安来市を通りかかりました.「やすぎ」と読みます.安来節の発祥の地かな?
そこにあの日立金属があるんです.アモルファス材とかスパッタのターゲットで磁気材料系でお世話になったんじゃないかと思います.
↓その日立金属の隣に、運営も日立金属なのではと思われる「和鋼博物館」というのがありました.
展示物は撮影禁止でした.
↓エントランスに置いてあったこれが、還元された鉄、つまり「たたら」の成果物です.爪で弾くとチーンと音がします.炭のような不純物が混ざっているため、この塊全部を使えるわけでなく、この1/3ぐらいが玉鋼(たまはがね)という刀剣に使える鉄なのだそうです.
↓砂鉄を還元する「たたら」の断面構造はこうなっていて、①②③④が地下構造です.意外に地下構造が複雑です.地下構造は繰り返し使えますが、地上構造は一度きりです.
① 排水層 たたら製鉄は湿気を嫌うそうです
② 防水層 同上
③ 保温層 トンネル状の中空構造になっています
④ 保温層 炭が厚く積まれています
⑤ 還元鉄 この辺に還元鉄が生成されます.
⑦ 炭+砂鉄 上から投入 火加減は立ち上る炎で目視チェックする
科学の無い時代に、経験で科学を行った者達を尊敬します.
かしこ
0 件のコメント:
コメントを投稿