入りを期待できないマイナー映画だったのではないか？ 「わかったよ嫌だけど公開するよ」と決めたSPEとしては、北朝鮮とオバマの鞘当てによるCM効果で期せずして棚ぼた展開でよろしかったかと．そこまで読んで公開中止を発表したんですか？  ＞  SPE殿

かしこ


人気ブログランキングへ