電動車椅子、前輪の交換

日々車椅子のメンテナンスを行っている全国28万人の皆様こんにちは．

今回は前輪の交換手順です．（な～んか前にもこのネタやった気がするかな）

↓車椅子の前輪って故障するものなの？ と思うかもしれませんが、屋外で３年も使えばこのように摩滅して繊維が剥き出しになってしまいます．症状がもっと進行すると形状崩壊して走行不能になります．

↓メンテっつうてもやることは交換です．こんなのが売られています．２ヶで１万円ぐらいする．

↓車椅子本体との結合部はここです．中心のネジを締めてゴムを圧縮するとゴムが太くなり固定される仕組みです．アバウトですが抜け止め程度でよいのでこんなでも無問題です．

↓既存の前輪を外します．タイヤの直上にあるネジをラジオペンチで回すのが最初の動作です．そんなに硬くないです．

↓ラジオペンチで少しばかり緩めた後は、前輪の首の部分の21MMナットにスパナが入るようになるのでスパナでさらに緩めてゆきます．もしも薄型のスパナを持っていればラジオペンチは不要です．

↓以上の操作で既存の前輪はスポッと抜けますが、中にゴムが残ってしまうこともあるので何か突っ込んでトンカチで叩くなどのトライは適宜よろしく．

↓新前輪の取り付けに移ります．車椅子本体の穴に新前輪のゴム棒を差し込むだけです．ゴムの摩擦でなかなか入らないので、オスメス両者に中性洗剤を塗って滑りを良くしてから入れます．

↓挿入成功．なかなか奥まで入らないもんですが．

これだけで、ウイリーさせても前輪が抜け落ちるようなことはまずありませんが、念のためゴムを締め付けたくば、最初にラジオペンチで回したボルトを締めれば良いです．

↓ただしその時には反対側のボルトが連れ回りしちゃうので、精密ドライバーを差し込んで連れ回りを防止しつつラジオペンチで締めつけるのがコツです．

以上です．電動車椅子で快適ライフ．

かしこ