2021年8月12日木曜日

石定盤 自作3Dプリンタ、PLAへのシャフト挿入の奥義について

シャフトを挿入せよ.

3DPで構造物を作ると、シャフトやらボルトを挿入したくなる場面があろうかと思います.わたしの自作3DPでもそんな箇所ばっかし.
ここで問題認識ですが、3DPで形成した穴径はまことにアバウトでありまして、たいていは穴径が小さくなります.どれだけ痩せるかはフィラメントによるのはもちろんですが、印刷時の部屋の気温にも依存するでしょうし、8±0.05などという精度は望むべくもありません.穴径の痩せは経験上0.4mmぐらいあるかな.

↓なので、3DPで形成した穴という穴は、このようにドリルで仕上げる必要があります.
↓例えばこの部品には、M8ボルトと8mmシャフトとを貫通させる必要があるので、M8ドリルで仕上げ削りします.しかしそれでもキツキツで全然挿入できません.8.1mmや8.2mmのドリルを使えばいいのですが、そんな細かい物は持ってないわー
↓どうするか? 短い8mmのシャフトをインパクトドライバに装着します.ガーッと回すと摩擦熱でアッチンチンになってPLAがほどよく溶けてシャフトの寸法に合います.すぐにシャフトを抜き去ってはいけません.そのまま冷めるまで放置すると、パッチリな穴径が出来上がります.
↓緩くなり過ぎた場合の対処は.瞬間接着剤の滴下です.げーっ取れなくなって死ぬじゃんと思ったアナタへの救済措置はあるんです.
↓アセトン(除光液)を垂らすと、瞬間接着剤は溶けてくれます.PLAはアセトンには溶けないっぽい.ABSやPETがどうかは知りません.
↓細い金属を介してトンカチで軽く叩くとポロッと外れます.

かしこ



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よろしくでーす.

2 件のコメント:

  1. >摩擦熱でアッチンチンになってPLAがほどよく溶けて・・・
    プラスチックには、”摩擦溶接(溶着)”って手法もあります。
    超音波溶接機欲しいです(・・・高価)。

    ABSもPETもアセトンに溶けます。PETはアルコールもダメです。

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    1. おはよーございます

      金属の摩擦溶接ってのもあるみたいですね.赤熱するくらいなので温度はとてもアッチッチなんでしょうけど.

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